ミドルクラスでおすすめのグラフィックボードとは?
パソコンでゲームしたいなら、ほぼ確実に必須になるのが「グラフィックボード」です。
ですが、人気の上位品だと中々高額でいきなり手を出すには少し躊躇いたくなる金額のものが多いかと思います。
今回は比較的手ごろな価格で購入でき、性能も決して低くはないため、PC初心者にもおすすめの「ミドルクラス」のグラフィックボードをまとめました。
そもそもミドルクラスって?
いわゆる「中堅」の製品です。
ハイエンドクラスと呼ばれる最上位の製品と比べると性能面では当然劣りますが、手を出しやすい価格帯の製品が多いため、初めて自作PCを組む時に重宝するクラスです。
ゲームとしては、1~3年前程度までのゲームなら設定次第でかなり快適にプレイすることが可能です。
性能面では控えめですが、それに併せて消費電力も控えめなものが多いため大容量の電源ユニットが必要になることが少なく、使いやすい製品が多いのもメリットの一つです。
ミドルクラスのグラフィックボードの場合、国内のオンラインゲームであれば新生FF14やDQ10、PSO2などを中画質でプレイすることが十分可能なスペックを持ちます。
更に処理不可の高い各種最新タイトルなども、画質やウィンドウサイズを妥協したり、設定をしっかり調整することである程度楽しむことが出来ます。
Geforceでおすすめのグラフィックボード
GeforceはNVIDIA社が開発しているグラフィックボードのブランドで、グラフィックボードのシェアとしては世界最大を誇ります。
Geforceの製品全体に言われる特徴として「3Dに強い」「発色が暗い」という点があります。
3D描写に対する強さに加えて大半オンラインゲームがGeforceに最適化して作られているため、オンラインゲームやFPSゲームをしたい場合にはGeforceのグラフィックボードを選択する、というのが現在では鉄板になりつつあります。
また、ゲーム中の描画の中でも陰影や自然的な描画には弱く、逆に立体物(人体や武器など)などは細かく描画することが出来ます。
PCショップが展開している、各種オンラインゲームタイトルに合わせたスペックを持った「推奨PC」に使用されるグラフィックボードは大半がGeforceの製品です。
ユーザーの総数が圧倒的に多いため、情報の拡散スピードも早く、開発元によるアップデートも細やかに行われているのが特徴です。
Geforceの一部の製品は製品名の後ろに「Ti」という追加されていますが、これは同製品の上位版のようなポジションです。
製品によってはTiが付くか否かで評価がかなり変化する製品もあるため、購入する際には間違えないように注意が必要です。
GTX750 Ti
現在のミドルクラスの最低ラインとなるのがGeforce GTX750Tiです。
ゲームをプレイしたいなら、最低でもこれレベルのものを積んでおきたい、とされる製品で「とりあえずPCでゲームを遊んでみたい!」という人やゲームよりも動画視聴などをメインに考えているライトユーザー向けの製品です。
価格も実売1万円前後と安価なため、発売からそれなりに時間が経過している今も人気で、中には壊れても上位の製品には更新せず750Tiを買い直して使い続けている、という人も居るほどです。
外見ははっきり言って貧相に見えるほどですが、その分コンパクトかつ省電力なため、始めてミドルクラス以上のものを購入しようとしている場合にも使いやすくおすすめのグラフィックボードです。
GTX1050 Ti
GTX1050 Tiは2016年10月に発売された比較的新しいグラフィックボードです。
実売価格は2万円前後と750Tiと比べると少し値が張りますが、その分性能は1.5~1.8倍前後と値段相応のスペックを持っています。
性能的にはミドルクラスの中でも上位に当たる「アッパーミドルクラス~ミドルエンドクラス」に属する性能になっており、国内のオンラインゲームならこれ1枚で高画質でのプレイも円滑に行えます。
GTX1050 Tiの利点は、消費電力が少なく補助電源も必要なし、それでいながら性能的には十分高く、何より安価である点です。
ある程度高画質かつ大画面でゲームをプレイしたい人におすすめのグラフィックボードです。
Radeonでおすすめのグラフィックボード
RadeonはGeforceと双璧を成す…とまでは行かないものの、それなりのシェアを持つブランドです。
発色が暗く、3Dの描画能力に長けているGeforceとは異なりRadeonは「発色が明るく鮮明」「動画の処理能力が高い」という特徴があります。
そのため、得意分野は動画処理や2Dゲーム(ノベルゲームなど)などの他、Geforceの同価格帯の製品と比べるとビデオメモリが大容量になっている事が多いため、MODを多用するオフラインゲーム(Minecraftなど)ではRadeonのほうが相性が良いことがあります。
一方で3Dの描画能力は一歩遅れを取るため、オンラインゲームなどは不得手とされることが一般的です。
一定水準以上のグラフィックボードであれば3Dの描画能力も低い訳ではないため「動画も見たいし、3Dゲームもしたい」という場合にはRadeonのミドルエンド~ハイクラスの製品を選ぶのも方法の一つです。
オンラインゲームとの相性の悪さから「二番手」などと評される事もあるブランドですが、Geforceの製品とはそもそも得意分野が異なる上、はっきり言って相性の良し悪しによる違いが分かりづらいため、好みで選んでしまっても問題ありません。
Radeon RX460 2GB
Radeonブランドで、比較的安価かつ性能も申し分ないのがRX460です。
全体的な性能で言えば、Geforceの750Tiよりも少し上程度の製品ですが、前述した通り得意分野がそもそも異なるため分野によっては性能差が逆転することもあります。
元来Radeon製品と相性の良くない3Dゲームに関しては、750Tiと同等か少し上程度ですが、一部の相性のいいタイトルでは大きく引き離す事もあります。
750Tiと比較すると性能が少し高い分だけ値段も比例して高い、といった製品です。
また、同じRX460でもビデオメモリの容量が2倍の4GBに増強された4GB版が存在します。
Radeon RX470 4GB
RX460では少し物足りない、という人向けなのがRX470です。
性能が高い反面消費電力も多く、補助電源が必要なため他のグラフィックボードから換装する場合には補助電源用のケーブルの有無を事前に確認しておく必要があります。
また、グラフィックボード自体が大きめなため、事前にケースのサイズをよく確認しておく必要もあります。
Geforceの1050Tiと比較するとRX470のほうが高性能でその分価格、消費電力なども比例して上がっている、といった製品です。
RX470が候補として挙がるのは、1050Tiよりも高性能なやつが欲しいけど、Geforceのハイエンドクラスの製品はちょっと高すぎるといった場合などが考えられます。
RX460と同様にこちらもビデオメモリの容量が増強された8GB版が存在します。
まとめ
用途にもよりますが、現時点でおすすめのグラフィックボードは「Geforce GTX1050Ti」です。
ゲームにも対応できるスペックながら低価格なため、ライトユーザーからヘビーユーザーまで満足できる製品だと思います。
また、Minecraftをプレイしたいと思っている場合には「Radeon RX470」を選ぶのも方法の一つです。
RX470は3Dオンラインゲームとの相性こそ悪いですがプレイ出来ない程ではないため、どっちもやりたい、という人は少し値が張りますがこちらを選ぶのもおすすめです。