新世代ハイエンドグラボ「GTX1180」に関連した噂・情報はどんなものがある?
3~4月に出たリーク情報以降、徐々にそれらしい情報が出始めているNvidiaの新世代グラボGTX1180ですが、その一方で未だに公式発表は一切されていない事から決定的な情報には欠けているのが現状です。
GTX1180に関連した情報と一口に言っても、リークらしき現実的な情報から根も葉もない噂レベルにしかならないものなど、様々な情報が飛び交っています。
今回は、GTX1180や同シリーズ全体に関係していそうなリーク情報、噂などについてまとめました。
目次
発売時期は7月以降説が濃厚
まず気になるのが、GTX1180を含めたGTX1100シリーズの発売日ですが、これまでに登場した予測としては次の2つがありました。
- 2018年4月
- 2018年後半
以上の2つの説が有力でしたが、既に4月も終わっている事から、多くのユーザーたちの間で「FoundersEditionが7月以降になるのではないか」という見方が多いです。
当初は4月に何らかの動きがあるとされていたことから、その時期に発表&発売か?
という見方もありましたが、同時期に開催されたGTC 2018でも特に触れられていなかったことなどから、FoundersEditionを7月前後に発売し、以降順次展開という見方が主流になっています。
また、AIBモデル(オリファンとも呼ばれるベンダーオリジナルのモデルの総称)に関してはFoundersEditionの発売から2~3ヵ月後になる事が多いため、2018年の後半になる可能性が高いため、AIBモデル狙いの人はとりあえずは公式発表やFE版のレビューを待って、それからGTX1180を買うか否か決めるのがおすすめです。
新世代シリーズの発売はGTX1180から
同時にGTX1100シリーズ全体の発売タイミングに関しては、Nvidiaが過去に新世代のグラボを出した際にはいずれもハイエンドである80~70番台から順番に発売していき、次いでミドル~ロー帯の60~50番台を出すというパターンがほぼ固定されている事から、GTX1100シリーズのトップバッターはGTX1180(併せてGTX1170が出る可能性もあります)が務めることになりそうです。
また、Ti付きの上位モデルに関しては現時点では特に情報等も出ていないものの、80番台であるGTX1180に関してはほぼ確実に出るだろう、という見方が強いです。
GTX1180Tiの発売時期については予測し辛いものの、まずは通常モデルである80~50番台が出揃い、それ以降にTi付きモデル(例年通りなら80と70、50あたりが有力?)が順次登場するような形になりそうです。
使用アーキテクチャに関連した噂・情報
GTX1180の噂やリーク情報において最も錯綜しているのが、使用されるアーキテクチャに関連したもので、リークや噂をまとめると次のようなものがありました。
- Volta採用説
- Turing採用説
- Ampere採用説
以上の3つが特に多く登場した情報でしたが、現在の見方としてはリーク情報で度々登場しているTuringを採用したグラボとして発売されるパターンが有力視されています。
Turing採用説が有力視される理由としては、Voltaを採用していたTitan Vがゲーミング用途ではなく深層学習分野向けのGPUであった点などから、Voltaはゲーミング用途以外のためのもの、という捉え方によるものです。
そのため、TuringはVoltaをゲーミング用途向けに調整したものという噂も存在しています。
以上の事からTuring採用説が根強いですが、その一方で未だにVolta採用説もあるため、公式発表が待たれています。
搭載VRAMに関連した噂・情報
情報が錯綜しているアーキテクチャと比べると、VRAMに関してはほぼ一貫してGDDR6搭載説が根強く支持されています。
GDDR6搭載説の理由としては、GDDR6の発表タイミングや過去の事例などからの予測によるもので、リーク情報でもVRAMに関してはGDDR6が採用されているという説が多い事に寄ります。
一方で搭載されるメモリの容量に関しては、若干揺れています。
16~8GBのどこかに収まる可能性が高いとされているものの、仮に16GBだった場合にはかなりのコスト増加が予想されるため、仮に16GBが採用されていた場合は販売価格などにも響いてくる可能性があると考えられています。
また、Titan VでHBM2の32GBが採用されていたことから次世代のハイエンドモデルのグラボでは16~8GBのHBM2搭載が主流になるのではないか、という説もありましたが、これにはついてはAMDのVEGAシリーズという前例があった事から強い否定こそされないものの、現実的には「難しい」と判断される事が多いです。
比較対象はTitan Xpになる可能性が高いか
新世代であるGTX1180が発売された場合に、現在の主流グラボと比較した場合にどの程度のスペックになるかという点も注目のポイントですが、現時点では次の予想が存在しています。
- Titan Xpと同等、もしくはそれ以上
- GTX1080Tiと同等
- GTX1080Ti以上、Titan Xp未満
などがあります。
下位モデルであるGTX1170がGTX1080Ti並みという説があるため、必然的にTitan Xpと同等かそれ以上になるという説が地味に根強い説になっています。
いずれにせよ、現在のシングル最速グラボの1つであるTitan Xpと、Titan Xpより少し劣るGTX1080Tiに近い性能を持ちつつ、消費電力は若干改善される可能性が高い事から、性能的には新世代の名に恥じないものを持っていると考えられています。
AMDで比較対象となるモデルは現状無し
Titan Xp相当になる可能性が高いと目されているGTX1180ですが、その高いスペックゆえにAMDのRadeon系グラボとの比較は難しい部分があります。
現状のRadeon系グラボのハイエンドに相当するVEGA64は、GTX1080~1080Tiに対抗する製品であり、Titan Xp対抗に相当するグラボは現状は登場していない事が理由として挙げられます。
そのため、現状はGTX1180と競合するスペック帯での比較対象は無し、と言う形になります。
ただし、今後は2018~2019年にGTX1080に相当するスペックを持ったミドルクラスのグラボとして、Naviシリーズのリリースを予定しているため、その頃にはGTX1180に対抗するだけのスペックを持ったグラボがAMDから登場している可能性自体はあります。
販売価格は少し高めか
新世代モデルとなると気になるのは性能だけじゃなく、販売価格に関しても気になりますが、これについてはGTX1080の時よりも高くなる可能性が高いとされており、次のような予想がされています。
- リーク情報通りの700ドル台
- 若干上がった800~1,000ドル台
- かなり上がった1,100~1,200ドル台
などがあります。
リーク情報では700ドル前後になるとされているものの、実際に発売する際には800~1,000ドル前後になる可能性が高いのではないか、という見方をしている人が多いです。
理由としては、性能が向上したことによる全体的なコスト増加という面もありますが、それ以上に大きな影響がある考えられているのがメモリの価格が大幅に増加している点です。
メモリはGTX1080が発売された頃と比較すると倍近い価格になっている上、GDDR6自体の製造コストが若干高く、更に搭載容量が増える可能性まであるため、実際のコストはかなり高くなる可能性があります。
そういった事に加えて、為替レートの変動や輸入代理店などの存在もあるため、国内における初期の販売価格は高ければ10万円を超える可能性もあります。
Nvidiaからの正式発表はいつ頃か
リークされた情報や噂に関しては以上のような感じで、誇大的な物から、かなり現実的なものまで様々ですが、現時点でもNvidiaからの公式発表はされていないため、最悪GTX1180と言うグラボ自体存在しない可能性さえもあります。
しかし、何らかの形で新世代のグラボが登場する可能性はかなり高く、その発表を公式に行うタイミングがいつになるのか、という点に関しては、次のような予想がされています。
- GTC 2018
- Conputex 2018
の2つのタイミングが発表タイミングとしては有力視されていましたが、既に終了したイベントであるGTC 2018では、新世代のゲーム向けグラボに関する情報はノータッチであったため、GTX1100シリーズの正式発表される可能性が高いものとして、2018年6月5日から9日にかけて台湾で開催されるイベント「Conputex 2018」が有力視されています。
同イベントの2018年のメインテーマにはゲーミング&VRも含まれているため、ゲーミング用途向けのモデルであるGTX1180を始めとした新世代のグラボの発表タイミングとしてはベストなタイミングである点も有力視される原因の1つになっています。
まとめ
様々な情報が錯綜しているGTX1180ですが、とりあえずスペックとワットパフォーマンスに関してはそれなりに期待できるレベルのグラボが登場する可能性が高そうな状態です。
実際に発売される際の細かい仕様などについては、Nvidiaの公式発表待ちという事もあり、まずは6月に開催されるイベントであるConputex 2018でのNvidiaの動向に注目するのがメインになりそうです。