用途に合わせて賢く選ぶ! グラフィックボードを買うときに見るべきこと6つ

グラフィックボード(グラボ)

高品質の映像やグラフィック負荷の高いゲームで遊ぶために必須になるグラフィックボードですが、種類が多くなにを選べばいいかわからない方が多いのではないでしょうか。

グラフィックボードにおいて一番重要なのは自分がなにをするために使うのか、というところです。

では、グラフィックボードを買う前にチェックしておくべきポイントを順番にご紹介していきます。



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買う前に知っておくべきグラフィックボードの知識

まず、始めてグラフィックボードを買う方、グラフィックボードを知らない!

という方にその機能性や利点などをご説明していきたいと思います。

そもそもグラフィックボードとは?

グラフィックボードとはなんなのか、一言で説明すると画面に映像や画像を綺麗に映すための部品ということになります。

ですが、ディスプレイには元々画像表示機能が搭載されているため、グラフィックボードがなくてもディスプレイに表示することは可能です。

ではどういうところでグラフィックボードが必要になるのかというと、さらに高画質な映像を楽しみたい方や、映像・画像編集において表示される速度や解像度が必要な場合、また、負荷のかかるゲームなどをストレスなくプレイしたい、など様々です。

現在グラフィックボードの開発はとても進んでおり、用途に合わせて多様な種類から選ぶことができます。

グラフィックボードのブランドについて

グラフィックボードには多くのブランドがありますが、これらは性能が大きく異なるという訳ではありません。

重要なのはブランドではなく、どのメーカーのGPUが使われているか、ということです。

このGPUとはグラフィックチップのことで、グラフィックボードの頭脳のことを指します。

GPUは競争が激しかったため、現在普及しているメーカーは2種類のみとなります。

では順番にご紹介していきます。

NVIDIA GeForce(エヌビディアジーフォース)

こちらは米国のNVIDIA社が開発しており、シェアが多く最も普及しているGPUです。

どの性能においても引けを取らず、まさにオールマイティなGPUといっていいでしょう。

また、GeForceを基に開発されているゲームが多い為、ゲームをプレイすることに長けているという長所もあります。

初めてグラフィックボードを購入する方はこのGeForceが使われているグラフィックボードを選ぶと良いでしょう。

AMD RADEON(レイディオンまたはラディオン)

こちらは米国のAMD社が開発しているGPUで、当時は映像や動画に強くとても優れていると言われていましたが、現在はGeForceとあまり変わらなくなりました。

その反面、当時劣っていると言われていた3Dなどに強くなり、今ではGeForceと変わらない性能を持っています。

上級者向けではありますがコストパフォーマンスに優れているため、ある程度グラフィックボードに慣れている方はこのメーカーが使われているグラフィックボードをおすすめします。



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グラフィックボードを買う際のポイント6つ

では、実際にグラフィックボードの購入を決めた際に、具体的にどこを見るべきなのか?

性能が良いグラフィックボードはどういったものなのか?

などを一つずつご説明していきたいと思います。

1.ブランド名を見る

こちらは先ほどご説明したGPUのメーカーのことで、筆者の考えでは始めてグラフィックボードを購入する方にはGeForceをおすすめします。

やはり使っている人が多い分、不具合などにもすぐに対応しやすいというメリットがあるからです。

また、グラフィックボードにある程度慣れている方はRADEONをおすすめします。

劣っていると言われていた部分を改善し安定したスペックを持っており、さらにコストパフォーマンスに優れているというメリットがあるからです。

どちらを選ぶかは、実際の用途や求める面を考慮して決めましょう。

2.コアクロック数を見る

コアクロックとは、動作周波数のことを言い、データ処理の速度を表しています。

MHzで表示されており、これが大きければ大きいほどデータ処理が早く性能が良いということになります。

例えばコアクロックが800MHzのものと1000MHzのものだったら、どちらの方が性能が良いかは丸わかりですよね。

また、コアクロックにはベースクロックと呼ばれる速度の基準があり、そこからどこまで速度を上げられるのかを表示しているものをブーストクロックといいます。

気になる製品を見つけたら、まずはこのコアクロックを確認しましょう。

3.メモリについて

次にメモリについてです。

まずメモリ容量ですが、これは映像・画像をよりスムーズに表示させるためのものを指します。

これが大きいほどスムーズに表示することが可能です。

また、メモリクロックというものが存在し、これは先ほどのコアクロックと同様にメモリがデータを処理できる速さのことを表しています。

さらに、メモリバス幅(通常バス幅)と呼ばれるものがあり、これが大きいほど大容量で負荷のかかるグラフィックでも滑らかに表示することができます。

バス幅はbit数で表示され、これが高いほど優れているということになります。

ただ、メモリが高いだけでそのグラフィックボードの性能が良いとは一概には言えず、全ての性能を考慮した上で比較する必要があります。

4.解像度について

これはディスプレイに表示された時の映像・画像の美しさを表すものになります。

例として1920×1080などで表記されています。

この値が小さいと、一般的に「ジャギ」と呼ばれるギザギザでライン荒い映像になってしまいます。

できるだけ綺麗でなめらかな映像を表示したいのであれば、この値が大きい表記のものを選びましょう。

5.I/Oポートについて

I/Oポートは入出力ポートとも言い、どの種類のケーブルが使用できるかを表すものになります。

アナログ接続のVGA端子、アナログ接続とデジタル接続両方の種類があるDVI端子、デジタル接続のHDMI端子とDisplayPortの4種類に分かれます。

まずVGA端子ですが、これは映像のみを転送するアナログ接続のケーブルになります。

古いゲーム機やテレビなどで見かける赤、青、黄色の3本に分かれたケーブルで映像を送受信するものです。

DVI端子も映像のみを転送しますが、デジタル信号のためVGA端子よりも高画質な映像になります。

そしてHDMI端子はこれをさらに向上させたもので、映像だけでなく音声の転送も行っています。

一般的な家電にも頻繁に使われているのでとても使用しやすいコネクタです。

DisplayPortは基本的にHDMIと同じ性能をもち、その違いは一般家電向けではなくビジネス用のPC向けに作られているという点で、より低コストになっています。

選び方としては、アナログ信号は画質が劣化してしまうため、基本的にはデジタル端子のケーブルが使用できるものを選ぶとより高画質に映像を映すことができます。

6.APIについて

APIとは、画像や動画の編集を行う際に編集用のソフトウェアにGPUが対応しているかどうかを定めているいわばルールのようなものになります。

これが対応していないと、いざ動画の編集をするときにグラフィックボードを使ってソフトウェアを動かすことができません。

ほとんどのグラフィックボードがそういったソフトウェアに対応しているAPIを使用していますが、絶対に対応しているとは言い切れないため、一応確認をしておくことが大切です。

まとめ

今回はグラフィックボードの基本的な選び方をご紹介しました。

始めての購入はなかなかハードルを高く感じやすく、手をつけられないことが多いかと思います。

まずは試してみて、ゲームの映像や映画など、自分の好きな物をより美しく映し出してくれるグラフィックボードの魅力を知り、どんどん追求していくことで楽しみが広がっていきますよ。