良画質を求めるならMac!各モデル搭載のグラフィックボード紹介
アップル社製のPCと言えばMac。
手厚いサポートと機能性で、根強いファンが多くいます。
これからMacに買い換えよう・今から最新のモデルに乗り換えようというかたも多くいらっしゃることでしょう。
しかし、描画性能にこだわるかたにとって最も気になるのが、搭載されているグラフィックボードの機能。
ここでは、そんなグラフィック機能を中心にMacを紹介していきます。
目次
画質にこだわるならMacがおすすめ
アーティストから定評を得ているMacの各シリーズ。
ゲームメーカーからの対応はまだまだ課題が残っているとは言えますが、動画鑑賞・描画や製図をされるかたにとっては、いまやアップル製品を代表するともいえるMacの最大の売り「Retinaディスプレイ」はとても魅力的です。
それでは、Retinaディスプレイとはなんでしょうか?
Retinaディスプレイの簡単な特徴
詳しく解説すると高度な技術理解が必要なので、ここでは簡単に特徴だけ挙げていきます。
・従来のディスプレイのおおよそ4倍の解像度で表示する
・液晶モニターが苦手としている「白」と「黒」の表現を鮮明にしている
特に前者においては、高度なGPU処理が必要となるため、該当のMac製品にはそれだけ安定感のあるグラフィックボードが実装されているということになります。
Mac買うならどれを選ぶべき?
Mac独特のグラフィックボード運用
Macの基本的なグラフィックボードの搭載状況、その仕組みを解説しますと、
・基本的には2枚搭載している(Intel社製、Radeon製)
・描画処理の内容やアプリケーションによって、2枚のうちどちらのGPUを使うかを自動選択する機能がついている
こうした特徴があります。
つまり、ユーザーが作業毎にうんうんと頭を悩ませなくても、最適な描画環境をマシン側から提供されるというのが最大の強みです。
MacBook Proから性能が上がる
前述のRetinaディスプレイは現行モデルの大半に採用されていますが、高性能な描画機能を求めるのであればMacBook Pro以上のモデルから選ぶのがよいでしょう。
それより下位のモデルの場合、軽量化のためCPUパワーを落としており、GPU処理機能にも影響する可能性があります。
以降、各モデルをグラフィック機能の特徴をメインに紹介していきます。
Mac book Proの解説と比較
グラフィックにはRadeonを新たに採用
従来のノートにはIntel社製のグラフィックカードのみを採用していましたが、このモデルからはRadeon社製も採用。
・電力パフォーマンスのよいIntel規格
・色彩表示やなめらかな動画表現に強いRadeon規格
この2つをスイッチすることで、あらゆるグラフィック処理に対応できるようになったのがこのモデルの特徴です。
CPU性能もGPUに合わせて向上しており、据え置きでノートパソコンを使いたいならコレといっても差し支えないでしょう。
Mac book Airの解説と比較
一部製品はグラフィックカードは1枚のみ
2015年の11インチモデルなど、Air発売初期の一部モデルには「グラフィックカード2枚」の定式はまだ採用されていません。
前述のMac製品の特長に魅力を感じて購入を検討される方は、公式サイトなどでよく仕様を確認されることをおすすめします。
しかし、デュアルディスプレイには現行製品すべてが対応しており、パワーには少々不安があるものの問題なく使用はできるものと思われます。
軽量化のためCPUはミドルエンドモデルを採用
前述にもありましたが、本モデルは軽量化を重視しているため、CPUとバッテリー性能をやや落としています。
その分GPU性能の引き上げを図った、というのがこのモデルの趣旨なので、据え置き用ノートパソコンをご検討になっている方は、予算が十分にある状態だと悩みどころでしょう。
iMacの比較
採用グラフィックカードが個別に異なる
iMacの現行製品で、よりハイエンドなモデルにはGeForceまたはRadeon規格を採用しています。
もともとIntel社製のモデルはロー~ミドルエンドのPCを想定しており、描画機能よりも電力やCPU負荷パフォーマンスを想定しているものだからです。
とはいえ、Intel社製のものにも負けず劣らず優秀な製品が存在します。
4Kモデルに採用されているIntel Iris Pro Graphics 6200がその代表格でしょう。
他にも具体的には、
・2013年モデル…NVIDIA GeForce規格(2枚採用)
・2014年モデル…Intel社製モデル(1枚のみ)
・2015年モデル(5K)…AMD Radeon規格(3枚採用)
このように、ノートモデルよりもより描画機能を追求した製品仕様となっています。
描画用ならiPad Proでも十分?
そもそもPCにグラフィックボードを搭載させる理由として、何が挙げられるでしょうか。
・PCゲーム
・描画や製図アプリ
この2つの使用目的があるときに、グラフィック機能を重視することになります。
では、描画機能を目的としたときに、そもそもハイエンドグラフィックボード搭載のMac製品にこだわる必要があるのでしょうか?
そうとは言い切れないのが、昨今の事情となってきました。
iPad Proの登場がきっかけです。
アップル製品の売りと説明したRetinaディスプレイにおいて、iPad ProはこれまでのiPadの常識を覆しました。
搭載されているA9Xチップ/M9コプロセッサのパワーは、従来のiPadのスコアの倍程度と言われ、グラフィック性能もそれに合わせてはるかに向上しています。
画面のタッチセンサーの精度・機能向上も併せて、描画目的にPCまたはタブレットを検討されている方には、持ってこいの一品でしょう。
お値段は最安のMacノートとそれほど変わりありませんが、性能はMacノートのミドルエンドモデルを凌駕していると市場では評価されています。
Macハイエンドモデルとは
Macの最高モデルと言えば、筒型の本体形状で有名なMac Pro。
グラフィック機能の特徴から説明しますと、
・デュアルAMD FirePro D300グラフィックプロセッサ(公式サイトより)
これが基本性能となります。
ハイエンドPCユーザーであればご存じであろうグラフィックボード、Geforce titanとのGPU性能を比較しても全く遜色ありません。
オプションで2枚差しグラフィックボードのうちの1枚の性能を向上させることができるので、まさにグラフィック機能特化のPCをもとめるアップルユーザーであれば、予算の続くかぎり求める1台と言えます。
外付けグラフィックボードで性能が向上する?
Mac初心者~中級者にはあまり知られていませんが、Macはカスタマイズ性が低い分、外付けのグラフィックボードで性能を向上させることができます。
ただし、必要になるのが
・Thunderboltケーブル(これは入手が簡単)
・マザー基盤
・電源
・グラフィックボード本体
と機材が非常に多くなり、手順も極めて複雑です。
簡単に言うと、GPUをマザー基盤で電源供給しながら起動しつつ、「Macのもう一つのディスプレイ」として立ち上げるといった手順になります。
つまり、本来のMac搭載のグラフィックカード機能を利用しないという方向性になるので、注意しましょう。
また、失敗するとMac本体も起動しなくなる・モニタ動作しなくなるという危険もあります。
Macのグラフィック機能だけでは足りないアプリケーションなどを使いたい場合にはおすすめですが、そうなってくるとMac本体を買い替えるほうが吉ともいえるでしょう。
まとめ
ここ2~3年間の間で新規にMacを購入されたユーザーは、その描画性能の高さに驚いていらっしゃると思います。
店頭でも確認できるため、魅力的に感じられている方が少なくないのではないでしょうか。
一方でわかりづらいのが、描画機能を支えているグラフィックボードの真価・規格・モデルなどです。
公式サイトでもあらかた確認することはできますが、比較するとなると大変な作業になります。
ここでは、そんな分かりづらいグラフィック機能の紹介を中心に、Macの説明をさせていただきました。
ぜひご参考に、お買い求めください。