iPadも作っているマザーボードメーカーfoxconnってどうなの?
foxconnは台湾の電子機器メーカーです。
foxconn(鴻海「ホンファイ」)グループは2016年3月にシャープを買収することが報じられているので、マザーボードに詳しくない人でも鴻海という名前をご存じの方は多いかもしれません。
foxconnはAppleのiPad・iPhoneを生産していることでも有名ですね。
foxconnはこんな会社です
foxconnは1974年に設立。
発足当初はテレビ部品などを製造していましたが、その後パソコン用コネクターなどの生産に着手、1981年にインテルのマザーボードに電子部品が採用になるなど、1980年代に業容が急拡大します。
主な生産拠点は中国、その他にもベトナムやインド・ブラジル・メキシコなどに工場があります。
電子機器の請負生産では世界最大の企業で、アップルやインテル・デル・ヒューレットパッカードなどにOEM供給しています。
foxconnはAppleから委託を受けてiPad・iPhoneを生産していますが、そのことからもfoxconnの技術力や信頼性の高さがわかります。
2003年からは自社ブランドfoxconnとしてマザーボードをコンシューマー向けに販売開始、日本では2005年から販売しています。
2010年には日本のマザーボードシェア3位になっています。
マザーボードはエントリーからミドルクラスのリーズナブルな製品を得意としています。
日本では比較的にミドルからハイエンドのマザーボードの需要が多く、ASUS・GIGABYTE・ASRock・MSIなどの陰に隠れて最近ではfoxconnのマザーボードもあまり目立たないのが残念です。
なおグラフィックボードではリードテック社とWinFastシリーズなどを生産しています。
foxconnのインテルCPU向けマザーボード
インテルCPU第6世代(Skylake)に対応するfoxconnのマザーボードがH110MX-Sです。
ファームファクターはコンパクトなMicroATX。
チップセットはH110でメモリーはDDR3規格で1600MHz対応、デュアルチャネルで作動します。
インターフェースはUSB3.0およびSATA3.0です。
SATA3.0は転送速度が6.0Gb/sなので高速でHDD・SSDと接続できます。
オンボードでビデオ機能を搭載、映像出力はVGA・DVI・HDMIと3種類、多くのディスプレイに接続できます。
有線LANもRealtek GigaLANとひと通りの機能を揃えています。
foxconnのインテルCPU向けベアボーン
ベアボーンというのはパソコンケースにマザーボード・電源がセットになった自作向けのパソコンです。
CPUやメモリー・HDDなどの残りのパーツは自分で取りそろえます。
取り付けられるCPUやメモリーはマザーボードに適合する必要がありますが、価格も比較的リーズナブルで、すべてのパーツを取り揃える必要もないのでパソコン自作初心者におすすめです。
foxconnのインテルCPU向けベアボーンはT20-H3です。
チップセットはインテルのH61です。
H67の下位に位置するエントリー向けのチップセットです。
ソケット形状はLGA1155で、第2世代(Sandybridge)のCPUが搭載できます。
メモリーはDDR3対応です。
まとめ
iPad・iPhoneを生産しているfoxconnは電子機器受注生産では世界最大企業なので、身の回りの電化製品で知らずのうちにfoxconnの製品を使っているということもあるかもしれませんね。
マザーボードはリーズナブルなエントリーモデルが中心です。
ASUSやGIGABYTEほど商品が豊富でないので、店頭で目にしたら買い時かもしれません。