PC版Fallout4を快適に遊ぶにはどのくらいのグラボが必要?

グラフィックボード(グラボ)

玄人志向 ビデオカードGEFORCE GTX 1060搭載 GF-GTX1060-6GB/OC/DF

Fallout4のコンシューマ版を遊んでみて面白かったから、もっと自由度の高いと言われるPC版を遊んでみたいけど、どのくらいのスペックが必要なのか分からない、という人も多いかと思います。

今回はそういった人向けにFallout4を遊ぶ際、実際にはどのくらいのグラボを用意すればいいのかについてや、おすすめのグラボ、MOD導入環境での必要スペックの変化などについてまとめました。



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公式が指定している動作環境について

ベセスダが指定している動作環境としては、最低動作環境が「GTX550Ti 2GB」か「Radeon HD7870 2GB」、推奨動作環境は「GTX780 3GB」か「Radeon R9 290X」とされています。

これらの動作環境については、有志ユーザーが制作したMODなどを導入せずにゲーム本体と公式のDLCで遊ぶ場合のスペックになります。

描画設定には数段階の簡易設定に加えて、各項目を自由に設定できるカスタム設定があるため、推奨動作環境に満たないグラボを使ってフルHDなど比較的解像度を高めた状態で遊びたい場合や、逆に解像度を小さくして画質を上げたい場合などには、ゲーム起動時のランチャーからセッティングを色々と試すのがおすすめです。

ちなみに、公式に各種DLCなどと一緒に用意された高解像度テクスチャパックについては容量が58GBもあり、ベセスダ側からも「適用時の推奨グラボはGTX1080」と言われるほど高負荷なため、利用については自分のPCのスペックと相談して使うようにしましょう。



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MOD使用時が必要スペックが高くなる?

「ベセスダのゲームはPC版がいい」と言われる事が多いのですが、その一番の理由はユーザーが独自に作った豊富なMODを利用できる点があります。

MODは装備や敵といったゲームに新しい要素を追加するものが一般的ですが、それ以外にもゲーム内に残されたバグの修正や、新たな土地を丸ごと追加するなど、単純にMODと言っても様々な種類があります。

特に完成度の高いMODの中にはそれなりの処理能力が必要になる物も少なくないため、MODを導入し、かつ快適にプレイしたいと考えているのであれば、スペックを多少高めにしておいた方が良い部分はあると思った方が良いです。

とはいえ、発売当初と比べるとグラボの性能が全般的に向上しているためか、現行世代のミドルクラス程度の性能があれば比較的安定した動作が見込めるため、高スペックなグラボが必須という訳ではありません。

クロックも重要だがVRAMの量も重要

Fallout4は、VRAMの使用量が比較的多いタイトルです。

MODなどを使用しない公式DLCのみを入れた状態でもゲームプレイ中は常時2~3GB程度は使用するため、あまりVRAMが少ないグラボを使用するのはおすすめではありません。

例えば、先に書いた最低動作環境のグラボに関してはVRAMが2GBなため、結構ギリギリの容量という事になります。

また、MODを使用する場合には特にVRAMの容量に注意が必要です。

MODの中にはテクスチャのサイズが2Kと4Kから選択できるようになっているタイプの物も多いため、グラボのメモリが少ないのに高解像度のMODを使用していると、容量がカツカツになってしまいます。

新しくグラボを購入する場合なら、VRAMは最低でも4GB以上、理想は6GB以上を目安に選ぶとVRAMの容量を心配しなくても快適に遊ぶことが出来るのでおすすめです。

MOD導入を前提としたおすすめのグラボは?

玄人志向 ビデオカードGEFORCE GTX 1060搭載 GF-GTX1060-6GB/OC/DF

Fallout4でMODの導入を前提として考えるなら、一番におすすめしたいのはNVIDIAのGeForce GTX1060の6GBモデルとGTX1070です。

バニラ環境では、どちらのグラボもフルHDで頭打ちになってしまいますが、MODの導入によってある程度高負荷になる事を考えると、多少の余裕を見ておいた方が良いです。

GTX1060の6GBモデルで十分快適に遊べるため、1070に関しては人によっては持て余してしまう事もあると思うので、予算と相談して決めるのが良いと思います。

Radeonのグラボについては、ミドルクラスのグラボでもVRAMは8GB搭載しているものが多いため、VRAMの容量に関しては心配要らないですが、描画の相性が良くないのかテクスチャがバグってサイケな色合いになってしまうバグなどが確認されています(グラボ側の設定で改善する事が可能です)。

Fallout4におすすめのグラボ「MSI GTX1060 AERO ITX 6G」

MSI GeForce GTX 1060 AERO ITX 6G OC グラフィックスボード VD6307

画質はそれなりで、快適に遊びたいという人にはMSI「GTX1060 AERO ITX 6G」がおすすめです。

具体的に言えば、フルHD環境で装備追加や地形改変、システム調整といったMODを主体にして遊びたい、という人にはこのグラボが価格、性能ともにかなりマッチするかと思います。

画質設定はMidiamからHigh設定、解像度はフルHD程度であれば、装備追加MODや地形・システム系の改変MODなどグラフィック関連には直接作用しないタイプのMODであればかなりの数を導入しても問題なくプレイすることが出来ます。

また、ボードの全長が短く、幅もゲーミング系のグラボと比べても控えめになっているため、内容量の小さいケースしか使えない、という人にもおすすめです。

Fallout4におすすめのグラボ「玄人志向 GALAKURO GK-GTX1070-E8GB/WHITE」

玄人志向 ビデオカード 新シリーズGALAKURO Whiteモデル GEFORCE GTX 1070搭載 GK-GTX1070-E8GB/WHITE

MODを大量に入れて快適に遊びつつ、画質も欲張りたいという人は、GTX1060よりもワンランク性能が高いGTX1070を搭載した玄人志向のグラボ「GALAKURO GK-GTX1070-E8GB/WHITE」がおすすめです。

グラボにしては珍しい真っ白なボディが目立ちますが性能はかなり高いため、Ultra設定でもフルHD~2K画質までなら、一部の高負荷になり易いエリアを除けばほぼ60fps以上になります。

そのため、MODを入れつつ高画質・高解像度でプレイしたい、という人にはおすすめのグラボです。

注意点としては、通常のゲーム向けグラボと同様に若干大きいため、ケースに入りそうなサイズか確認してから購入する事を強くおすすめします。

グラボだけではきつい場面も多い?

Fallout4を快適に遊ぶ場合、グラボ以外にCPUとメモリの性能も重要になる事が多いです。

そのため、グラボだけをハイエンドクラスの物に無理して換装するよりも、全体的な性能UPを目指した方が良い事の方が多いです。

特に、NPCの多いエリアや今作から追加された新要素の拠点開拓によって入植者が増加したエリアに行くと、CPU使用率が跳ね上がる傾向にあるため、それらのコンテンツを楽しみたいという人はグラボだけでなくCPUの性能も気にしておいた方が良いです。

ちなみに参考程度に、筆者が実際にクラフト系のコンテンツでプレイしてみたところ、拠点開拓を行ったエリアのCPU使用率が他のエリアと比べて1.5~1.7倍近い負荷になるという現象が起きました。

妥協出来るなら要求スペックはかなり下がる?

PC版はどうしてもスペック面でもハードルが高いと思われがちですが、実際にはそうでもありません。

というのも、1280*720など小さめの解像度にしたり、画質設定をMidiamやAdvancedで個別設定して負荷を下げたり、パフォーマンス改善系のMODを使用する事で快適に遊ぶために必要なスペックはかなり下がります。

上ではGTX1060やGTX1070をおすすめとしていますが、実際には画質や解像度を妥協する事でGTX1050Tiなどに代表される「手に取りやすいグラボ」でも快適なプレイをすることは十分可能なため、既にPCを持っているものの最低動作環境と大差ないスペックなため迷っている、という人も一度試してみるのがおすすめです。

まとめ

PC版Fallout4に関しては、要求スペックが若干高めなもののパフォーマンス改善系MODの存在が大きいため、実際に動作させる事を考えるとハードルは高くはありません。

ミドルクラスのグラボでも設定次第ではかなりサクサク動かせるため、まずはその辺りのグラボを使用して様子見しつつプレイして更に楽しみたくなったら買い替える、という方法もアリだと思います。