「電子辞書にすべきか?紙の辞書にすべきか?」迷った時、考えるべきポイントとは!?
「電子辞書にすべきか?
紙の辞書にすべきか?」誰でも一度は、悩んだことがあるのではないでしょうか。
紙の辞書は、一つの単語を見るついでに多くの単語が目に入ってきますから、これはこれでベリーグッド。
だからといって、電子辞書の良さを活用しないテはありません。
「電子辞書にすべきか?
紙の辞書にすべきか?」そこで迷って立ち止まってしまった時、どのようなポイントから考えるべきでしょうか。
辞書を選ぶポイント①価格で決めちゃえ!?
「電子辞書にすべきか?
紙の辞書にすべきか?」迷った時、もっともお手軽な考えどころは「予算」つまり「価格」です。
ちょっと現実的すぎて、夢がない話かもしれませんが。
電子辞書や紙の辞書には「英和辞典」や「漢字字典」など多くの種類がありますが、ここでは一例として、国語辞典で予算を考えてみます。
もっとも、ざっくり価格での予算というか、どんぶり勘定です。
購入するお店や、購入の方法によって、多少は前後するかもしれませんから。
国語辞典の予算はこうなる、かも!?
それでは国語辞典で、電子辞書と紙の辞書、予算がどれくらい違うか考えてみます。
まず、電子辞書。
「予算がいくらでもある!」というあなたの場合。
もっとも高価な電子辞書が、10万円に届かないくらいです。
8万円台とか、9万円近かったりします。
「ともかく安ければいい!」というあなたの場合。
1000円から2000円で買うことができます。
電子辞書は2~3万円するイメージですが、確かに以前はそうでしたが、現在は選択肢が多くなっているのです。
次に、紙の辞書。
「予算がいくらでもある!」というあなたの場合。
もっとも高価な国語辞典は3万円前後でした。
方言辞典などの特殊な辞典だと、もっと高価な場合もあります。
「ともかく安ければいい!」というあなたの場合。
こちらはほとんどワンコイン価格。
500円台からあります。
ところがこれ、実は「裏ワザ」があるのです。
国語辞典は書店で買うもの・・・と思いがちですが、100円ショップで紙の国語辞典を売っていることがあります。
この場合、消費税込みでも108円で国語辞典が買えるのです。
では、100円ショップで電子辞書の国語辞典を売っているかというと・・・今のところ聞いたことがありませんが、いつか発売されるかもしれませんね。
辞書を選ぶポイント②ボキャブラリーの増加パワーで決める!?
人間、知っている単語が多ければ多いほど、考える力が高まります。
人生、ボキャブラリーが多いほど、勝利しやすいと言えるのです。
その単語を大いに増やしてくれるのが国語辞典です。
が、電子辞書と紙の辞書とでは、ボキャブラリーの増え方がまったく違います。
電子辞書と紙の辞書を選ぶときには、この点をくれぐれも注意しなければなりません。
ボキャブラリーを飛躍的に増やしたければ、電子辞書より、紙の辞書がおすすめだと言われています。
なぜなら紙の辞書は、一つの単語を見るついでに、他の単語も視界に入ります。
気になる単語があれば、ついついその意味を読みふけってしまいますから(楽しいですよ)、無理なく多くの単語を記憶できるのです。
ボキャブラリーが多いって、メリットがあるの?
「ボキャブラリーが多いって、そんなにも有利なこと?」と思ったあなたへ。
困難に遭遇した時、課題や問題にぶち当たった時。
ボキャブラリーの多い人は、より解決に近づきやすくなります。
たとえば、あなたが「あの人に自分の恋心を伝えたい」と考えたとします。
「あなたが好きです」これだけでも好意は通じるとは思いますが、「あなたのことが誰よりも好きです」「あなたのこういうところが魅力的だと思います」「もしよかったら、おつき合いしてください」「できれば結婚を前提におつき合いしてくれませんか?」言葉をたくさん知っているということは、これくらい効果的なのです。
会社の仕事中に問題を抱えた時も、同じようなことになります。
単に「仕事で困ったんです」と言ったのでは、上司や同僚はどうしたらいいか判らないことでしょう。
「問題点に気づきました。
問題が発生した時期は・・・内容は・・・対策は・・・」と説明した方が、より早く問題を解決できそうでしょ?
最近の電子辞書では、この点を考慮して、一度にたくさん単語を見られるようになっているものがあります。
辞書を選ぶポイント③デジタルとアナログでは、脳の働きが違う!?
当然といえば当然ですが、電子辞書は液晶画面などのディスプレイで文字を見ます。
紙の辞書は、紙に印刷された文字を見ます。
どちらも文字を見る作業ですが、デジタル機器の「画面」で文字を見た時と、いわゆるアナログの「紙」で文字を見た時とでは、脳の働きが違うことをご存じでしょうか?
デジタルの文字は、脳が「絵」とカン違いする!?
「デジタルとアナログでは、文字に対する脳の働きが違う」これについては2010年ごろから、多くの研究が発表されてきました。
たとえばパソコンで文章を打った時、画面で何度も読み直しても、誤字・脱字に気がつきにくいことは、誰でも経験することです。
紙にプリントアウトして読み直した方が、早く正確に誤字・脱字を発見することができます。
この現象は、人間の脳のしくみが原因です。
脳は画面で文字を見た時より、紙で文字を見た時の方が、文字を認識したり、判断する力が優れていることが判っています。
また、画面で文字を見た時の人間の脳は「絵を見ている」と判断し、リラックスして活動しなくなるという説があります。
紙で文字を見た時だけ、人間の脳は「文字を見ている」と判断し、「文字の意味を判断しなくちゃ」と脳の活動をスタートさせるのです。
多くの人が「電子辞書より紙の辞書を使ったほうが良い」とおすすめするのは、紙の辞書で憶えた単語の方が、その後ずっと忘れにくいから。
そのことが研究でも、明らかになりつつあるのです。
ただし、「どうしても紙の辞書でなければ」とこだわりすぎて、辞書を引くことが面倒くさくなっては意味がありません。
電子辞書でも、紙の辞書でも良いので、自分の使いやすいものを選びましょう。
辞書を引く習慣をなくさないことが、最も大切なことです。
辞書を選ぶポイント④本体の重量とサイズで決める!?
電子辞書と紙の辞書を較べるとき、忘れがちなのが「本体の重量とサイズ」です。
100円ショップで販売している国語辞典は、ポケットサイズでとってもコンパクトですが、例外的なケースにすぎません。
国語辞典の多くは、いつものバッグに入れて、外出のお供に・・・とはいかないような重量とサイズをしています。
たいがい、自宅の机の上とか、本棚で待機してもらうしかありません。
外出中に気になる単語があったら、メモをして自宅に帰って国語辞典を取り出して・・・これではひと手間かかるし、せっかくの単語を忘れてしまう可能性すらあります。
こればっかりは、電子辞書にかなわない部分があるのです。
電子辞書ならバッグやポケットに忍ばせて、意味の判らない言葉に出会ったとき、すぐに取り出して調べることができます。
「意味が判っているつもりだったけど、どうやらアヤシイぞ」と直感したとき、すぐに対応できるのです。
言葉の意味を間違って使うと、ドン引きされるだけ・・・
言葉の意味を間違ったまま使い続けてる人は・・・実は、けっこう多くいます。
ところが、そういう人に「あなたの言葉の解釈は間違ってますよ」と教えてあげる親切な人って・・・普通はいません。
言葉を間違って使っている人は、多くの場合ドン引きされて、ドン引きされたまま。
それですまなくて、会社の同僚などに「あの人ってさー」と噂されるケースすらあります。
「あの人ってさ、あの言葉いつも間違って使ってるよね」と言われて終わり。
(なぜかそういう時って、誰も本人に指摘しません・・・)だから何かの原因で「この言葉の意味を、実はわかってないかも」と直感したとき、電子辞書が手元にあるって、かなり心強いのです。
まとめ
電子辞書と紙の辞書の違いを4つのポイントで考えましたが、いちばん重要なことは「辞書を引く習慣を欠かさないこと」ではないでしょうか。
八雲立つ。
愛(かな)しい。
美し国。
美し言葉。
インターネットが情報の大海なら、日本語は日本語ならではの美しい言葉に満ちた大海です。
その大海のチャート(海図)が、国語辞典といえるでしょう。
国語以外の辞書や辞典に関しても、電子辞書・紙の辞書、どちらでも良いのではないかと考えます。
あなたの使いやすいチャートを使って、言語の大海へ旅立ってください。