とにかく安く調べたい!ウェブ辞書の是非・中古で電子辞書を買うときの注意点まとめ
教養や語学力を磨きたい…というニーズは、日に日に高まっています。
そのためには電子辞書がやはり1番ですが、価格高騰の傾向にあり、尻込みしてしまう人も多いでしょう。
ここでは、「ウェブ辞書で十分なのか」という検討をした上で、電子辞書を中古で安く購入する場合の留意点を述べていきたいと思います。
「辞書」に興味のある人は是非ご覧ください。
ウェブ辞書の是非
電子辞書は買わなくていいだろう、という意見のなかには「ウェブの辞書で十分」という声もあります。
無料で閲覧できる辞書は沢山ありますし、各翻訳サービスの精度もかなり上がってきました。
まずはウェブ辞書の裏側を見てみたいと思います。
ウェブ辞書の特徴
ウェブ辞書には大きく分けて、大手検索サービスが運営しているもの/ユーザー参加型で編集するものの2種があります。
まずは前者について述べましょう。
大手運営のものは、辞書を発行している特定の出版社1社と契約をしており、比較的信頼がおけます。
提携先の出版社が新版を出すと、合わせてウェブの更新を行うため、更新の遅延もほとんどありません。
そういった意味では「デジタル辞書」として非常に信頼がおけますが、やはり電子辞書に劣る一面があります。
例えば現代国語の辞書に絞ると、岩波などのシェアの高い出版元は、ウェブとは提携しません。
紙・電子辞書での売上を確保しておきたいので、当然といえます。
言い換えれば、検索サイトとの提携を望むのは、そうした販売戦略を練る出版社だということです。
そういった出版社には、辞書作りチームの人員不足・辞書そのものの個性の強すぎるといった裏事情があるため、紙媒体では評価が分かれる辞書だと考えていいでしょう。
ユーザー参加型の辞書について述べると、近年はプロブロガー・ウェブライターの参加により精度が高まっているのは確かです。
一方で、文語的な単語・熟語に関しては編集者が集まらないため、語義が複数あるのに1つしか登録されていない・語義そのものが誤っているケースもあります。
正しい日本語を使いたい人には、総じて不向きと言えるでしょう。
ウェブ辞書のメリット・デメリットを総括すれば、ある程度語彙力に自信がある人・とりあえず読書中にちょっと調べたい人には向いています。
一方で、ウェブや紙媒体で商業用の論説を書きたい・古典〜現代書まで熟読してアウトプットまでできるようになりたいという人には、情報不足・偏重・誤った理解などが懸念されるため、忌避したいところです。
ウィキペディアは役に立つか
電子辞書にも百科事典の収録があります。
一方で、ウィキペディアはどうでしょうか。
ウィキペディアはご存知の通り「ユーザー参加型」辞書に属し、1つの項目欄に典拠として書籍が記載されるのが原則です。
しかし、現状をお話しすれば、大学生のレポートは勿論・ことビジネス文書においては、ウィキペディアからの引用は原則として禁止されています。
単に「知りたい」目的であっても、時事に関することは偏重した知識をもつ人々が競うように編集しているのが現状。
あまり知られていない項目においては、古い情報のまま更新されないことが大半です。
大学生のお子様・論説を書くことになったご家族が「ウィキペディアを使用する」と言い出したら、電子辞書をおすすめするのが適切でしょう。
ご自身の教養を深めたいかたも、最初のうちはウィキペディアで十分ではありますが、いずれは電子辞書収録のきちんとした百科事典に移行する必要があります。
電気街で探す
ウェブ辞書ではやはり不安があることを確認した上で、信頼のおける情報源として電子辞書を買いたいものです。
なんとかして安く手に入れる方法はないのでしょうか。
まずは電気街の中古ハード店から検討してみましょう。
古い電子辞書で十分な人におすすめ
秋葉原・日本橋を代表とする電気街の中古ハード店を見ると、最新機種が流れ着いていることは滅多にありません。
買取価格に決まりがなかったり、そもそも買取を受け付けていないお店がほとんどです。
抵抗がなければ、ジャンクショップを地道に回るのがおすすめです。
液晶がまだ白黒表示だった時代の古い電子辞書・3〜4冊程度収録の入門編モデルが、1000〜2000円程度の廉価で流れていることがあります。
この程度の限定的な機能で満足できる人には、ともすると古書店で辞書を買い求めるよりもはるかにお得です。
散歩がてらに探してみてはいかがでしょうか。
メルカリでの購入
気軽にオークションできるといえば、メルカリ。
最新機種・人気機種の販売も見かけます。
ただし、ご利用の際はご注意を。
モデルにこだわりのある人は注意
メルカリで1番人気の辞書は、やはりカシオの最新機種です。
ご注意いただきたいのは、出品者の説明書き。
こと中高生モデル・社会人向けミドルクラスモデルに関しては、型番が間違っている・古いモデルだった…ということがしばしばあるそうです。
収録されている辞書内容にこだわりがある人は、いつ購入したものか/無記載の場合は型番の確認を徹底してください。
また、メルカリの取引で注意したいのは「値引き交渉」です。
Amazonで2万円相当の辞書が6000〜9000円前後で相場がさまようため、「もっと安くならないか」と思うこともあるでしょう。
しかし、付属品や保証書のついた「完品」は、値引き交渉に応じてもらえないケースがほとんどです。
個人間の取引は、値段交渉の段階からトラブルが生じることがあるため、要注意です。
メルカリで販売する人のなかには、ビジネスとして「個人事業主」という形態をとっている場合があります。
そういった売主は明確な表記やきちんとした対応を心がけてくれるため、安心できます。
Amazonの販売ページなどが商品説明に記載されている場合は、それだけでも信頼がおけます。
まとめると、激安だからと焦って購入に踏み切ったり・むやみに値段交渉をしたりして売主の心象を悪くしないのがポイントです。
ヤフオク・Amazon中古市場での購入
中古で電子辞書を購入したい場合、ヤフオク・Amazonが1番おすすめできます。
やはりメルカリに比べると割高感はありますが、運営の厳しい審査を通過した売主・業者が販売を行なっているため、トラブルになる可能性は限りなく低いと言えるでしょう。
問題は、購入者側の事前知識となります。
ことカシオのモデルは、マイナーチェンジごとに収録内容が微妙に異なってくるため、いつ発売のどの型番で・どういった収録内容かは、自己責任で調べましょう。
思った商品と違った!
と後で気づいても、基本的には返品に応じてくれません。
個人情報漏洩を懸念する場合は、ヤフオクがおすすめです。
運営サイドが管理する形で、売主・買主の個人情報をお互いに知ることなく取引ができます。
しかしこの取引をするためには、ヤフーの有料会員になる必要があります。
取引が終わると解約しなければ勝手に課金が続くので、これもまた注意が必要。
人気の電子辞書は供給数による値段の上下が激しいので、より安く買いたいかたは、こまめにチェックをしてみてください。
まとめ
ウェブ辞書はやはり、情報の偏重・誤りが気になるところ。
時事問題に関しては特に、プロの中庸な説明が必要です。
そこで、お得に電子辞書を入手する場合の、市場ごとの注意を述べさせていただきました。
自分が求めるもの・機種をしっかりと見定めておくこと、取引時にトラブルが起きないよう慎重に取引を進めることが、気持ちよく・安く購入する上での重要なポイントになります。