どっちがおすすめ? 電子辞書と紙の辞書を比較する9つのポイント
みなさんは辞書を購入する際、電子辞書にするか紙の辞書にするか悩んだことはありませんか?
近年電子辞書はどんどん進化し、より多くの便利な機能が内蔵されるようになってきました。
しかしだからといって電子辞書が全ての面で紙の辞書を上回っているわけではないのです。
ここではどちらの辞書が自分に合うかを把握できるよう、電子辞書と紙の辞書を比較する9つのポイントを解説します。
検索速度
検索速度は、基本的に電子辞書のほうが優れています。
紙の辞書の場合だと分厚いページ数から検索するため、慣れていない限り紙の辞書のほうが電子辞書のほうよりも時間がかかってしまうことがほとんどです。
検索するのに時間がかかってしまえば、その行為自体がストレスとなってしまうため、検索することを億劫に感じたりしてしまう可能性があります。
また外国人と話していてとっさに分からない単語を検索できることも検索速度が速い電子辞書のメリットとなります。
ただし紙の辞書で検索することに慣れている方の場合は、電子辞書より検索するスピードが速い場合もありますので、自分がどれだけ検索に時間がかかるかを確認してみましょう。
発音確認
発音を確認できるという点では、明らかに電子辞書のほうが優れているといえるでしょう。
紙の辞書でも電子辞書でも発音記号は基本的に記載されていますが、それを見ただけで実際の発音をイメージすることは非常に難易度が高いですよね。
電子辞書では発音記号を見るだけでなく、どのように発音するのかを直接聞くことができるのが大きなメリットとして挙げられます。
そもそも人間というものは、多くの器官を使って勉強したほうが記憶されやすいということがわかっています。
したがって紙の辞書で検索した単語を「読む」や「書く」だけでなく、電子辞書で「聞く」「話す」という行為をすることで勉強の効率は格段に向上します。
ただし注意点として、電子辞書の機種によっては発音機能がないものもありますので、購入する際は注意しましょう。
見やすさ
これも電子辞書が優れている特徴の一つです。
電子辞書には紙の辞書では不可能な見やすさの調節が可能なため、紙の辞書だと文字が読みづらくストレスを感じる方には、電子辞書がおすすめなのです。
文字の見やすさは大きく分けて文字の大きさと明るさに分類されます。
文字の大きさ
どうしても紙の辞書の場合文字は小さいことがほとんどですし、その大きさを調節することは不可能です。
それに比べて電子辞書は文字の大きさを調節することができますので、自分の見やすい文字の大きさに設定することが可能です。
バックライト機能
また電子辞書の機種によってはバックライト機能が内蔵されているものがあります。
これにより暗い場所での検索も問題なくできますので紙の辞書との差別化ができるポイントです。
復習
辞書で検索した場合、その単語を初めて検索したのか何度も検索したのかによって勉強の仕方も変わってきます。
その理由として何度も検索した単語であるにもかかわらずまた検索しているということは、その単語を覚えていないという意味だからです。
そんな際には電子辞書よりも紙の辞書のほうが優れているといえるでしょう。
紙の辞書の場合、一度検索した単語に目印をつけておくことで、次に検索した際に「初めて検索する単語ではなく、以前も検索したことがある」ということが分かるようにできるのです。
また目印のところに何回目の検索かということも併せて記入しておくことで、検索回数が多いほど身についていないことが分かりますので勉強の効率も向上します。
このように紙の辞書は電子辞書と違い書き込みことができるのがメリットの一つとして挙げられます。
持ち運び
持ち運びに関しては圧倒的に電子辞書のほうが優れているでしょう。
たとえどんなに小さく軽い紙の辞書でも、電子辞書より軽いということはほぼあり得ません。
さらに電子辞書は1冊分の辞書だけでなく多くの辞書を搭載しています。
もし搭載されている辞書全てを紙の辞書に変換した場合、とても持ち運べる重量ではないでしょう。
ただし電子辞書は持ち運びが楽な一方で慎重さが必要になります。
後程説明しますが、電子辞書は電子機器のため乱暴に扱ってしまうと壊れてしまう危険性があるので注意が必要です。
価格
辞書1冊分の価格なら紙の辞書のほうが安いことが多いですが、電子辞書は1個で多くの機能を含んでいます。
辞書に限った場合でも電子辞書は数十冊もの辞書を含んでいる機種もありますので、それら全てを紙の辞書で買う場合よりはるかに価格を抑えることができます。
もし自分に必要な辞書が1冊だけの場合は、価格の面だけでいうと紙の辞書のほうがおすすめですが、複数の辞書を使う可能性がある場合は電子辞書のほうが価格の面で優れているといえるでしょう。
耐久性
耐久性は電子辞書、紙の辞書で一長一短があります。
電子辞書の場合、電子機器のため乱暴に扱ってしまい落としてしまったりぶつけてしまうと壊れてしまう可能性があります。
また丁寧に扱っていても寿命のため壊れてしまう危険性もあるのです。
それに比べて紙の辞書は寿命もなく、ある程度の衝撃があっても壊れるということはありません。
しかし紙の辞書は破れてしまうという危険性が隠されていますので注意が必要です。
たいていの紙の辞書はページ数が多いことによる重量や分厚さを抑えるために、1ページ1ページは薄い紙でできています。
したがって少しの衝撃で破れてしまうことがありますので、一概に紙の辞書のほうが耐久性が優れているとは断定できません。
もし電子辞書を使用されるのであれば、落としたりぶつけたりして壊れてしまう危険性を軽減させるために、専用の耐衝撃ケースを使用することをおすすめします。
検索便利性
この点は個人の価値観で意見が分かれる特徴です。
検索便利性が高いのは電子辞書のほうでしょう。
スペルがあいまいでも途中まで入力したら検索単語の候補が出てくることがありますので、便利に検索をするという点では電子辞書のほうが優れています。
しかしスペルがあいまいであったり途中まで入力した時点で検索したい単語の候補が出てきて検索結果がすぐに分かるということは、そのスペルを覚えるという点においてはあまり効果的ではありません。
検索単語の候補が出ない紙の辞書では確実なスペルを検索しないといけないため、スペルを最後まで覚えたり、覚え違いを防ぐというメリットがあります。
自分が重要と考えるのはいかに検索を便利にすることなのか、それとも覚えやすさなのかをしっかり確認したうえで辞書を選択することが必要です。
機能性
機能性については電子辞書のほうが紙の辞書よりも優れているでしょう。
電子辞書は辞書のほかに参考書や問題集などが搭載されている機種もありますので、検索だけでなく問題を解くということにも使えます。
機種によっては生活に役立つ知識などそのほかの機能が搭載されている電子辞書もありますので、購入の際にはどのような機能があるかを確認しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
紙の辞書にも電子辞書にもそれぞれメリット、デメリットが存在しますので、一概にどちらが優れているとは言い切れません。
したがって重要なことは自分がどのような用途で使用するのか、何を重要視するのかということです。
電子辞書か紙の辞書かを悩んでいる方は、上記のポイントを意識して是非自分に合ったものを選択してください。