カシオ「エクスワードシリーズ」電子辞書・厳選4機種のご紹介
電子辞書といえばカシオの「エクスワード」と言われており、国内シェアNo.1の地位を保っているブランドとなっています。
「機種ごとの違いが分かりづらい」「エクスワードは高価だから、手を出しにくい」と認識されているかたも多いのだとか。
学生さん〜教養ブームに乗りたい社会人の皆さんにそれぞれ対応できる、良バランスで控えめな価格の製品を紹介していきます。
就学前〜小学生向け
XD-SK2800/SK2000
この項では比較・検討のため、表題に小学生向け電子辞書2機種挙げました。
SK2800が100コンテンツ収録・Amazon価格18000円前後/SK2000が40コンテンツ収録・Amazon価格15000円前後です。
ハードウェア面の機能差はほぼなく、コンテンツ数60の差=3000円と考えてよいでしょう。
まずはSK2800から。
小学校高学年向けモデルと題されていますが、中学生向けの文系科目も収録されています。
- 国語辞書(公立中学校で使用されることの多い版)
- 世界史入門書
- 日本史入門書
比べてSK2000を見てみると、低学年向けと銘打っている通り、就学前〜小学校4年性までの自習用教材に限定されます。
勉強嫌いのお子様の注意を引きやすいモデルとは言えますが、もともと活字に興味を示しやすい/好奇心旺盛なお子様であれば、早い段階から興味を失ってしまうでしょう。
書籍の児童書コーナーで取り扱いのある小学生向けの歴史人物シリーズ・日英文学を見ると、中学1〜2年生レベルの語彙が多用されています。
こういったことを考えると、ご予算が許す限り、初めからSK2800を購入してしまうのがおすすめ。
中学生向け
理系科目は中〜高で進歩していきますが、文系科目は語彙が増えるのみだと一般に言われています。
ここから先は、エクスワード電子辞書/高校生モデルも視野に入れていくのが無難でしょう。
XD-G3800
Amazon価格で26000円前後を推移しているモデル。
文科省の指針にあわせたのか、語学系の辞典・辞書の多さが目立つようになります。
現代国語の辞書は「御三家」と言われる3冊を収録。
和英・英和辞書は、公立中学〜私立ハイクラス高校と幅広い層に愛用されている基本書を収録しています。
中学生向けの文法やヒアリング・スピーキング用教材として、NHKの基礎英語テキストの収録もあり。
基礎英語シリーズは1年を通して追いかける場合、大変な労力と費用がかかるので、これは嬉しい内容になります。
一方で社会科(世界史・日本史・地理)の科目は、中学生〜高校の各種教科書Aのレベルにとどまります。
一部の難関高校受験の場合、高校教科書Bレベルとおぼしき内容の出題もあるため、志望校によっては不安が残ります。
それを除く主要4教科については、お子様の学習意欲によっては公立高校卒業まではカバーできるでしょう。
将来を考える時期に突入するので、後に紹介する高校生向けモデルとの検討・比較をお子様と一緒に行うのが、もっともおすすめする無難な方法です。
高校生〜大学受験向け
このあたりで得意分野を伸ばしたい時期に入り、将来の目標がより明瞭になります。
何はともあれセンター対策は必須になりますが、国公立大学の場合は、2次試験にそれぞれの傾向があることも念頭におきましょう。
XD-G4800
Amazon価格30000円前後で推移中のモデル。
この下位に位置するエントリーモデル・難関大学受験用モデルも存在しますが、このモデルがもっともバランスよく・おすすめできます。
コンテンツ収録数は150に及び、英語科目に関してはTOEICスコア800程度まで対応。
これは、マスターすればセンター満点レベルなので、対策としては十分だと言えます。
社会科(世界史・日本史・地理)は、卒業まで使える各種教科書Bに対応。
難関校も教科書B以上の出題はないので、基本に忠実に学習する場合はもってこいです。
数学・理科系科目も、難関校志望者向けの各学習塾で推奨している教書を収録。
難関校対応を意識して紹介をしてきましたが…いずれも、公立高校の基礎からしっかりとステップアップする方式の書籍を、厳選・収録しています。
まだとりたててやりたい事の決まらない、のんびり派の高校生の皆さんでも安心して使えます。
学習塾の費用を抑えたい・なるべく自学自習で難関校を目指したいという方には、難関大学受験用モデルもおすすめします。
しかし内容を参照したところ、G4800の基本収録辞書に、通販・大型書店であれば流通量の安定している文法書・問題集が付随しているのみ。
こういったものに関しては、紙媒体を追った方が頭に入りやすいと指導している塾が大半です。
G4800にプラスで、必要に応じて学習塾推奨の教書・問題集を買い足すのが一番でしょう。
余談として付け加えれば、高校生向け電子辞書を買う前に、一度”赤本”で過去問を解いてみることをおすすめします。
こうして必要な辞書や問題集を絞り込んでから辞書選びに入れば、満足度の高い買い物ができます。
ビジネスマン向け
ビジネスパーソンを中心に「教養ブーム」が巻き起こっています。
ツイッターをはじめとするSNSでも、有識者層を歓迎するムードに包まれており、ご自身の知識レベルに焦りを感じているかたも多いのではないでしょうか。
読書の技術・知識をマッシュアップするための指南書の多くで唱えられているのは、中高生レベルの知識の復習がもっとも有効であるということです。
一流のビジネスパーソンも、公立中高の社会科教育を大変評価しており、教科書を必携書とする人までいるのだとか。
こちらでは、そのコンセプトに沿った製品をおすすめします。
XD-G8000
Amazonでもベストセラーに入っており、在庫状況で30000円付近を推移中のモデルです。
カシオとしては「生活・教養モデル」と打ち出しており、需要に合わせてかなりの頻度でマイナーチェンジを繰り返しています。
学生向けコンテンツと比べると、コンテンツ収録数140と少なめですが…中高の文法書・英語辞書3冊に加えて、現代国語辞書や百科事典も網羅。
パブリックドメイン化した20世紀の名著を読める、「青空文庫」の利用も可能。
国内の名著の基本を抑えるなら、是非とも活用したいコンテンツです。
また、社会科のベストセラー”もう一度読みたい〜”シリーズも収録。
書評としては「中高生が実際に使っている教科書にはやや劣る」ところと言われていますが、近年流行の史実に基づく映画・小説の基礎知識を求めるかたにはうってつけです。
それにとどまらず、家庭医学に関する書籍の収録もあり。
ご家族の持病や、医師から処方されているお薬の安全性を調べることもできます。
ネックとしては、上述のように「頻繁にモデルチェンジをしている」点でしょう。
通販で購入する場合、最新モデルかどうかの確認が困難です。
おすすめは、あえて大型家電店のコーナーで購入すること。
このモデルは根強い支持があり、いずれのお店でも案内が充実しています。
読書を嗜みとしたいかた・新書を中心に最近の情勢を学ぼうとしているかたには、非常におすすめできるモデルです。
まとめ
機種選びの参考として、通販サイトの口コミを参照してみるのもひとつの手。
ここでは説明を省きましたが、収録されている辞書・文法集・問題集の性格を知っておくと、ぐんと電子辞書選びが楽になります。
ここでは「より幅広いニーズに対応できる」コンテンツを収録していることを目安に、製品紹介を行いました。
是非ご参考にしていただければと思います。