カシオの電子辞書~自分に一番合うモデルを見つけるためには?
電子辞書にはいくつかのメーカーがありますが、なかでもカシオの電子辞書のシェアは断トツです。
有名なEx-wordをご存じの方も多いと思いますが、種類が豊富過ぎるために、どれを選んだら良いのか迷う方も多いようです。
どのような目的で電子辞書を使うのかを、明確にして、自分に最適な電子辞書を見つけたいですね。
電子辞書とは
そもそも、電子辞書を使ったことがないし、どのようなものか知らない方のために説明をしておきます。
ウィキペディアによると、電子辞書とは、広義には、CD-ROMやフラッシュメモリなどの物理的な媒体やネットワーク上に保存されている辞書・百科事典の内容を記録したデータをコンピュータや携帯機器などの電子機器によって読み出し、検索・表示などを行う装置(情報機器)またはソフトウェアの総称。
とあります。
要するに、一つの機器にいくつかの辞書や百科事典などが入っていて、簡単に検索することが出来る便利な辞書なのです。
また、最近では辞書だけではなく、便利な豆知識や、英会話を学べる本なども収録されており、電子辞書一冊で、幅広い使い方が出来ることも特徴です。
カシオの電子辞書
どんなモデルがあるのか
カシオの電子辞書は、利用層によって使い分けが出来るように、いくつかのモデルがあります。
大きくわけて、生活・ビジネス、学生・外国語・専門・コンパクト・スタンダードがあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
生活・ビジネスモデル
カシオの電子辞書の生活・ビジネスのラインアップの中には3種類があります。
プロフェッショナルモデル、生活ビジネスモデル、生活・教養モデルの3種類です。
プロフェッショナルモデル(XD-G20000)はカシオの電子辞書の中では最高峰の位置づけ。
研究、翻訳、専門学習などのハイレベルなニーズに対応。
幅広い知識、情報を求める方に。
というキャッチコピーになっています。
コンテンツは200コンテンツ収録。
色は黒系の1色です。
国語系コンテンツは、広辞苑第六版や新明解国語辞典第7版をはじめ、17コンテンツ収録。
日本人である私たちが利用するにあまりある種類で、申し分ありません。
英語系コンテンツは、なんと29コンテンツも収録。
英和辞典だけでも7種類以上もあるという充実ぶり。
生活・ビジネスモデル(XD-G8000)は140コンテンツが収録されています。
知る、学ぶを自分らしく楽しむ。
生活から趣味まで役立つコンテンツが充実。
というキャッチコピーです。
色は3色(白系・赤系・黒系)があります。
通常のビジネス用途に使いたいという方にはおすすめの電子辞書です。
国語コンテンツは16コンテンツ。
プロフェッショナルモデルと大差なく、充実しています。
英語コンテンツはぐっと減り、5種類。
しかし、オックスフォード現代英英辞典、ジーニアス英和辞典第5版、ジーニアス和英辞典第3版、英語類語辞典カタカナで引くスペリング辞典と、コンテンツは使えるものばかりで充実。
英語を専門としない方ならば、日常困ることのない内容です。
生活・教養モデル(XD-SC5100)は50コンテンツ収録。
上記の2つと比べるとぐっとコンテンツ数が減ります。
国語系は7コンテンツ。
広辞苑は収録されていますが、国語辞典は収録されていませんので、物足りなく感じる方もいるかもしれませんが、意味を調べるのには、大御所の広辞苑があれば事足りますね。
お値段はプロフェッショナル、生活・ビジネス、生活・教養の順に安くなるようですので、予算に合わせて考えてみるのも良いかもしれません。
学生モデル
学生モデルは、高校生モデルが2種類・中学生モデルが1種類・小学生モデルが2種類あります。
高校生モデルは、英文法や英会話、毎日の授業からセンター試験など大学受験にまで対応しているモデル(XD-G4800)と、いわゆるエントリーモデル(XD-SC4300)という廉価版があります。
150コンテンツ収録のタイプは5色のラインアップ(白・黒・ピンク・青系・赤系)があるのに対し、エントリーモデルは45コンテンツとぐっと減り、色も白系一色しかありません。
大学受験を目指しているお子さんなら、最初から150コンテンツのある、XD-G4800を購入することをおすすめします。
中学生モデル(XD-G3800)は、毎日の予習・復習や、高校受験の学習をサポートします。
140コンテンツの収録があります。
高校生になっても高校の学習に必要な内容のオプションを追加することで使い続けることも可能でしょう。
小学生モデルは2種類です。
毎日の予習・復習から中学受験まで対応している100コンテンツ収録のモデル(XD-SK2800)と、40コンテンツ収録の、小学校低学年向け(XD-SK2000)です。
低学年向けのものは、はじめての学習にも対応できるよう、かな表記の50音キーボードを採用しています。
ローマ字をまだ学習していない低学年のお子さんにも使うことが出来ます。
おすすめは中学受験に対応したXD-SK2800を、中学年(3,4年)に購入することです。
低学年では国語辞典の引き方を学習します。
デジタル化された時代といえ、基本は紙。
義務教育の学習の基本は「自分で苦労して調べる」ですね。
低学年モデルも非常に便利ではありますし、高学年になって買い替える予定の方は揃えても損はないですが、どちらか一つ選ぶなら、XD-SK2800がおすすめです。
外国語モデル
ラインナップは言語別で分かれています。
英語・ドイツ語・フランス語・中国語・イタリア語・スペイン/ポルトガル語・韓国語・ロシア語です。
それぞれの専門や、お使いの言語に合ったものを選ぶと良いでしょう。
その中でも特にシェアが多いのは英語です。
英語モデルを見てみましょう。
英語モデル(XD-G9800)のカラーバリエーションは白系と黒系。
150コンテンツを収録しています。
国語系は14コンテンツ。
英語系は21コンテンツと多く、さすがの充実ぶりです。
英和辞典・和英辞典・英英辞典共に、複数収録されています。
また、英語・トラベル系が非常に充実しています。
キクタン・キクジュクのエントリー・ベーシック・アドバンスドや、NHKラジオの基礎英語、NHKテレビのリトル・チャロなども収録されています。
専門モデル
専門モデルは2種類です。
医学系と理化学系です。
これらの専門の方は選ぶと良いでしょう。
医学系(XD-Y5900MED)は、医師・看護師など、医療従事者や医学者に。
高度な医学学習や実務での活用に役立つ、医学プロフェッショナルモデル。
がキャッチコピーです。
理化学系(XD-G9850)は、理数系の学習に。
理系大学生のための専門モデル。
とのことです。
オプションでも医学系や理化学系のものを追加することが出来るコンテンツもありますので、最初から専門モデルを購入するのか、他モデルを購入し、そこにオプションとして追加するのかは検討の余地があります。
コンパクトとスタンダード
ぐっとサイズが小さくなり、コンテンツ数も少ないですが持ち運びに便利なコンパクトモデルは言語ごとに分かれています。
また、スタンダードモデルは1万円以下の商品もあり、手軽に電子辞書を持ってみたい人にはおすすめのモデルです。
モデル名で選ばずに
カシオの電子辞書を選ぶ際に大切なのは、大切なのはモデル名で選ぶのではなく、自分の必要なコンテンツがより多く入っているものを選ぶことが大切です。
英語を習っているから英語モデル、ビジネスに使うからビジネスモデルを安易に選んでしまうのは賢い選び方とはいえません。
例えば英語系でも収録されているコンテンツが全く異なります。
また、このモデルにはこのコンテンツがあるけれど、あのモデルには欲しいこのコンテンツがない、その代わりにこのコンテンツは、より充実しているなどがあり、調べるうちにはっきりと見えてきます。
結局は全てを欲張ることは出来ず、最終的には最大公約数的に選ぶこととなりますが、コンテンツを並べて比較することが、比較する上では何より大切です。
購入したら使いこなそう!
調べたい時に調べるのが辞書だから、電子辞書も同じ使い方で良いだろうという考えは覆してください。
受験や生涯学習において必要な情報が、電子辞書の中にはたくさん盛り込まれています。
英語の聞き流しに使ったり、クラシック音楽の頭部分を聴いて知識を深めたりと、どんどん活用して電子辞書と仲良くなりましょう。
必要な時に使うという考え方を捨てて、手帳と同じ感覚で持ちあるくと、きっとあなたなりの使い方が見えてくるはずです。
まとめ
カシオの電子辞書には、数多くのラインアップがありますが、それぞれの用途に応じて、しっかりとコンテンツ1つ1つを比較して選ぶことがしっかり活用するこつです。
しばらくすると新しいバージョンが出てくる電子辞書ですが、一度購入すれば、長い間使うことができます。
それは小中学生で使っていた紙の辞書を今でも使うことが出来ることと同じです。
だからこそ、すぐに買い替えることがないからこそ、電子辞書選びは慎重にしたいものです。
一生ものの電子辞書に出会えたら、きっとあなたの生活のおともをしてくれることでしょう。