大学生が始めての電子辞書を選ぶための大切なポイントとは?
大学生になり、電子辞書を初めて購入する方も多いでしょう。
現在では電子辞書は多くの種類が販売されています。
電子辞書が欲しくなっても、それらを比較検討して購入を決めるのはなかなか難しいことです。
そこで大学生が初めて電子辞書を買うときに気をつけるべきポイントを解説します。
電子辞書を選ぶ際の参考にしてみてください。
電子辞書を選ぶ基本指針
電子辞書を選ぶ前にはっきりさせておかなくてはいけないことがあります。
それは自分がどのような辞書を必要としているかということです。
ここでは自分に必要な辞書を理解するための方法を解説します。
自分の専門分野を知る
大学では学部ごとに重視される科目があるはずです。
1年次から2年次までは専門的な勉強をあまりしない大学もありますが、いずれ重視される科目があるはずです。
電子辞書にも、自分の専門に合わせた内容のものが求められます。
自分の専門分野はどんな科目かを考え、そこから必要な辞書の機能を考えてみるとよいでしょう。
電子辞書にはそれぞれ強みがある
電子辞書にも強みや重視されている点があります。
これは意外と知られていないことのようです。
確かに、英語辞典だけが入っていて国語辞典は1冊も入っていない、というような偏りはありません。
しかし、内蔵されている辞書の質や量が違うということはよくあることなのです。
英語に強い電子辞書の中には英語に関する辞書が複数入っていたり、より詳しい解説のある英語辞典が入ったりしています。
自分の必要とする機能に強みを持つ電子辞書を選べば、より一層電子辞書を活用することが出来るでしょう。
メーカーで選ぶ
電子辞書のメーカーにもそれぞれ強みがあります。
例えばCASIOならば特に受験生向けの機種に強みがあります。
大学生でも高校レベルの基礎知識を重視するのであればCASIOの中から探してみるのもよいでしょう。
SHARP(シャープ)はカラー液晶、液晶の見やすさ、コンパクト性などに特徴があります。
使い勝手を重視する方はSHARPの中から探すというのもよいでしょう。
学科別!電子辞書選びのポイント
日本語系の学科
国語辞典はもとより、漢字、漢和辞典や類語辞典があるとよいでしょう。
古文などを扱う方は、古語辞典が入っているかを確認しましょう。
定番として、国語辞典は大辞林、広辞苑。
漢字、漢和辞典は漢字源。
古語辞典は、全訳古語辞典などが入っているとよいでしょう。
英語に比べると国語系の辞書は入っている冊数が少ない傾向にあります。
日本語系の学部の方は注意して電子辞書を選ぶ必要があるでしょう。
外国語系の学科
英語系の辞書はその需要の高さから、ほとんどの電子辞書で充実しています。
基本的な英和、和英のみならず、音声や例文の入っているものを選ぶとよいでしょう。
また、英語系の学科の方はTOEICや英検を受けることもあると思います。
英語に強みを持つ電子辞書の中にはそれらの試験対策問題や簡易テキストまでもが入っているものもあります。
単に辞書や辞典としてだけではなく、勉強のために使える機能があるかどうかで選ぶのがおすすめです。
もちろん英語だけではなく、その他の外国語に強みを持つ電子辞書もあります。
イタリア語やドイツ語、中国語などは複数冊搭載していることも珍しくありません。
語学系は、後に述べる拡張機能が充実していることもポイントで、後から辞書のデータを購入し電子辞書内に入れることもできます。
理数系の学科
電子辞書は文系の方が使うものだと思っていませんか?
理数系の学生にも電子辞書はおおいに役に立ちます。
英語辞典の中でも、理系専門分野の英語・用語を網羅している辞典というものがあります。
専門的な論文を訳しなくてはいけないときなど、一般的な英語辞典では載っていないような語句でも載っているため、おすすめです。
具体的には理化学英和辞典、理化学辞典などが定番で、これらの搭載された辞書を探してみるとよいでしょう。
数学系の方にも、高校数学解法辞典など、用語のみならず忘れてしまいやすい解法の載った辞書があります。
理系大学生向けと銘打った電子辞書であればこれらの辞書が搭載されている可能性は高いため、まずは理系向け電子辞書を調べてみるとよいです。
医学系の学科
医学系の大学生のための辞書はCASIOが主に販売しています。
医学系に重要な基礎医学・臨床医学の用語集、医学系辞書が入っているかを確認するべきです。
さらに図鑑も必要とされることが多く、必然的に電子辞書本体の画面の解像度、見やすさも考慮するべきでしょう。
語学も医療系で重視される項目で、英語だけではなくドイツ語などがしっかり入っているかを確認してください。
追加コンテンツと拡張性
電子辞書には、本来搭載されている辞書に外部から辞書を追加する機能があります。
拡張機能の追加は主にmicro SDカードによって行われます。
辞書のデータが入ったSDカードを購入し、電子辞書本体にあるカードスロットにSDカードを挿入すると、購入した辞書が使えるようになるのです。
この拡張性はとても重要な要素です。
仮に自分の欲しい機能を持つ電子辞書が見つからなかったとしても、拡張機能で補うことが出来るからです。
使っているうちに欲しい辞書が増えたときや、専門分野と違うことを勉強しなくてはいけなくなった時のためにも、拡張性のある電子辞書を選んでおくとよいでしょう。
カードスロットの個数
カードスロットは2基あるものを選ぶのがおすすめです。
カードスロットは1つあれば十分ではないのかと思う方もいると思います。
しかし、カードスロットが2基あることでさまざまな使い方ができるのです。
たとえば、1つは辞書のデータカードを入れて、もう1つにはSDメモリーカードを入れて本体メモリーをカバーすることができます。
拡張機能が要らない方でも、2基のスロットに両方メモリーカードを入れることで電子辞書を快適に使うことが出来ます。
最新のモデルは2基あるものが増えていますが、何世代か前のものでは1基のものも多いです。
さらに前の世代ではカードスロットが無いものもあるので、よく注意して選ぶべきです。
どんな拡張データがあるのか
基本的に拡張機能は語学系の辞書が多いです。
語学は数が多く、全てを1つの電子辞書に入れるのは困難だからです。
その他には専門性の高い辞書が多く見られます。
中々自分の専門分野を網羅する電子辞書が見つからない方は、拡張データの中から探してみるのが効率的です。
電子辞書はどこで買うべきか
電子辞書は店頭よりもインターネット上で買ったほうが基本的に安いです。
Amazon以外にもメーカーサイトで購入することも出来ます。
メーカーサイトでは、その電子辞書に搭載されている辞書、辞典がすべて明記されていたり、カードスロットなどの仕様もわかりやすく書いてあります。
さらにメーカーサイトでは電子辞書の検索をすることもできます。
型番号などが分かっているのであれば用意に情報を入手することができます。
まとめ
まとめると、自分の専門にあった辞書を探す拡張性の高さも気にするべき足りないところは拡張データで補えるメーカーサイトで搭載辞書を調べて、ネットで買うのが得ということです。
最近の電子辞書には多くの辞書が搭載されており、その中から自分に必要なものを探し出すのは難しいことです。
しかし、ここで挙げたポイントに気をつけて選べば大学生のあなたにぴったりの電子辞書が見つかるはずです。