英語学習、私がリスニングと読むのを会得した方法、体験談

英語に限らず、外国語を学習してマスターするためには、どうすればいいのでしょうか。

ただ漠然と英語がわかるようになりたい、外国語話せるなんてカッコいいし、旅行のとき便利だし、というので始めるのもいいかもしれません。

が、例えば、読書、映画鑑賞を考えてみてください。

私なんか、興味のあることが書いてある本や、映画しか見たくないです。

日本語で書いてある、字幕や吹替のものでも、興味のないものは受け付けないし、一度くらいは付き合いで見れても、続かないですよね。

英語をマスターするために必要なことは、たったひとつ、とにかく続けることなんですよね。

なので、興味のある本を読みたい、映画やドラマを見て、大好きな俳優のセリフが聞き取れるようになりたい、スポーツ中継を副音声で聞けるようになりたい、ご近所に住むアメリカ人の人に得意な日本料理を教えたいという感じの目標が決まっていれば、自然に英語学習が続くんですよ。

英語学習が最終目的ではなくて、英語は言葉である以上、情報習得、コミュニケーションの手段としてのツールなのですから、難しく考えずにとにかく続けてみると、ある日突然自転車に乗れたのと同じ感覚でわかるようになるんですよ。

英語学習 私の体験談、苦手の克服から

私は、ラジオのFENを聞いたり、NHK-BSのワールドニュースのアメリカのニュースを見たり聞いたりして、リスニングを学習しました。

中学の時の英語の先生が、幸いネイティブの発音が出来たし、アメリカ人の先生の発音も聞きなれていました。

が、高校大学と、あまり良い感じの英語教師に当たらず、英語が大嫌い、苦手になっていたのですが、なぜか大人になってどうしても英語を習得しなければ、という心の声がして、まず、この英語嫌いを振り払うことから始めなければなりませんでした。

海外ドラマにはまる

それで何気なく見た海外ドラマがすごく面白かったのです。

コメディードラマ、シットコムは、ユーモアのセンスとかが、日本のドラマと違って本当に楽しいし、観客の笑い声が絶妙なんですよね(後で、本当に観客の前で収録して、本物の笑い声を録音していると知りました)。

シリアスなドラマでも、ユーモアのある話が登場するのですが、これも私の感覚にぴったりでした。

私は歴史が好きなので、歴史の浅い国だしと、それほどアメリカに興味なかったのですが、おもしろいじゃないか、新しく何かすごくいいものを見つけたと思ったのです。

英語を学習する過程で、こういうなにか面白いものを見つけるのはおすすめです。

興味を持つと続くきっかけになると思います。

アメリカのニュースを毎日見るということ

そしてBS-NHKで、アメリカのニュースを見るようになりました。

天安門事件、ベルリンの壁崩壊、ソ連崩壊など、激動の時代でした。

当時は3大ネットワークのアンカーと言えば、ものすごい存在感がある大物記者でした。

ネット以前で情報がなかったのですが、毎日のニュースを見ているだけで、これは本物だと思いました。

日本のテレビニュースや新聞とは違う、本当のジャーナリストがニュースを伝えているのがわかったんですね。

もっとも、NHKの「ワールドニュース」という番組では、これから見ればわかるというのに、キャスターが、「今日のABCニュースは、このニュースがトップで、その他にこういうニュースを伝えています、それではどうぞ」という紹介をしているのですが、当時のキャスターは外信部のベテラン特派員で、アンカーマンの故ピーター・ジェニングスに対しては、もろに憧れ、畏敬の念が感じられたものです。

視聴者の私にもそれが伝わったのかもしれません。

本物のジャーナリズムを知る

当時のBSは試験放送でしたが、色々な番組を作っていました。

あの有名な故ヘレン・トーマス記者がいた頃のホワイトハウス記者にインタビューして、ホワイトハウス報道官が記者会見で言っていることを、まず嘘を言っていると思って聞き、自分の情報源にいくつか話を聞き、確認をとってからテレビで伝える、という話は忘れられないです。

日本の報道は、警察発表をそのまま伝えないと記者クラブを締め出されるという話を聞き、どちらを向いて報道してるのかという疑問を持っていたので、本当にびっくりしました。

が、よく考えれば自国民に伝えるニュースを外国で放送しても大丈夫という時点で、バランスがとれていて誰が見ても大丈夫だということなんだと思いました。

とにかく、英語を聞き取りたいと思っただけなのに、本物のジャーナリズムを知ったというのは、思いがけないおまけではありました。

ニュースの聞き取りのテクニックとは

もちろん副音声で聞き取る練習はしました。

この時考えたのは、英訳するときは、文章は後ろから訳して日本語の文章とすると習ったけれど、いくらネイティブでもニュースや会話は最初からわかるように話しているだろうと気が付いたことです。

なので、ニュースを伝える初めの言葉を掴んで聞くというのがポイント、変なたとえですが、縄跳びに入るタイミングをつかむみたいに、ニュースの最初から気合を入れて聞き取ったものです。

スポーツ中継も副音声で

大リーグ中継も見ました。

当時は今では想像も出来ないくらいの素晴らしい解説と実況アナが、まるで座談会のように情報や知識を披露しておられたので、それがわかるようになりたいと都会の大きな書店の洋雑誌コーナーへ行って情報収集したほどです。

ネット以前なので、大変でした。

当方、パリーグファンだったのですが、セリーグより人気がないからってこんな扱いでいいのかとか、色々疑問を持っていました。

パリーグ広報部長だった有名な故伊東一雄氏らが、そのへんを踏まえて解説をされていました。

歩く百科事典と言われたい大リーグ通の伊東氏の解説は適切で、アメリカンリーグ、ナショナルリーグのチームも、ちゃんと協力し合っていることなどがわかったので、日本のプロ野球を見るのを辞めて大リーグファンに切り替えました。

その後、試験放送が終わって有料放送になり、野茂投手がドジャース入りする直前くらいから、実況も解説もすごくレベルが下がって聞くに堪えなくなりました。

解説の方はしっかりいらしたのですが、実況アナが不勉強で話についていけないのがありありなのに、アナを変えずに物知りの解説者を排除して、どうでもいい何も知らない元プロ野球選手の解説だけにしたんです。

そして放送数も減って、おそらく大リーグ中継は終わるところだったんじゃないでしょうか。

が、思いがけず野茂投手がドジャース入りし、その後も日本人選手が活躍するようになって今も続いているのだと思います。

野茂投手はあの素晴らしい解説陣から情報を得て、自分も挑戦したいと大リーグへ行ったのだと私は思っています。

今では、日本人選手さえ映していたらいいだろうと、ゲームに関係ないシーンが映るとか(副音声の実況と映像が合わなくて困る)、日本人選手のいるチームの事しか知らない実況アナと情報も知らない元プロ野球選手の解説が定着しているので、副音声が聞き取れるようになっていて本当に良かったです。

スポーツ副音声を聞き取るコツ

これはやはり、情報収集です。

副音声だって、ゲームの実況をしているのだし、ある選手がケガをしているとか、成績とかの話をしているのですからね。

好きなチームや選手がいれば、去年のワールドシリーズでこういう場面でホームランを放ったという話をしているなど、聞き取れるようになると、もう共有感覚で楽しいです。

野茂英雄投手がドジャースで活躍しただけでなく、日本で活躍したアメリカ人選手がコーチや監督になっているのですが、副音声で彼らが日本でMVPをとったとかいう話をしているのが聞き取れたときは、大リーグでもきちんと評価しているんだと興奮しましたですね。

ケーブルテレビでCNNなども見れるように

CNNでは、ニュースも見ますが、ハリウッド情報の番組があったので、日本ではほとんど知られていないドラマの情報がたくさん得られました。

日本では映画

テレビドラマだと思われているのですが、本場の情報番組では、どちらも同じように話題として取り上げていて、そういう面でも意外な情報が得られて目からうろこで勉強になりましたね。

ドラマは、色々な地方のなまりがあったりして、ちょっと聞き取りにくいところもあるのですが、字幕があるとほぼ全部聞き取れるようになりました。

まとめ

というわけで、リスニングの体験談を書かせていただきました。

実は、ニュースをもっとよく知りたい、メジャーリーグ野球とアメリカやイギリスのドラマの情報収集のために、アメリカの雑誌や新聞を購読したこともあったので、読むのもバッチリになりました。

インターネットが出来るようになると、アメリカのサイトで記事を読むのが日課になりました。

英語学習しておいて本当によかったと思います。

もうひとつ言いたいことがあります。

単語を覚えるのに、昔、単語帳というのを使いましたよね。

あのような学習方法って、個人差があると思うんです。

私の場合は、漢字を覚えるのも書き取りではなくて、小説や文章を読んで自然に漢字を覚えるタイプです。

英語の場合も単語を抜き出して覚えるのではなくて、ニュースなどで聞きとったり、記事を読んだりして自然に入って来る方が覚えやすいんです。

単語帳とかで覚えが悪いとか思っていたので、学生時代にこれが分かっていればとちょっと残念です。

自分に合った方法を見つけて英語学習するというのも、上達のコツのひとつではないかと思いました。