電子辞書でのスペイン語学習はアリなのか?電子辞書の賢い使い方。
欧州言語を大学で学ばれる方は年々増えてきています。
その中で今回注目してみたのがスペイン語です。
スペイン語はかつて貿易言語として重宝されてきましたが、今でも多くの国が話されているということで重要な言語としての地位は変わっていません。
ところが日本では意外に学ぶ場が少なく。
そして、学ぶためのアイテムも多くないのが現状です。
そこで、スペイン語を習得するための電子辞書はどこまで有効なのか検証してみました。
電子辞書に求められるスペイン語学習で必要とされるポイント
言語学習で求められることとはそもそも何でしょうか?
人間の脳は他の言語を学ぶとき最もフル稼働すると言われています。
そこで、スペイン語に限らず言語を学ぶ点において何が求められるのか?
基本的な点をまとめてみました。
言語習得は才能ではなく、一つ一つの積み重ねこそ近道
人間の脳にはウェルニッケ領域とブローカー領域言われるものが存在しています。
それぞれが機能した時に言語を識別し、文法の型に従って話すことができるようになります。
幼少期はこの点での吸収の力がとてつもなく敏感で、すぐに学び自然に話すことができるほどの才能を有しています。
ところが、大人になるとこれが固められ一つの型でのみの言語脳になるわけです。
そこで、大人ができる唯一の方法が、独自の学習でのみの言語の習得です。
そのためには、コツコツと語彙を増やすことと、文法という法則の基礎を知って実践で活用するなら脳は自然とその言語に慣れて学ぶことができます。
そこで、最も大切なのが朗読であり、音読です。
脳が最もフル稼働するのが音読と言われており、文字を追って言語を朗読することによって脳の言語分野が活発化されます。
しかし、そのためには文字を読むために新聞などを読んでトライできますが、気になる単語の意味を辞書で開くと時間がかかります。
そこで、効率よく学ぶために役立つのが電子辞書です。
簡単に気になる単語を打って文字の意味を理解することができるので、毎日の音読により意味を少しづつ知って語彙を増やしていくことができます。
この日々の繰り返しのが、言語をマスターするうえでのカギとなります。
発音はハッキリとする
次に大切なのが、発音の習得です。
ということは、それなりの音声の良さを求めますが、スペイン語のメリットは発音の点で英語ほど難しくはない点です。
スペイン語の発音で難しいのはLとRの発音です。
ただ、英語なみに聞き分けにくいわけではありませんが、この手の発音で音声が明瞭に発音されているかどうかは重要なポイントです。
だからこそ、電子辞書に最低限のレベルでの明瞭な音声発音してくれるものを要求したいものです。
実践あるのみ。でも、スマートな実践によるレベルアップとはどのような方法か?
言語の記憶力の伸ばし方のコツは学んだ単語やフレーズをすぐに使うようにすることです。
これは、段階的間隔想起法と呼ばれるもので、記憶の中から消える前にもう一度、復習することで記憶の中に刻み込みこむようにします。
また、脳がより活性化するには右脳と左脳を両方使うように学ぶことは大切です。
そこで、一つの案として風船を上に飛ばしてそれが落ちる前に覚えたいフレーズを繰り返すという暗記方法です。
これは、体を使うことで脳に刺激を与えるようにして覚えるという理論です。
そこで、電子辞書によって覚えたフレーズはより文法的にも発音も正確なものですから、それを留学先や旅行先で使うならより自分のものとなります。
電子辞書にはどれほどのキャパシティーがあるのか?
電子辞書に上記のようにこれだけの事を要求しますが果たして電子辞書にそれだけのキャパがあるのでしょうか?
スペイン語の会話を楽しむには最低でも1500の語彙数で足りるとされています。
一方、英語は3000語と言われています。
その点を考慮するなら確かにスペイン語はそれほど多くはないことがわかります。
電子辞書に、これらの要素を考慮に入れつつどれほどのキャパを有しているかまとめてみました。
辞書機能がついている
電子辞書に本の形で存在する辞書の情報量が丸ごと収められています。
しかも、一つだけではなく2つ3つも辞書が含められています。
スペイン語で定番の辞書は白水社ですが、それ以外にもオックスフォードの辞書も入っていて贅沢な情報量です。
豊富な音声機能
電子辞書で基本求められるのは、それぞれの単語を発音してくれるものは重要です。
やはり、一語一語ハッキリと発音をして会話することは文法的に正確に話すことよりも重要です。
また、それぞれの場面での重要フレーズも音声で聞けるのならベストです。
スペイン語の会話の流れをつかむことができるのでアクセントの付け方の癖を知って自分のものにする為にサポートしてくれます。
電子辞書でどのようにスペイン語学習ができるのか?
では、実際に電子時辞書を使用してどのようにスペイン語を学習できるのでしょうか?
やはり、基本的に大切なのは毎日学ぶことから言語の学習は始まります。
そのうえで前述でも説明しましたが、毎日の音読は重要です。
とはいえ、辞書をそのまま読み進めることは全くもってつまらない作業です。
できる効果的な方法がスペインのネット上で閲覧できる新聞を読み進めることです。
スペイン語の新聞というのはスペイン本土に限らず、メキシコ、アルゼンチン、チリ、コロンビアなど多岐にわたります。
また、米国も第二言語としてスペイン語が重宝されていますから、USの新聞でもスペイン語で読むことができます。
そして、1ページや1記事を選んで読んで、わからない単語を書き出し、調べるために電子辞書を横に置きながら単語の意味をつかんで想像で膨らませて読んでいくことによって少しずつ理解していきます。
ご紹介した方法を実践するなら、かなりの言語力が身に付きます。
そして、もう一つのメリットは読みながら文法を学ぶという手段です。
スペイン語の難しさの一つが動詞の変化です。
この言語を学んでおられる方ならもうこの点はよく理解されているはずです。
そこで、この電子辞書に動詞の変化がどのような変化形なのか探ることができます。
さらに、スペイン語の動詞で迷わせる要素の一つとして動詞の自動詞と他動詞があることで、識別するために電子辞書を使うなら、説明をワンタッチで理解したい情報を掴むことができます。
さらに、音声を聞きながら自身の発音を微調整しながら徐々にネイティブの発音へと近づけることができます。
このように電子辞書による学習は効率的な点でも非常に優れたアイテムです。
おすすめの電子辞書とは?
では、おすすめのスペイン語学習の為の電子辞書とはいかなるものでしょうか?
あまり種類がないので限定されますが、おすすめの電子辞書はCASIOのスペイン語、ポルトガル語電子辞書XD-G7500です。
名前の通り、ポルトガル語も同時に学ぶこともできます。
言語として兄弟のような二言語なので、この言語も同時に学習できることは大きなメリットです。
さらに、日本では多くの日系人が住んでいるので機会があればポルトガル語を話すブラジル人やスペイン語を話すペルー人にもお会いできるので、この電子辞書がフルに使えます。
また、一つの電子辞書に白水社、オックスフォードのそれぞれの辞書があります。
オックスフォードの辞書は西英・英西辞書ですから、既にある程度知っている英語と関連させながらスペイン語を学べます。
もちろん、西和と和西の辞書もあるので日本語からも学習できます。
スペイン語例文も学べて重要なフレーズ学習もできますし、その為の音声機能も付いています。
音声機能の中には、音声を通して文法を学ぶための学習コースもあるのでスペイン語を多角的に学ぶ上でも優れたアイテムです。
是非とも、活用してみましょう!
まとめ
スペイン語を習得できるならスペインはもちろん中南米どこでも行けます。
そして、日本で注目されているボリビアのウユニ塩湖に行く際にも役立ちます。
言い換えるなら、電子辞書を持って行って現地でも活躍できます。
もちろん、安全面でこの手の用い方には十分に注意する必要がありますが、重要なフレーズを覚えてあとは、自分の言いたいことを話すのにも有効です。
電子辞書は辞書を持ち運ばなくてもよい、それでいて調べるのにも、優れたアイテムなので上手に活用してみましょう!