電子辞書は海外旅行には不可欠か?電子辞書持参で海外旅行体験記

電子辞書と言えば、学生時代にお世話になるというイメージがありますが、筆者が最初に使用を決意したのは初の海外旅行のときでした。

その海外旅行は30半ばの時でしたので、旅行自体もかなり遅くまた電子辞書デビューとしてもかなり遅かったのです。

とは言えあの旅行の時に電子辞書を使用しなかったら、今でもあの便利さは知らずにいたままでしたね。

初の海外旅行の無謀さは周囲を呆れさせた

初海外旅行は3週間、パッケージでもない完全な個人旅行でした。

周囲からはこれだけでもかなり無謀だと言われたのですが、オマケとして旅行には必要最小限必要な、移動に関するチケットも最小限しか用意しない出発だったのです。

つまり、行きは日本からアメリカで片道の飛行機のチケット、帰りはフランスから日本への方一切符、これだけが出発時に持っていたものだったのです。

簡単に言いますと、アメリカからイギリス回ってフランスまで行って帰国、と言うスケジュールを作っていたのです。

なので、アメリカからイギリスまでとイギリスからフランスまでの移動手段は、は現地調達ということでした。

完全に無謀です。

しかもそれに加えて筆者、自慢ではないですが中学高校の英語は赤点、大学では英語は取らなかったというとんでもない歴史がありました。

英語さえ抑えておけば、まあ海外旅行は何とか成るものです。

その英語さえ、どうにもこうにも自信もへったくれもなくスタートだったわけです。

ただ、行きのアメリカまでは英語堪能な友人が一緒してくれるという、ありがたい申し出がありました。

いくらなんでも不安だということで

当人は若さも手伝って、なんとかなるさとのんきに構えていたのですが、周りが心配してくれて電子辞書を持っていくようにすすめてくれたのです。

1台あれば英語とフランス語はさくっと引けるし、邪魔にもならないので持って行けとすすめられました。

辞書は流石に持っていく気でしたが、電子辞書を購入してまでと言うのは、ちょっと気が引けてしまいました。

何しろお金のない貧乏旅行だったので、出発前にその手の出費は痛かったのです。

がしかし、周囲の声には勝てず渋々購入、持参することにしたのです。

後に、この時に買っておいてよかったとしみじみ思ったのは、言うまでもありません。

まずは最初のトラブルから

アメリカに着いてまずトラブルです。

乗継便に予約がされていないというのです。

まあ要は、飛行機会社のトラブルのおかげで、こちらの予約が押し出されたということらしいのです。

仕方ないのでそこで一泊することになり、ちょっとのんびりしたのですが翌朝、出発した時に筆者が預かっていたチケットを、ホテルに忘れてしまったのです。

友人の曰く、自分の失敗は自分で何とかしろと、1人でホテルまで探しに行くことになってしまったのです。

ここでありがたくも電子辞書の出番になりました。

タクシーはホテルのカードだけ見せて、でも急いでくれというのと事情を話すのに電子辞書の助けを借りたのです。

それは大変だということで、タクシーの運転手は急いでくれました。

ホテル前で待っていてくれるというので、焦ってホテルに駆け込み、ここでまた電子辞書の出番です。

多分ホテルのトイレに忘れた、これがRest roomなんですが、発音が悪くて通じず辞書の助けを借りました。

おかげで何とかチケットは見つかり、空港へ取って返したのです。

次のトラブルは完全に一人旅で

アメリカで楽しく過ごしつつ、イギリス行きのチケットを調達、これは飛行機会社のオフィスで簡単に取れました。

なので移動当日も、どうということ無く空港に行ってチェックインが出来たのです。

しかしトラブルは到着時に待ち構えていました。

預けておいた荷物が、行方不明になったのです。

空港職員に手続きをしてもらうのにも、電子辞書が活躍してくれました。

荷物の大きさや色、特徴など書類に書き込むのにも、電子辞書で翻訳とスペリングを探して上手くいきました。

最終的には何とかこの荷物、出発前には届いてくれました。

でも中々届かない荷物を空港まで探しに行ったりと、心休まることのない滞在になってしまいました。

とは言えここでも電子辞書が、ホテル側に事情を話したりするのに役立ってくれたのです。

外国人の一人旅で手荷物以外の荷物なしというのは、正直怪しまれて当然なのです。

事情を話すのは結構難しいのですが、電子辞書のおかげで幸い上手く通じてくれました。

完全に1人なので自分で何から何まで

アメリカでは知人もいましたし、日本語から英語への通訳もしてもらえました。

しかしイギリスでは完全な1人でした。

荷物がなくても観光だけはしておきたいと、1人でうろついたものです。

遠出はできませんでしたが、博物館や美術館には足を運びました。

展示品の説明を読むのにも、電子辞書は役立ってくれました。

元々美術品、絵画には興味がありましたので、説明文を読むことが出来たのはありがたかったです。

フランス行きのチケット購入

さて荷物が無かろうが次の行き先であるフランスへの移動はしなくてはなりません。

なので到着日に早速フランス行きのチケットを調達しに行きました。

飛行機ではなく列車での移動です。

ドーバー海峡だけはフェリーで渡りますが、ロンドンからドーバーまでとドーバーからパリまでは列車でという旅です。

正直なところ、ロンドンっ子のコクニー訛には結構悩まされました。

タクシーの運転手さんもでしたが、このチケット売り場のスタッフも結構訛っていたのです。

まあ日本語訛の自分の方が、もっと酷かったに違いありませんね。

でもその訛を聞き取るのにも、こちらのひどい英語を聞き取ってもらうにも、電子辞書が通訳してくれたのでこの時もスムーズにチケットが入手できました。

どこまで続くトラブルの海

さて荷物も届き、フランスに移動です。

何しろ列車ですので、四六時中荷物と一緒にいられます。

なので紛失に心配もない旅でした。

がしかし、日本から予約してあったはずのホテルで、予約が入っていないというのです。

これまた真っ青になりました。

幸い日本人スタッフのいるホテルを予約してありましたが、そのスタッフが表に出ていなかったのです。

そしてフランス人は、意地でも英語は話しません。

ここまで英語だらけの何日か過ごしていましたので、英語はなんとか聞き取れるし、片言でも通じるようになっていたのですが、フランス語はお手上げです。

日本人スタッフと話したいというのを相手に通じさせるのに、またもや電子辞書に頑張ってもらいました。

おかげで何とか日本人スタッフも呼び出すことが出来て、部屋も予備室を使うということで話がつきました。

うそのようなトラブル続きの旅でした

本当に、何かの小説のようにトラブルの多い旅でした。

しかも初海外旅行の旅で、と言うのは全く現実味のない感じですが、実際にあったことなのです。

旅行前に周囲に突っつかれて購入した電子辞書がなかったら、と思うと今でもちょっとゾッとします。

電子辞書のおかげで何とか乗り切った旅、と言って良いかもしれません。

ここまでのトラブルはちょっと珍しいでしょうが、これから海外に出る方特にはじめて出る方には、電子辞書の携帯をおすすめしたいです。

スマホだけではやはりちょっと、使い勝手が良くないと思われます。

荷物にもなりませんし軽くてしかも数か国後対応です。

手荷物に入れておくのが、こういうトラブル経験者として、何よりおすすめなのです。

まとめ

うそのような本当の話です。

しかしこの経験のおかげで、その後の海外旅行では何があってもパニックを起こさず、対処できるようになりました。

その後の海外旅行でも、ホテルで盗難とかもありましたが、その時のホテル側との交渉や保険会社の交渉の時も、電子辞書のサポートがあったので無事切り抜けることが出来たのです。

出来たら予算をちょっと割いて、何が起きるかわからない海外旅行の場合、ある程度喋れる人でも電子辞書を持っていくことをおすすめします。

筆者の電子辞書はその後も、海外だけでなく国内でも活躍してくれています。

頼もしい相棒になってくれているのです。