電子辞書をしっかり使いこなすには? 英語を学ぶときの4つのポイント
英語を勉強するときは、電子辞書を使うことをおすすめします。
電子辞書には、紙の辞書にない便利な機能が多く備わっているため、英語を学ぶには最適なのです。
ただし、そうした機能を使いこなして効率よく勉強するには、少しコツが必要になります。
適当に使っていても、あまり大きなメリットは得られません。
ここでは、電子辞書を使いこなすためのポイントを紹介していきます。
発音を確認しよう
電子辞書にあって紙の辞書にないものといえば、やはり音が出ることです。
紙の辞書には、単語の意味と一緒に読み方も記載されているので、一見すると発音もカバーできそうに思えますが、「正確な発音を確認する」という点では、あまり役に立ちません。
書いてある通りに発音してみても、「本当にこれで合っているのか?」という疑問が残ります。
そこにあるのは文字だけであり、実際に声に出したときはどうなれば正解なのか、確認することができないのです。
これは、発音をマスターするためには、かなり重要なポイントになります。
文字だけで頭に入れていても、「実際の発音を聞いてみたら想像と違った」ということもあるので、正しく覚えるためには、やはり音が必要です。
そんなときは、ぜひ電子辞書の音声機能を活用してください。
正解を確認することができれば、効率よく勉強を進めることができます。
微妙な違いもよくわかる
一口に英語といっても、日本語に訛りがあるのと同じように、使う地域が違えば、発音も違ってくるものです。
欧米式と英国式では、同じ単語だったとしても、かなり発音が異なる場合があります。
そうした違いも漏らさずカバーするためには、音声機能を使うのがおすすめです。
実際に音で聴いて確認すれば、発音の違いもわかりやすくなり、正しく覚えることができます。
自分の発音もチェック
電子辞書の音声機能を使えば、自分の声を録音して聞くことができます。
これにより、本当に正しく発音できているかはっきりわかるため、とても効果的な練習をすることができるのです。
さらに、商品によっては、発音の採点を行い、どこを直せばよくなるのか、丁寧にアドバイスしてくれるものもあります。
紙の辞書を見ながら発音してもみても、自分の声を客観的に評価することはできません。
しかし、電子辞書をうまく利用すれば、よいところも悪いところも容易に確認できるため、的確な修正が可能になるのです。
また、採点によって点数がつくと、ゲーム感覚で発音を練習することもできるので、学習がより捗ります。
この方法なら、ただ文字を読むよりも上達が早くなるので、ぜひ試してみてください。
履歴を確認しよう
英単語を調べるときは、その1回だけで用が済むとは限りません。
あとから再び確認したくなることもあります。
そのとき、使っているのが紙の辞書だった場合、同じ単語をもう一度探すというのは、なかなか面倒な作業です。
同じページを一発で探し当てるには、付箋を貼るなどの工夫をしなければなりません。
しかし、その数が多くなれば、今度は目当ての付箋を探し当てるのが面倒になることもあります。
このように、「もう一度調べる」という作業は、紙の辞書だと不便に感じることも多いですが、そんなときこそ、電子辞書をうまく活用しましょう。
大抵の電子辞書には、履歴を表示する機能があるため、一度調べたものを再確認するのは、とても簡単です。
この機能を積極的に使っていけば、いくらでも復習することが可能になります。
苦手な単語は覚えるまで見る
電子辞書の履歴は、何か調べ直したいことがあるとき以外にも、ときどきチェックしておくことをおすすめします。
履歴の一覧を見て、すぐに意味がわかるかどうか、試してみてください。
そのとき、ひと目で意味が理解できるものは、しっかり身についた単語ですが、もし意味が浮かんでこないものがあったら、それは復習しなければならない単語になります。
復習が必要な単語を見つけたときは、すぐに開いて確認してみましょう。
そして、履歴からもう一度見た単語は、リストの上の方に表示されることになるので、次に履歴を見たとき、きちんと覚えているかもう一度試してください。
この方法で復習していけば、苦手な単語を確実に潰していくことができます。
いろいろな単語を調べよう
電子辞書を使えば、紙の辞書ではできなかったことが可能になりますが、その一方で、紙の辞書の方が優れている点もあります。
それは、開いたページに載っている他の単語が、目に入りやすいということです。
ひとつの単語を調べるつもりで開いたとしても、そのページには別の単語も多く並んでいるので、「ついでに見て覚える」という方法で勉強することができます。
電子辞書だと、基本的には目当ての単語だけを表示することになるので、この点に関しては、紙の辞書を使った方が便利なのです。
しかし、電子辞書であっても、工夫次第では、いろいろな単語を次々に見ていくこともできます。
候補として表示される単語を見る
電子辞書の検索で、より多くの単語に触れるためには、スペルの一部を入力したあとに表示される、候補の単語を利用しましょう。
例えば、最初に「ab」と入力したときは、「ab」から始まる単語が、いくつか候補として出てきます。
そこにもう一字プラスして、「abo」とした場合は、「abo」で始まる単語が表示されるのです。
このように、一部だけを入力すれば、目当てのもの以外にも、たくさんの単語を知ることができます。
その中に気になるものがあれば、すぐに意味を確認することができるので、紙の辞書のような使い方をしたいなら、ぜひ試してみてください。
例文で単語の使い方を学ぼう
電子辞書で単語を調べて意味を確認したあと、それを会話の中に取り入れるためには、使い方を知っておかなければなりません。
単語をたくさん覚えたとしても、それをどう使えばよいかわからないのでは、会話を成立させることができないのです。
そんなときは、電子辞書に入っている大量の例文が役に立ちます。
例文を見れば、それがどのように使われる単語なのかわかるので、会話で困るようなことはありません。
また、単語のニュアンスについても、理解を深めることができます。
このように、英語を勉強するときは、単語だけを暗記するのではなく、例文もセットで覚えることが大切なのです。
そのためには、電子辞書の例文検索機能をどんどん活用してください。
こうした例文のメリットは、意外と見落としていることも多いですが、英語を学ぶためには重要なポイントになるので、しっかり押さえておきましょう。
複数の例文でより深く学ぶ
電子辞書の例文検索は、ひとつの単語に対して、複数表示されることもあります。
これは、英語の会話を上達させるには、とても役立つ機能です。
単語の使い方はさまざまなので、ひとつの例文を見ただけでは、完全に使いこなすことはできません。
そんなときは、他の例文も見て、応用などをしっかり学ぶようにしましょう。
複数の例文で複数の使い方を学んでおけば、よりスムーズに会話を進めることができます。
まとめ
電子辞書はとても便利ですが、ただ何となく使っていたのでは、あまりよい勉強にはなりません。
しっかり勉強するためには、ここで紹介したようなポイントを意識して、効果的な使い方をする必要があります。
便利な機能が多く備わっているなら、それを最大限に活用するのです。
電子辞書をうまく使いこなして、英語の上達を目指しましょう。