高校生に電子辞書って贅沢では? 本当に必要な物なのか?

学生に電子辞書は本当に必要なのか、とは子供が高校生になった時、いえ中学生になった時に既に親御さんたちの疑問ではないかと思われます。

大体高校生の身分で、そんな高価な辞書が必要なのか、ちゃんと使えるのかなど疑問は膨らむことでしょう。

周りが持っているからそれで欲しいのではと、疑心に囚われる親御さんもいることと推察されます。

しかしこの電子辞書、高校生辺りではかなり必要になってくるのも事実なのです。

辞書は高校生のカバンを圧迫する?

昭和の時代に高校に通っていた人にとっては、辞書の重さとその厚みでカバンが膨らみ重くなるのは、当然と言えば当然のことでした。

学校に置いておけば、と言われるかもしれませんが家での宿題などにも使用するので、結局毎日重いのを我慢してカバンに入れて通ったわけです。

勿論それ以外にも。

教科書に体操服にと詰め込まれていたのですから、ある意味この重さで体力が養われていたのかもしれません。

しかし特に電車移動の必要な高校に通う場合、このカバンはラッシュの時間帯の大荷物でもあり、他の乗客の迷惑にもなっていたでしょう。

へたをすれば人間一人分の幅が、取られてしまうのですから当然ですね。

実際筆者も、いっそ小遣いを使ってもう1セット全部の辞書を買おうかと思ったりもしました。

必要だとは解っていても、往復路の邪魔であることは否めませんでしたから。

何冊もの辞書がまとめられたらカバンも楽に

考えてみれば高校生の場合、英和に和英と国語や古文、場合によっては漢文も必要なのですから、たまたまそれらの授業が1日にかぶったりすれば、かなりの数を持ち運ぶことになってしまいます。

紙と言うのはある意味、本当に重さのあるものですから、教科書に加えて数々の辞書のもち運びは何とかしたいと思って当然です。

勿論辞書と言うものは普通の本に比べて、薄く軽い紙で出来ています。

それでもページ数は多いですし、結局は似たような重量になってしまいます。

この複数の辞書がまとまってくれれば、勿論カバンの内容物も減りますし重量も減って、通学が楽になることは明らかですね。

何冊もの辞書をまとめられるという点でも、電子辞書はそれでなくても忙しい高校生の負担を、減らしてくれるのは明らかです。

値段的にも考えてみれば

しかし電子辞書の場合、最初の購入で二の足を踏みそうになるのは、そのお値段でしょう。

そこそこにいいものを買おうとすれば、お値段もそこそこになるのは当然です。

そうなると、たかが高校生でそんな高価な機械を持たなくても、という考えに行きついてしまうわけです。

しかし少し考えてみれば、何冊もの辞書を購入するのと、それをまとめた感じで電子辞書を購入するのでは、結果お値段に関しても似たような金額になってしまいます。

少し高いなと思っても電子辞書なら、本棚の肥やしになることも無いでしょう。

居間にでも置いておけば、家の誰もが使えますので無駄にはなりません。

旅行などにも使用が可能です。

必要な投資として考えてみるのも、またよろしいのではないでしょうか。

スマホがあれば充分ではないか

近ごろのスマホの台頭で、ネットでの検索もサクサク出来るようになりました。

勿論スマホ自体に入っている辞書も、充実してきました。

しかし何によらず、専用機と専用では無い機械に入っている機能では、結局差が開いていくものです。

一見便利で万能なスマホですが、さすがに高校生用の勉強の素材を提供することにかけては、専用機である電子辞書には及びません。

長く使用することも考えれば、電子辞書の使用がやはりおすすめです。

勿論授業中にスマホの使用はできませんので、それも考慮に入れておきましょう。

高校生でも目は疲れます

ある意味大人より目を酷使しているだろう高校生です。

字が少しでも見やすければ、目を必要以上に疲れさせないと言う事にもなります。

筆者は遺伝性の近眼ですので、子供の頃から眼鏡を使用しています。

遠くは見えないけど近くはどうと言う事が無いはずですが、眼鏡で視力矯正しているせいか疲れてくると近くの物も、いささか見えづらくなってくるのです。

学生時代に、疲れ目のせいで辞書の文字が見えづらいというのが、かなり辛かったのを憶えています。

文字サイズの調整出来ない普通の辞書に比べて、電子辞書ならば目の弱い高校生にも負担は軽いはずです。

若い頃に目の酷使で視力が弱った、と言うことの無いように気をつけたいものですね。

高校生用の電子辞書のおすすめは?

電子辞書のメーカーとして名が知られているのはやはり、カシオとシャープでしょう。

どちらも高校生専用モデルを出しています。

カシオの電子辞書の場合

電子辞書のシェアのトップを走るカシオです。

元々カシオの電算機や電子辞書は、堅実で堅牢な作りと言う評判を得ています。

カシオの時計でもお解りの様に、衝撃耐久性にも定評のあるメーカーです。

特にスマホとの競合が問題になってきたところで、電子辞書のターゲットを中高校生に絞ってきたのも、このカシオです。

専門性を高めることでスマホとの競合を避けて、また使用者の立場にたってのユーザビリティを追求することで、人気を勝ち得ています。

派手なところはありませんが、使い勝手の良さや丈夫さは、特に高校生と言う大人よりは動きの激しい若者には、必要な部分でしょう。

そこを追及したところが、カシオの強みとなっています。

重量も、高校生のカバンの中身や重さの負担を減らすというコンセプトに合わせて、軽量化も進みました。

お値段がいささか高いのが、親御さんにとっては辛い所ですが、この後の大学生活でも使用できるだけの能力を持っていますので、妥当な投資と言えるでしょう。

また英検用のパス単語や、単語集が豊富なので他の単語集は不要と言う強みもあります。

電子辞書シェア№1の面目躍如足るところですね。

シャープの電子辞書の場合

電子辞書の草分けと言えるメーカーです。

1979年にシャープから、電子辞書の第一号機が発売されています。

現在ではカシオに次ぐ、電子辞書のシェアを展開しています。

こちらの高校生用の電子辞書は、かなりスタイリッシュなデザインが目を惹きます。

また電子デバイスメーカーとしての強みを生かしたスペックも、このシャープの特徴です。

ただカシオに比べると、大学受験やTOEIKのためのリスニング素材が少ないのが、いささか目立ちます。

とは言え、大学に入れば使用しなくなるだろうという学生や、理系進学なら充分に使用できます。

また家で使用する分には充分なスペックですので、問題ありません。

お値段は少々安めですが、自重は少しながらカシオよりも重めの機種が多いので、少しでも荷物を軽くと言う場合はカシオの方がよろしいでしょう。

肝心なお値段は予算どの程度で?

さて親御さんには一番気になるでしょうお値段についてです。

カシオもシャープも、高校生用の物は大体20000円台で購入できます。

と言うより、20000円台後半で購入出来る高校生専用機種なら、充分に学業や受験勉強に対応できると言う事です。

最新モデルに関して言うと、カシオの場合最高値で30000円台の物もありますが、28000円くらいの物がポピュラーです。

これに対してシャープは、最も高値の機種でも30000円台を切ってきています。

とは言え差額としては2000円程度なので、その後の使用状況も考慮に入れて購入を考えることをおすすめします。

まとめ

高校生に電子辞書と言う時代になってきました。

贅沢に思えるかもしれませんが、昔重いカバンに辟易した世代としては、羨ましいやら良かったねと言ってあげたいやらです。

重量もかさも、ありがたいことに激減する電子辞書です。

大学生から社会人にまで使用できるスペックが、幸い高校生用の電子辞書にはあるのです。

その辺りを見越して、1台買い与えてあげるのも又よろしいのではないでしょうか。