高校生向け電子辞書はどのメーカーが一番!?シャープとカシオの電子辞書を徹底比較してみた

シャープ カラ―電子辞書 Brain 高校生モデル ホワイト系 PW-SH3-W

高校生向けの電子辞書は、現在シャープとカシオの2社が市場の8割近くを占めています。

授業用、家庭用問わず受験勉強に適した電子辞書として、いったいどちらが優れているのでしょうか。

電子辞書市場のトップに君臨する、シャープ「ブレイン」とカシオ「エクスワード」両方の性能を比較し、より高校生におすすめできるのはどちらの電子辞書なのか調査してみました。

電子辞書には高校生の受験勉強に特化したタイプがある

今や、電子辞書は学生にとって欠かせない勉強道具となりました。

子供から大人まで、多くの人が電子辞書を使っています。

調べたいことがあっても、昔のようにペラペラと何冊も辞書をめくる必要はありません。

手のひらに収まる小さな電子機器に、紙の辞書数十冊ぶんの情報が詰まっているのです。

たくさんの情報を外出先に持ち運べる電子辞書の登場は、現代人の勉強方法を大きく変化させます。

どんな場所でも調べものができる電子辞書は、特に高校生にとっては受験勉強のマストアイテムとなりました。

あらゆる世代の中で最も電子辞書を使う年齢層が、15歳~18歳、つまり高校生です。

最近では多くの高校で授業に電子辞書を取り入れるようになった他、自宅学習でも効率的に学習を行うために使われます。

そのため、電子辞書には高校生向けに特化したモデルがあります。

高校生がよく調べる英語などのジャンルを強化したものや、センター試験の動画などをダウンロードできるモデルなどがあります。

電子辞書はもはや単なる辞書ではなく、受験勉強をサポートするガジェットとしても利用されているのです。

高校生向け電子辞書の2大メーカーはシャープとカシオ

高校生向けの電子辞書を発売しているメーカーはいくつかありますが、中でもシャープとカシオの2社が人気を二分しているようです。

シャープでは「Brain(ブレイン)」、カシオでは「EX‐word(エクスワード)」というモデルが高校生向けとして人気です。

どちらのモデルも毎年最新モデルが発売されているため、その年ごとの最新の教材にも対応した学習が可能です。

他にもキャノンやセイコーといったメーカーから高校生向けの電子辞書が発売されてはいますが、現在はシャープとカシオの2社が市場の8割近くを占めています。

高校生向けの電子辞書を購入するなら、必然的にシャープかカシオのいずれかを選ぶ必要があります。

それではここから、シャープの「ブレイン」と、カシオの「エクスワード」を例にとって、それぞれの性能を比較してみたいと思います。

シャープ「ブレイン」の性能を分析してみよう

まずはシャープ「ブレイン」の性能から見ていきましょう。

ここでは最新モデルのPW‐SH4を例にとっています。

■ブレインに収録されている主な書籍

【英語】ジーニアス英和辞典など102冊
【国語】スーパー大辞林など33冊
【数学】高校数学解法辞典など3冊
【理科】旺文社科学辞典など4冊
【社会】日本史小辞典など12冊
【教養】ブリタニカ国際大百科事典など
【旅行】わがまま歩き旅行ガイドなど9冊
ブレインに収録されている書籍は、英語だけでも100冊以上!

英訳・和訳の勉強には困りません。

■辞書以外の機能について

●ボイスメモ搭載
●電卓機能
●便利計算(通貨換算・年号計算など)
●手書きノート
●カレンダー
●時間割設定
●手書きメモ付箋
●タイマー機能
●ツールボタン
●操作ガイド
●会話アシスト(英語・中国語)

手書きで付箋を挟めるメモ機能や、時間管理に便利なタイマー機能など、勉強に役立つ機能を多く搭載しています。

■本体の性能

●5.5型高性能液晶画面
●アルミ合金液晶フレーム
●バスタブ構造
●底辺フレーム
●リチウムイオン充電池

充電式なので持ち運びができるというのは当たり前ですが、アルミ合金フレームを使った頑丈な本体がうれしいですね。

高さ75センチから閉じた状態で6面・4コーナーを自然落下させる落下試験もクリアしているそうです。

頑丈なので、外出時などカバンに入れて持ち運ぶことが多い方におすすめです。

ブレインを使うメリット

■画面が大きいので見やすい長い受験勉強の間、何度も見る画面が小さすぎては目に負担をかけてしまいます。

その点ブレインの画面は5.5型高性能液晶で、小さな文字でも楽に見ることができます。

また、「なめらかフォント」という独自のフォントを採用することで、小さな漢字でも、とめ、はね、といった細かい部分までしっかり確認できます。

文字のサイズも7段階から調節できるのがうれしいですね。

■あいまいチェックという機能検索したい言葉自体をうろ覚えだった時、ブレインの「あいまいチェック」という機能が役立ちます。

例えば、「ビタミン」のスペルを誤って「bitamin」と入力してしまった場合でも、あいまいチェックボタンを押すことで類似の検索結果を探し出し、「vitamin」という正しい単語を表示してくれます。

あいまいチェックを活用すれば、覚えることの多い受験生にありがちなうろ覚えによるミスを事前に防いでくれます。

カシオ「エクスワード」の性能を分析してみよう

【セット】 カシオ XD-G4800-WE & ケース XD-CC2002WE&保護フィルム XD-PF22&デジタル単語帳 XC-U30&シリコンクロスセット

次に、カシオのエクスワードの性能を見ていきましょう。

ここではエクスワードの高校生向けモデルXD‐G4800を例にとってみます。

■エクスワードに収録されている主な書籍

【英語】ジーニアス英和辞典など67冊
【国語】広辞苑など20冊
【数学】高校数学解法辞典など5冊
【理科】旺文社物理辞典など4冊
【社会】世界史用語集など14冊
【教養】ブリタニカ国際大百科事典など
【旅行】わがまま歩き旅行ガイドなど29冊

ブレインに比べると収録冊数はやや劣りますが、キクタンなどの動画コンテンツが充実しているようです。

ブリタニア国際大百科事典など、教養系の書籍は十分備わっています!

■辞書以外の機能について

●スペルチェック
●電卓機能
●部首読み/部首内画数検索
●日本語ワイルドカードサーチ
●マイク機能
●お気に入り辞書登録
●ジャンプサーチ

辞書以外の機能は少ないものの、エクスワードは検索機能に特化しているようです。

せっかくたくさんの情報をもっていても、知りたいときに情報をひきだせなければ意味がありませんよね。

ワイルドカードサーチなどの機能が、知りたい情報を効率よく探し出してくれます。

■本体の性能

●5.3型タッチパネル
●単三電池2本使用
●電池寿命薬180時間

画面はエクスワードのほうがやや小さいようです。

エクスワードは充電式ではなく、電池式なので出先で電源を探さずに済むのが良いですね。

海外旅行時などにも役立ちそうです。

エクスワードを使うメリット

■電池式なので電源を確保しなくて良い

充電式のブレインに対し、エクスワードは単3電池2本で動きます。

万が一外出先で電源が落ちても、充電し直すのではなく電池を交換するだけで良いのがうれしいです。

電池寿命は約180時間ということなので、電池代もそんなにかからなくて済みそうです。

■検索機能に特化している

エクスワードは単語を検索する機能が多いという印象でした。

日本語ワイルドカードサーチや部首内画数検索など、様々な状況に対応した検索方法は、うろ覚えの単語を調べる時などに便利です。

ブレインとエクスワードの価格を比べてみた

共に高性能で、それぞれが受験勉強に特化したブレインとエクスワード。

最後に、ネットショップなどで購入した場合の価格を比べてみましょう。

ただし電子辞書は新しいモデルが登場すると値段が変動するため、参考価格としてご覧ください。

ブレインPW-SH4の参考価格

ブレインPW-SH4の店頭価格は28,000円~37,000円です。

ネットショップでの販売価格は新品27,000円~30,000円ほど。

エクスワードXD-G4800の参考価格

エクスワードXD-G4800の店頭価格は、28,000円~37,000円です。

ネットショップでの販売価格は新品27,000円~30,000円ほど。

値段はほとんど変わらない

調べてみると、店頭価格・ネット価格ともに、ほとんど同じくらいの値段であることが解りました。

電子辞書は製品によって大きく値段が違うものが多いのですが、高校生モデルの電子辞書に関して言えば、両者に値段の差は無いようです。

学生が使うものだからこそ、値段が上がりすぎないようにメーカーさんが努力しているのかもしれません。

まとめ

どちらの電子辞書にもそれぞれ高校生の勉強をサポートするための独自の機能が備わっていました。

価格は同じくらいですが、細かな性能を見比べると収録辞典数などに大きな違いがあるようでした。

調べてみると売り上げはカシオのエクスブレインの方が良いそうですが、使い勝手はシャープのブレインも負けていません。

受験を控えた高校生は、是非実際に手にとって使い比べてみてくださいね!