中学生に電子辞書は必要?入学祝で贈るならコレがおすすめ
中学生の子供に入学祝いを探している方、中学校の学習を助ける教材を探している方、色々な状況で電子辞書の購入を検討する場面があると思います。
電子辞書は使い方次第で、子供の学習を支える便利なアイテムですが、メリットとデメリットをよく知ってうまく活用しなければ逆効果となってしまう可能性があります。
そこで紙媒体の辞書と電子辞書の違いやメリット・デメリットについて少し解説していきたいと思います。
中学生に電子辞書は必要?
中学生になると小学生とは違って勉強の科目も増えますし、より本格的に掘り下げた内容の学習が始まります。
近年ゆとり教育時代も幕を下ろし、中学校での学習カリキュラムも高度化しつつあります。
そこで多くの親にとっては子供の学習能力の向上のために、電子辞書の購入を考え始める方もいらっしゃるでしょう。
電子辞書には様々な辞典が多く収録されており、そのすべてを購入して揃えようと思うとかなりのお金がかかってしまいますし、持ち運ぶのも容易ではありません。
そういった観点からいうと非常に便利ですし、勉強の効率化を図る上で合理的なアイテムと言えます。
しかし実際に辞書をひくという過程は、実は様々な意味を持っています。
調べたい単語を辞書の中から探し出す作業の中で、途中に目に入る単語に興味を持った時や調べたい単語が見つからない時にどうすれば調べられるのかを考えるのは、問題解決力の訓練にもなります。
辞書の引き方をまず覚えるというのも、重要な学習なのです。
電子辞書はそういった過程をシステムで自動化されているため、簡単に調べられる反面、自力で解決する力を訓練することができないというデメリットにもなってしまうのです。
また電子辞書は安価ではありませんので、まだ中学時代であればうっかり落としてしまったり、なくしてしまったりといったこともあり得ます。
こういった観点から中学生にとって電子辞書は、学習の効率化を図るための便利なアイテムですが必須アイテムではないという点を踏まえた上で、紙媒体の辞書と電子辞書の違いと、もし中学生に持たせる場合のおすすめアイテムを以下の章で紹介していきます。
紙媒体の辞書と電子辞書の違い
動画や音声
紙媒体の辞書と電子辞書の一番大きな違いはここでしょう。
中学から本格化する英語教育は、単語の意味やスペルを覚えるだけではなく、発音や聞き取る力も必要となってきます。
紙媒体の辞書の場合発音を実際の音声で聞くことはできませんが、電子辞書の場合は音声で発音を確認することができます。
また動画を通じて実際の場面でどのように使われるのかを学ぶことができるのは、電子辞書の大きなメリットです。
音声や動画の収録がされているかについては、電子辞書の機種によって違いますのでこういったメリットを目的に購入する場合は仕様をよく確認してください。
質量の違い
紙媒体の辞書は一種類だけでも結構な重さがあります。
それが複数の辞書となると、とても持ち運ぶことができる重さではなくなってしまいます。
また使っていない時に収納しておく場所もかなりの範囲を占領されることになります。
複数の辞書がコンパクトな手のひらサイズに収められるとなると、持ち運びもできるようになりますし収納も場所をとりません。
使う環境
電子辞書にはバックライト機能がついているものがあります。
紙媒体の辞書の場合暗い場所で使うことはできませんが、バックライト機能がついていれば暗い場所でも使用することができます。
もちろん目の負担となってしまいますから、明るい場所で使う方が望ましいのですが、ふと調べたい時にすぐに対応できるというのは大きなメリットと言えるのではないでしょうか。
また電子辞書の場合、文字の大きさを調整することができるのも便利です。
紙媒体の辞書は収録されている文字数とそれを一つの辞書に収めるため、文字がかなり小さく記載されています。
読みにくさをすぐに改善できるという点においても電子辞書は便利です。
皆さんも経験があるかと思いますが、あまり意識せずに目に入る文字は記憶に残りにくいという面もあります。
読みにくい字をあえて読むことで脳に記憶されやすいということもありますので、これについては一長一短といったところでしょうか。
検索方法
これは冒頭の章と少し重複しますが、検索の仕方も大きな違いの一つです。
紙媒体の辞書の場合、調べたい単語にたどり着くまでに時間が必要となりますし、あやふやな記憶では見つけることができず、思い当たる単語を調べまくることになります。
電子辞書の場合は調べたい単語を入力すると、途中でも候補として単語が勝手に出てきます。
そこで調べたい単語があれば、それを開くだけですぐに調べることができるため、検索にかかる時間を短縮することができます。
これはメリットでもありますが、逆にあやふやな記憶のままでも問題が解決できてしまうため、正確な単語を覚えるという点においてはデメリットにもなり得ます。
検索における時間の短縮には電子辞書は最適ですが、しっかりと記憶にとどめるという面においては紙媒体の辞書の方に軍配があがります。
参考書機能
学生向けの電子辞書には参考書の機能がついているものがあります。
紙媒体の辞書の場合は単語以外では例文まで載っていることもありますが、問題集となると別途購入しなければなりません。
電子辞書に参考書も入っていれば、外出先の少しの時間でも開いて勉強することができるのでとても便利です。
参考書を持ち歩いていたとしても、外で気軽に開いて勉強をするということはほとんどないと思います。
現代っ子はスマホやDSなど持ち運ぶ電子機器の扱いに慣れているので、定着すれば開いて勉強をする機会そのものを増やすことができます。
さすがにゲームではないので歩きながら勉強をしたがる子はそうそういないと思いますが、歩きながらは危険なのでそこだけは十分に注意してあげてください。
紙媒体辞書と電子辞書をうまく活用する
紙媒体の辞書と電子辞書にはそれぞれ正反対ともいえる特徴があります。
それはメリットでもありデメリットにもなるものも多く、どちらの方がいいと決めることはできません。
両方のメリットを生かすためにも、それぞれを場面によって使い分けるというのが重要ではないでしょうか。
家でどっしり構えて勉強をする時は紙媒体の辞書の方がおすすめですし、持ち運ぶ場合や外出先のすきま時間を使って勉強をしやすいという面においては電子辞書の方がおすすめです。
もし中学生の子供に持たせる場合は、両方のメリットを話して上手に活用できるように指導してあげてください。
次の章では、中学生におすすめの電子辞書を一つ紹介したいと思います。
よかったら参考にしてください。
中学生向きの電子辞書:カシオ「エクスワードXD-G3800」
この電子辞書は2015年・2016年・2017年モデルが販売されています。
2017年モデルは2017年1月20日発売になりました。
収録されている辞書は多岐にわたり、英語・国語はもちろん理科・社会・数学に至るまで様々な辞典が収録されています。
特に英語に関しては、初級クラウン英和・和英辞典、ニューホライズン英和・和英辞典、ジーニアス英和辞典第5版・第3版、小学館ケンブリッジ英英和辞典、オックスフォード現代英英辞典と中学卒業以降も使える辞典が搭載されており、初期の英語学習から踏み込んだ英語学習まで対応することができます。
国語では明鏡国語辞典、旺文社標準国語辞典を始め、大辞泉や漢語林も収録されていて多彩な国語コンテンツを活用することができます。
数学・理科・社会においても充実しておりコンテンツにムラがないのが特徴です。
2016年モデル・2015年モデルにもそれぞれに特徴があります。
2016年モデルには、世界史や植物・昆虫図鑑など2017年モデルで省略されたものも多くあります。
どちらかというと2016年モデルは幅広い分野に、2017年モデルは受験の必須科目に特化しているという印象です。
購入する際はカシオエクスワードの公式ホームページでモデル別の比較もできますので、収録されている内容をもとに検討してみましょう。
まとめ
いかがでしたか?
子供にとってプラスになるものは多少高価でも与えたいと思うのが親心ですよね。
電子辞書は活用方法をしっかりと踏まえた上で使う分には、非常に優れたアイテムとなります。
しかしデメリットについてもしっかりと理解し踏まえた上で使用しなければ、脳が使われる機会を失いかねません。
中学生であればメリットとデメリットを話して理解させることも十分可能ですから、よく話し合った上で学習に取り入れましょう。