電子辞書と紙の辞書、勉強に向いているのはどっちか?

勉強をする際に辞書を使うのは、ごくごく一般的なことです。

知らないことをスムーズに調べながら進めていくとその分勉強も効率的に出来ますから。

ただそうして何かを調べる際、紙の辞書の他に電子辞書を使うという選択肢もあります。

実際のところ、電子辞書と紙の辞書は、勉強においてはどちらの方が効果的なのでしょうか?

ここではそれを見ていきます。

電子辞書は調べるスピードが早い

電子辞書のメリットは、なんと言っても調べるスピードの早さでしょう。

紙の辞書の場合は、たとえば英単語を調べる際には、数ある英単語の中から、その言葉を探していかないとなりません。

確かにそれでも、慣れてしまえば、たとえば一発でその英単語あるページの近くのページを開くことも出来るようになるでしょう。

しかしそれはあくまでも慣れてきた場合です。

そして、英単語の中には、この頭文字で始まる英単語なんて全然出てこないなぁという頭文字もあります。

そういう英単語を調べる際には、いつもよりかなり時間がかかるでしょう。

でも、電子辞書の場合は、まずそうなることはありません。

電子辞書の場合は、どんな英単語であったとしても、すごくスピーディーに調べていけるはずです。

なので調べる時間はかなり短縮できるでしょう。

トータルではかなり差になる

それは、単語ごとに見ていけばそこまで大きな差ではない事もあります。

もちろん単語ごとに見ていったとしても、電子辞書の方がスピーディーに調べることが出来ることは間違いありません。

しかし、それでも長くても1分くらいの差にしかならないでしょう。

でもたとえそんな差でも、積み重なればかなりの差になります。

そして実際、勉強をしている際に調べる英単語は、一つではないでしょう。

まず間違いなく、何個も、あるいは何十個も調べていく事になるはずです。

そうして何十個も調べていく事になれば、その分だけ差は開いていきます。

だから、最終的にはかなりの差になることが多いです。

それは限られた時間の中では、進めるところの差になってしまいます。

進まない方では、進みたいところまで進めないまま、試験を迎えることになる可能性もあるでしょう。

でも、電子辞書であればまずそうなることはないはずです。

電子辞書は履歴で学び直せる

また、電子辞書には、紙の辞書にはまずない大きなメリットがもう一つあります。

それが、履歴機能です。

電子辞書には、ほぼほぼ100パーセントの確率で、調べた履歴を見ることが出来る機能がついているでしょう。

調べた履歴を見ることができれば、その履歴を見ながら、その英単語の意味をきちんと覚えているかどうか、チェックすることができます。

そこでもし覚えていない単語があれば、その都度覚えるようにしていくのです。

そうすれば、よりしっかりと、確実に英単語が記憶されるようになるので、勉強の効果も出やすくなると言えるでしょう。

紙の辞書の場合は、どうやっても履歴は残りません。

だから、どういう単語を自分が調べて、そしてその中の英単語をどれくらい覚えられているのかとチェックヲすることもできませんし、簡単にソレを覚え直すということもできません。

その違いも、大きな違いだと言えるでしょう。

だいたい1回では覚えられない

そして、えてして英単語と言うのは、1回では覚えられないと言えるでしょう。

もし1回で覚えることが出来るのであれば、いちいち調べ直して、そして覚え直す必要もないです。

しかし、ほとんどの人が、1回では覚えることが出来ないはずです。

だから、何回もチェックして、覚え直さないとなりません。

でも、紙の辞書の場合はそれがすごくやりづらいのです。

電子辞書はそれが簡単に出来るので、やはり多くの方にとって、電子辞書はおすすめできるものだと言えます。

紙の辞書は記憶に残りやすい

では、電子辞書にはない、紙の辞書のメリットはどこにあるでしょうか?

紙の辞書のメリットは、記憶に残りやすいという点です。

電子辞書は、いちいち苦労しないで調べることが出来るのがメリットです。

対して紙の辞書は、どうしても調べるのに苦労します。

いちいち軽く綴りを覚えて、それで調べないとならないでしょうから。

でも、そうしていちいち軽く綴りを覚えるということは、その分その単語のつづりを忘れづらくなると言う事です。

さらに、調べるのに苦労する分、記憶にも定着しやすいと言えるのです。

記憶しやすいのは、間違いなくメリットでしょう。

もちろん全て完全に記憶できるわけではない

ただもちろん、紙の辞書で調べるすべてを簡単に記憶できるわけではないと言えるでしょう。

中には紙の辞書で調べた言葉であれば、1回でしっかり記憶できるようになることもありますが、それでもそれはあまり多くはありません。

だから、記憶に残りやすいとはいっても、それだけで再度の勉強が必要なくなるわけではないので、それはきちんと頭に入れておいた方が良いでしょう。

違う単語もついでに覚えられたりする

ただ、紙の辞書の場合は、違う単語も一緒に覚えることができたりします。

紙の辞書で単語を調べる時、それと綴りが近い単語もあわせて見ることになります。

そうしてみていると、中にはそれだけで意味を覚えることが出来る単語もあったりするのです。

もしそうなれば、1回単語を調べるので、2個くらい単語を覚えることが出来ることもあるということなので、効果的に勉強できていると言えるでしょう。

もちろんその単語は、全然試験の範囲外だったりすることがあるので、必ずしもそれが効果的になるわけではないかもしれませんが、頭が良くなるという意味で言えば、それは間違いなく有効でしょう。

紙の辞書は線を引いたりできる

紙の辞書にはもう一つメリットがあります。

それが線を引いたり、あるいは何かを書き込んだりすることも出来るということです。

そうして線を引いたり何かをかきこんだりしていけば、次にそこをまた調べた時にも、それを再度確認することができます。

なので、効率的に勉強できると言えるでしょう。

つまりカスタマイズ出来るということ

このように、線を引いたり、あるいは何かを書きこんだりできるということはつまり、紙の辞書の場合は、カスタマイズできるということになります。

カスタマイズできるということは、自分なりに使いやすい形にすることが出来ると言うことです。

たとえば良く英単語が出てくるページに付箋を付けることもできますし、あるいは、よく調べる単語の意味がなかなか覚えられないので、逆にその単語が書いてあるところを破ってしまって、調べようとしても分からないようにして、むりやり思いださせるような仕様にするということもできます。

そんな風に、色々と自分なりにアレンジしていけば、自分のスタイルにあった辞書ができます。

自分のことは自分が一番わかっているでしょうから、どういうものが分かりやすいのか、どういうものが記憶しやすいのかも分かるでしょう。

つまり、必然的に、すごく効率的に勉強できるものが完成するということになります。

まとめ

紙の辞書にも、電子辞書にもそれぞれすごくメリットがあるというのが、ここでの結論になります。

紙の辞書のようにカスタマイズできたり、記憶に残りやすかったりするものが合っている方もいれば、電子辞書の様にとにかくスピーディーに勉強ができて、かつ効率的に再記憶出来るものが合っている方もいるでしょうから、自分の性格を良く考えて、選んでみて下さい。