いま電子辞書は必要?不要?やっぱりあった方が便利!
すっかりインターネットが発達した現代ではオンライン辞書サービスが複数運営されています。
英語が簡単に調べられる環境が整った今、果たして電子辞書が必要かどうか疑問を抱くのは当然とも言えるでしょう。
ですが結論から述べますとやはり電子辞書は便利です。
オンライン辞書サービスでは持ち得ないメリットが複数あります。
今回は電子辞書固有のメリットについて見ていきましょう。
紙の辞書と比べると圧倒的に便利
まずは既存の紙でできた辞書と電子辞書を比較してみます。
紙でできた辞書はとにかくいつでも調べたいことにアクセスできますし、打撃には滅法強いという利点がありますが、他の点において電子辞書の方が有利と言えるでしょう。
まず単純に紙の辞書は重く分厚いという特性を備えているため持ち歩くのは難しいものです。
机の上に常時設置するぐらい配置に気を配らなければ到底扱えるものではありません。
小さい辞書を1冊持ち歩くならまだしも、大量の辞書は持つことすら難しいほど重いものです。
ところが電子辞書は小さい紙の辞書よりも軽い重量ですし、中には複数の辞書が収録されている機種も多数存在しています。
電子辞書には機種に寄りますが英和辞典、和英辞典、英英辞典、国語辞典、漢和辞典など複数の辞書のデータが収録されています。
これが紙の辞書だったら総重量は途轍も無いものとなるでしょう。
物理的にこれだけの種類の辞書を持ち歩きながら運用することはほとんど不可能とさえ言えるはずです。
例えばある機種には27種類もの辞書データが収録されたものもあります。
実際に27冊も紙の辞書を常に持ち歩くのと同じ利便性を電子辞書は備えているということです。
紙の辞書と比較した場合、電子辞書は圧倒的に有利と言えるでしょう。
検索性能も優れている
紙の辞書の場合は物理的に目視による検索をすることになりますが、電子辞書の場合は様々な検索方法が用意されています。
複数辞書検索や文字を補完する形式での検索、スペリング検索にワイルドカードによる検索など様々な方法で単語の検索ができるのです。
検索した後に表示される解説画面からもジャンプ機能を使えばその画面で使われている言葉の意味を調べることも可能となっています。
さらにはこれまで調べた言葉の履歴が残るため、過去に調べた単語をチェックするということもできるのです。
紙の辞書が目視以外に検索のしようが無いのに比べ、電子辞書では豊富な検索機能を備え付けているため目的の言葉を直ぐに調べることができます。
重量だけではなく電子辞書は機能面でも紙の辞書より優れているのです。
オンライン辞書サービスは「オンライン」が前提
ではオンライン辞書サービスと比較するとどうかというと、ここでも電子辞書の方が利便性が高いと言えます。
オンライン辞書サービスは無料で使うことができますが、それはあくまでオンラインを前提としたサービスです。
オフラインの場面では一切使うことができません。
確かに常時オンラインの環境では便利ですが、一旦インターネットに繋がっていない場所へ行けば一切使うことができないサービスなのです。
また、オンラインサービスは通信状況にその快適性が左右されます。
インターネット回線の調子が悪いときは1つ単語を調べる度に時間がかかったりする可能性もあります。
そうなれば翻訳作業は遅々として進まず、ストレスが溜まり作業に悪影響を与えてしまうかもしれません。
翻訳をする際に利用する辞書が上手く機能しないだけで実作業が滞ってしまうのは避けたい状況です。
そんなときにやはり電子辞書は役に立ちます。
電子辞書はオフラインでも使えますし、反応も直ぐに返ってきます。
回線とは関係の無いスタンドアロンな道具として電子辞書には信頼性が担保されているのです。
良いとこ取りの電子辞書
紙の電子辞書は実際の世界に存在するためいつでも使う事が出来ますが重くかさばるものです。
オンライン辞書サービスは直ぐに検索できますがオンラインを前提としています。
電子辞書は直ぐに検索できて軽い、という両者の長所を取り入れた機器と言えるでしょう。
紙のように重くなく、オンラインのような不安定性の無い利便性の高い辞書なのです。
また、オンライン辞書サービスでは難しい辞書横断検索も可能だったりします。
機能面ではオンラインより上、紙の辞書と比較するとメリットは言わずもがな。
言葉の意味を調べるという用途に特化した機器なので、翻訳作業にはうってつけなのです。
もちろん外国語だけではなく古語や漢語、日本語の意味を知るためにも使えます。
あらゆる点で電子辞書は既存の辞書やオンライン辞書サービスより優れているのです。
視認性が格段に良くなった電子辞書
電子辞書というとモノクロの画面をイメージし、視認性が気にかかるかもしれません。
ですが現在では既にフルカラーの電子辞書も登場しています。
単語を調べることを主目的とするにはややオーバースペックの感もありますが、視認性については全く問題がありません。
むしろフルカラー表現が可能であるからこその機能も登場するようになっています。
それは動画によるレクチャーないし解説です。
最早、電子辞書で動画を見ることができ、電子辞書内に勉強コンテンツが実装されている時代となりました。
こうなると電子辞書というより学習用端末と言った方が正しいかもしれませんが、ともかく総合的な機能が増えてきた状況なのです。
機種は限られますが動画コンテンツまで内蔵するようになった電子辞書は確かに存在しています。
豊富なコンテンツ群
例えばNHKのラジオである基礎英語やラジオ英会話といったコンテンツを収録している電子辞書があります。
既存の外部コンテンツを取り込んでいる形です。
他にもリスニングや例文集と言ったコンテンツも実装されていてバラエティ豊かな機能となっています。
記憶容量の増加とディスプレイ機能の向上によりこうした機能を入れることができたのでしょう。
これらのコンテンツを上手く使えば楽しみながら勉強ができるはずです。
各専門業界の用語も収録
高価な電子辞書となると最早言語系の辞書以外にも専門業界用語が記載されている辞書も収録しています。
例えば株式用語、経営用語、金融用語、広告用語といった辞書に加え、日本文化を参照できる辞書や昆虫の種類に精通したガイドブックなども収録されているのです。
電子辞書は日本語や英語といった語学のみならず専門業界における用語を調べることにも使えるようになりました。
そのためこうした業界で働く方にとってもおすすめです。
総合的な言語文化を網羅する機器と言えるかもしれません。
クラシックの名曲も検索可能
ある機種ではクラシックの名曲のフレーズを調べることができます。
その収録数は2000となっていて、メジャーなタイトルであればほぼ網羅していると言えるでしょう。
言語学習用コンテンツや動画機能に加え、音声機能を生かした音楽コンテンツまで含まれているのです。
クラシックは古くから世界中の人々に親しまれている音楽ジャンルなので電子辞書を手に入れたことをきっかけとして曲名を調べてみるのも面白いでしょう。
意外な曲名だったりすることもあるので嵌まってしまうかもしれません。
まとめ
このように、最早電子辞書は単純な翻訳機能だけを有する時代ではなくなりました。
動画、音声コンテンツを含む1つの総合的なデバイスなのです。
もちろん利便性は高く紙の辞書やオンライン辞書サービスよりも便利だったりします。
電子辞書は勉強から軽い調べごと、また雑学的な情報まで網羅している状況です。
身近に1台は置いておきたい機器となります。