時代における「電子辞書」の有効活用性と時代のニーズによる変化
「電子辞書」とは、と調べるとメモリ媒体に記録されている辞書データをコンピュータや携帯電話などの電子機器によって読み出し、検索結果を表示する装置と定義されています。
知識の宝庫ですね。
そんな電子辞書について、あらゆる面から広く深く探っていきたいと思います。
電子辞書を利用している多くの皆さんへの豆知識となれば幸いです。
辞書の役割
私の子供の頃は、まだ電子辞書などなかった(私が子供だから知らなかっただけ)と思います。
小学校に入学すると低学年用の国語辞典を購入してもらいました。
かなり分厚くて文字ばかりの本に全く興味はわかず、むしろその見た目に拒否反応を起こした記憶があります。
小学生用のものは、かなり文字のサイズが大きいんですね。
子供用の辞書なんですが、よくよく確認しますと、言葉の意味自体がわかりやすく書いてあるんですね。
実は大人でも充分使えるんです。
普通の辞書では、言葉をひいても、その意味自体がわかりにくいものもあります。
高学年になると辞書も少しグレードアップし、内容も増えてきます。
中学生になると、漢字辞典、和英辞典、英和辞典など種類が一気に増えますね。
学校と自宅での持ち帰りなどの時は重い辞書を鞄に詰めて、重さを感じ通学した記憶があります。
私は、それほど勉強するタイプではありませんでしたので、辞書は、それほど使わず買った時から、あまり汚れず綺麗なまま卒業しました。
そんな学生でした。
時折、先生によっては、授業の中で辞書を引き、辞書にマーカーでしるしをつけるというようなことをやった記憶かあります。
辞書と勉強スタイル
現在、私には二人の子供がおります。
上は中学生で、下は来年、小学校入学です。
今の子供達も辞書は学校から用意するように言われていますので購入しました。
現在も学校教育のカリキュラムに辞書を引くという行動を教えるということが必須になっているのかもしれません。
私の子供の頃は授業で、辞書の使い方を教わった気がします。
これは昔からの紙文化の名残りだと思います。
未だに勉強スタイルもペンと紙という紙文化スタイルは、根強く残っています。
ですが、これも時代と共に変わっていこうとしています。
義務教育の教科書はこれまで、ずっと紙媒体の製本でした。
しかしつい最近、日本では教科書の電子化を検討の動きが既に始まっています。
重い製本の教科書ではなく、タブレット端末を利用した電子教科書になるということです。
これが本格的に稼動したら、子供達の勉強のスタイルもこれまでとは、変わってくると思われます。
そうなると当然のことながら、重い辞書もなくなり、全てタブレット端末の中だけで完結することになりえると思います。
勉強スタイルに関しまして実例をあげて申しますと、うちの中学生の息子は、英単語の意味を調べたり、漢字を調べたり、理科や歴史の調査をするのに実際の辞書は、使っていません。
スマートフォンやタブレット端末で当たり前に調べていますね。
現実には、既にライフスタイルや勉強方法も変わってきています。
辞書の形においても、電子化に関してはかなり以前から進んでいますね。
電子辞書の特性
電子辞書の特性としましては以下のような点があげられます。
検索機能
まずは検索が用意ていうことですね。
時間の短縮が大幅にできます。
情報の小型化
次に大量の情報を、ほんとうに小さな記憶媒体に納めることができることです。
辞書は厚くて重いし場所をとります。
特に百科事典など何冊にもわたる場合、かなりのスペースを必要とします。
とにかく軽い
電子データに重みはありません。
これで重たい鞄に詰めて通った思い出とは、おさらばです。
持ち運びが楽ですね。
ただし電力がないと使えませんが。
情報の更新
電子データの利点として、内容の修正が容易であることですね。
紙媒体は一度印刷したら終わりです。
辞書でも誤字、脱字は、必ずどこかにあるはずです。
毎年、改訂版も発売されますからね。
上記のように電子辞書の特性はメリットばかりかと思いますのでおすすめですね。
電子辞書の定義
では「電子辞書」とは、一体どのようなものを指すのでしょう。
現在では「電子辞書」の定義はかなり広い範囲にわたります。
以下のものがあります。
- 辞書専用機
- インターネット上の辞書検索サイト
- パソコンやスマートフォン上で動作する辞書ソフト
- AtokやIMEなどの日本語入力システムの辞書機能
スマートフォンなどの普及率を考えますと、誰もが電子辞書は常に持ち歩いている状態になりますね。
いつでも、どこでも調べられるわけです。
こうなると、それほど勉強しなくても、困った時の検索で大抵のことは何とかなる気がしますね。
また和英辞書などでは、日本語を入力すると音声を発するものもあるので、海外旅行の時などでは役にたちますね。
またオンラインとオフラインのものがあります。
オンラインのものは常に更新されます。
インターネットではウィキペディアなども、ある意味電子辞書の一種と呼べるのではないでしょうか。
上記のように広い意味での「電子辞書」では、様々なものがありますが、一般的に電子辞書と言われるのは、専用の電子辞書機器のことです。
専用の電子辞書機器ですが、キーボードと液晶画面を搭載さしているものが多いです。
当然、小型化してますので持ち運びも便利です。
カード型のものもあり、見た目は電卓に少しキーが多いような感じのものもあります。
電子辞書の状況
日本での電子辞書の代表的なメーカーと言えば、カシオ、シャープ、ソニー、セイコー、キャノンなどのメーカーがあげられますね。
日本でのシェア第一位はカシオです。
なんと58パーセントという高いシェアを誇っています。
電子辞書に関しては気がつけばカシオの独断場となっている状況です。
1996年カシオ初の本格型の電子辞書を発売されました。
その後右肩上がりで上昇してきましたが近年はほぼ横ばいの状態となっています。
現在の出荷率を確認してみますと、約100万台程度ということです。
ピークとされるのが2006年~2007年あたりになります。
当時は約250万台。
売上にして約374億円。
その後現在まで出荷台数・出荷額ともピーク時を境に下がり続けており、半減以下となっていますね。
時代の変化
その原因としては、先にも述べましたようにスマートフォンやタブレット端末の普及の影響が最も大きいとされています。
インターネット環境をフレキシブルに活用するアイテムとなったスマートフォンの登場はなにも、電子辞書にだけ影響を与えたわけではなく、デシタルカメラや携帯ゲーム機、携帯音楽プレーヤーなどの売れ行きにも影響を与えました。
ソフト面での影響もあります。
これまでパッケージ商品としてその価値を保ってきた音楽産業にも影響を与えました。
音楽配信サービスの需要の拡大です。
このように、あらゆる産業において脅威となるスマートフォンへの依存度が増し、オールインワンの役目を果たすスマホで事を賄う人が多いからです。
まとめ
渡期を過ぎた感のある電子辞書ですが、その特有性も当然あると私は思います。
電子辞書には外国語辞典、百科事典、現代用語辞典、などあらゆる情報を詰め込んだ知識の宝箱でもあります。
何かを調べるというスタイルは永遠に続くことになります。
また独自の有用性やある一定の利用者向け中心により専用性の高いアイテムとなっていくと私は思います。