お金をかけずに英語を学び直したい人へ…ステップごとの必要な道具&勉強法・電子辞書を買うタイミング
社会人向けの英語教室、いずれも何十万とかかるのが普通です。
英語に対してアレルギーすらある人にとっては、大変敷居の高いものになるでしょう。
これからスキルアップをして収入を上げたい人にとっては、電子辞書すら手を出しにくく感じることもあります。
この記事では、電子辞書はどのタイミングで買うべきか?
を含めて、「学び直したい」人が独習で英語の理解を深める方法をご案内します。
学び直しの最初のステップ
英語辞書にもいくつか種類があり、和英・英和の2冊を揃えるだけでも、新品なら1万円越えは必至です。
それなら最初から電子辞書を買った方がコスパがいいのでは?
と思いがちですが、ひとつ留まって考えてみましょう。
英語アレルギー持ちさんの勉強道具
英語アレルギーにも様々ありますが、英語で書かれた文章に対するニガテ意識は「英文法に暗い」ことが原因です。
中学生レベルの文法を理解して、5〜8単語前後の文であれば読み返すことなく理解できるレベルが第一目標。
道具から揃えたい派は「早速、電子辞書を」「本を」「どうせなら一式完璧に揃えてから」と考えがちですが、ここで用意するものは出来るだけ費用を押さえましょう。
大まかに挙げていくと、
- 英文法書
- 単語集
- 愛着の持てるノート
- 書きやすくて失くしても困らない価格のペン
これだけを用意すれば大丈夫です。
ちなみに、いきなりリスニングに入るのはおすすめできません。
周知の通り、米英語・英英語・さらに方言があります。
典型として、英会話教室で勤めているような中華系のかた…「北京語話者の英語」はマンダリンと呼ばれ、アジア人特有の訛りとされています。
きれいなスピーキングをするために、ひとまずはリスニングを諦めて、読み・書きから始めることをおすすめします。
そういった意味でも、リスニング機能のついている電子辞書は時としてオーバースペックになります。
遠回りになりましたが、「英文法書」「辞書」は何を用意すればいいのでしょうか。
次の項目に入って行きます。
中高生レベルなら何を用意すべきか
社会人が英語を独習する場合、恥ずかしくても中高生レベルから入りましょう。
海外ドラマを見ていてお気づきかと思いますが、ネイティブスピーカーでも文法のできない人がいます。
ここでしっかり基礎を固めておけば、あとの自信につながります。
おすすめしたいのは、中学生向け〜高校入試対策用の英文法参考書。
合わせて、前項でもありましたが、同レベルの単語集を持っておくと心強いです。
いきなり分量の多い辞書を買うと、かえって「勉強の迷子」になってしまうことも。
ひとまずは受験対策用の800〜1800程度の単語集だけで大丈夫です。
「速習法」が流行りのこのご時世、独習ではこの手の本はあまり推奨されませんが、読みやすい&ペースを掴みやすいというメリットがあります。
ここで、ご自身の中高生時代のことを思い出してみてください。
熟読&書きとりではなく、話す・聞くほう…つまり、おすすめしなかった「リスニング」「スピーキング」のほうが覚えやすいタイプの人もいるでしょう。
そんなかたには、NHKのラジオ講座がぴったりです。
実は、この中高生向けラジオ講座…カシオ製の中高生モデルの辞書に収録があります。
ここまで読んでみて「やっぱり本か…苦手だな」と感じるかたは、上記のモデルを買ってみてはいかがでしょうか。
移動中や隙間時間にイヤホンをつけて目に通すだけでも、楽しく学べます。
Amazonでも供給量が安定していて、2万円前後とお得。
英語初心者はまず紙辞書から
前項からさらにステップアップして、辞書が欲しくなったら、どれを買えば良いのでしょうか。
ここでは、中高生も大学生も持っている定番の一冊を紹介します。
ジーニアス和英・英和辞書のすすめ
難関高校・大学受験まで幅広く使われているのは、「ジーニアス」です。
どのモデルの電子辞書にも判を押したように収録されていますが、念のため欲しい機種の収録内容に目を通してみてください。
ジーニアスの利点は、単語数を敢えて絞り込み・文法にまできちんと踏み込んでいることです。
現代的な言い回しにも対応しているので、ネットで英語圏の人と話す際にも役に立ちます。
また、受験が終わると古書店に売る学生が多く、紙ベースのものがお値打ち価格で入手しやすいのもポイントです。
電子辞書を買うための予算がないかたは、一度古書店に足を運んでみて、つなぎで買ってみてもよいかと思います。
電子辞書乗り換えのタイミングは?
紙ベースの辞書にも慣れてきたけど、やっぱり持ち運びのできる辞書がほしい。
手持ちの辞書では満足できなくなってきた…そんなときこそ、電子辞書に乗り換える絶好のタイミングです。
英英辞書なら電子辞書がおすすめ
大学生レベルまでの英語は和英・英和辞書でカバーできますが、やや学説的な内容の長文・小説などを読む場合は、英英辞書も必要になります。
著者の造語・地方ごとの語義の違いなどを把握したい場合は、必携の書といっても差し支えありません。
しかし、市場でおすすめされている英英辞書は9000円ごえのものも多く、実に「中古でミドルクラスの電子辞書を買える」くらいのお値段です。
こうなったらもう、電子辞書を新品で買ってしまうほうが、長期的にみるとコスパがよいでしょう。
この学習段階で電子辞書を手にした人は、学習意欲の充実しているかただと思われます。
しかし油断は禁物。
タブレットのノートアプリでもいいので、初めて知ることはしっかりとメモをとりましょう。
単語ではなく、文例として文章丸々書き写すことで、効率よく学ぶことができます。
電子辞書収録の使える英文法本
最後に、ネイティブスピーカーも完成度を評価する、素晴らしい一冊を紹介します。
定番・「ロイヤル英文法」
40年以上前から引き継がれ、随時更新・新版の発刊がされているロングベストセラー。
中高生レベルの文法はもちろん、理系文書を読み解くための方法、英作文時のレトリックまでしっかりと解説されています。
翻訳スピードを要求される海外ドラマの訳者も携えている、非常にレベルの高い一冊。
これってやっぱり、紙で買わなくちゃ?
とお思いかもしれませんが、心配ご無用。
Kindle版・iBooks版はもちろんのこと、電子辞書の一部機種には収録されています。
シャープの電子辞書であれば、追加コンテンツとして購入することも可能。
デメリットしては、初学者にはやはり不向きであることでしょう。
内容の密度が非常に高いので、最初の一章を読むだけでも体力を消費してしまいます。
通読しようと思えば、個人差はあるものの2〜3ヶ月かかることもあり、モチベーションを落とす一因になりがち。
ある程度英語の仕組みが理解できるかた・中高生レベルの単語の意味は大体マスターしているかた向けです。
お手持ちの電子辞書に収録されている場合は、定期的に・少しずつでも目を通しておくことをおすすめします。
できれば例文をしっかりと口に出して読み上げると、文の構造理解に役にたつでしょう。
電子辞書購入前に中身を把握しておきたい…というかたは、大型書店にはまず置いてあるので、是非パラパラめくりをしてみてください。
まとめ
最初のうちは紙媒体で勉強をしてペースを掴み、モチベーション・理解度が一定に達した段階で電子辞書購入に踏み切るのが、おすすめの独習法です。
しかし、本文中にもあったように、初学でも電子辞書収録のテキストが向いている場合も。
何から手をつければいいのかわからない・とりあえず電子辞書を買った方がいいのかな?
という英語初学者の道案内になれば、幸いです。