電子辞書はどんな点が便利?学習に役立つ8つのメリット
電子辞書は、語学の学習で重宝されている便利な商品です。
効率よく勉強するために役立つ機能が、多く備わっています。
しかし、通常の紙の辞書を使い慣れていると、「電子辞書は本当に必要なのか?」と考えてしまいます。
新しく辞書を購入するときも、紙にするべきか電子辞書を買うべきか、なかなか決められないこともあるのです。
ここでは、電子辞書がどのように便利なのか、そのメリットを詳しく説明していきます。
電子辞書はひとつで十分
電子辞書は、ひとつあるだけで、さまざまな言葉を学ぶことができます。
これは、ひとつの電子辞書の中に、多くの辞書が入っているためです。
日本語や英語はもちろん、海外旅行で使えるように、フランス語や中国語など、いろいろな国の会話文を収録したものもあります。
収録されている辞書は、商品によって違いがあるものですが、大抵は複数の辞書が入っているため、とても便利に使うことができるのです。
そのため、紙の辞書のように、何冊も買い集める必要はありません。
紙の辞書を何冊も買うとなれば、かなりの値段になるので、出費が大幅に増えてしまいます。
また、分厚い辞書をいくつも保管するには、そのためのスペースが必要であり、置き場所についても考えなければなりません。
そうしたデメリットを考えると、ひとつ買うだけで済む電子辞書は、とてもお得な商品なのです。
素早く検索できる
電子辞書で単語を調べるときは、紙の辞書のように時間がかかりません。
知りたいことを素早く検索することができるので、煩わしい思いをすることがなく、学習のスピードも上がります。
紙の辞書の場合、単語を調べるときは、探すのにかなり手間取ってしまうものです。
その単語に辿り着くまでには、何度もページをめくらなければなりません。
また、他の単語と並んでびっしり記載されているため、目当ての単語を見落としてしまい、いつの間にか通り過ぎていることもあります。
そうなると、また戻って丹念に調べ直さなければならず、余計に時間がかかってしまうのです。
しかし、電子辞書なら、知りたい単語を一発で表示することができます。
キーボードで入力するだけなので、紙のように何枚もページをめくったり、見つけられずに探し回ったりすることはありません。
そのため、とても効率よく学習することができるのです。
単語の一部だけでも調べられる
紙の辞書で単語を素早く調べたいなら、できるだけ正確に、その単語のことを把握しておかなければなりません。
これは、単語の意味ではなく、日本語の文字の並びや、英単語のスペルなどのことです。
例えば、英和辞典で英単語を調べるとき、スペルをよく知らなければ、目当ての文字に辿り着くのは難しくなってしまいます。
また、国語辞典で四字熟語を調べるときでも、文字の並びが曖昧だと、なかなか見つけられないこともあるのです。
しかし、電子辞書を使えば、その心配はありません。
単語の一部しか知らなくても、その候補がたくさん表示されるので、すぐに目当ての単語を見つけることができます。
前に調べた単語をおさらいできる
電子辞書は、検索履歴をうまく利用すると、自分が前に調べた単語について、再び学び直すことができます。
そのため、「あの単語の意味をもう一度見たい」というときなどは、とても便利なのです。
紙の辞書の場合、それを行うためには、ページに付箋を貼るなどの工夫が必要になります。
しかも、ただ付箋を貼っただけでは、どの付箋が何の単語を調べたものかわからないので、すぐ判別するためには、付箋に書き込みをしたり、色で分けたりしなければなりません。
これは、どれも簡単な作業ではありますが、何度も繰り返すとなれば、かなり手間になるため、面倒になってしまうことも多いのです。
しかし、電子辞書を使うと、履歴ですぐに見ることができます。
それなら、復習がしやすくなるので、知識をしっかりと身につけることができるのです。
文字を拡大できる
電子辞書にはズーム機能がついているため、単語を大きく表示させて、より詳しく見ることができます。
これは、画数が多くて複雑な漢字を調べるときに便利です。
例えば、「薔薇」「憂鬱」といった難しい字は、紙の辞書で調べると、小さすぎてよくわからないことがあります。
しかし、電子辞書のズーム機能で大きく表示させれば、少し見ただけではわからない難解な漢字でも、細かいところまでしっかりと把握することができるのです。
また、字を大きくすれば、目の疲れを軽減することもできます。
紙の辞書のように、小さい文字でびっしりと埋まったページを読むのは、目に負担をかけてしまうものです。
そんなときは、拡大表示させれば、楽に読むことができます。
高齢で視力が衰えている人でも、この機能があれば快適に辞書を使うことができるので、ぜひ試してみてください。
音の確認ができる
電子辞書は、商品によっては、音声を確認する機能がついています。
これをうまく使うと、英語の学習が捗ります。
英単語は、ただ調べただけだと、正確な発音がわからないことも多いのです。
読み方が文字で記されてはいますが、それを実際に読み上げたとき、どうなれば正解なのか、文字だけでは知ることができません。
しかし、電子辞書の音声機能を使えば、英単語を読み上げてくれるので、正しい発音などもしっかりと学ぶことができるのです。
また、音を聞くことは、覚える効果を高めるためにも役立ちます。
暗記するときは、書くだけでなく、口に出して呟いたりするものですが、そのように音も利用すれば、より知識が定着しやすくなるのです。
そのため、しっかりと覚えるためには、音声機能も積極的に利用していきましょう。
持ち運びしやすい
電子辞書は、紙の辞書と違ってコンパクトです。
そのため、どこにでも持ち運ぶことができ、いつでもすぐに学習することができます。
例えば、電車に乗っているとき、ふと単語を調べたくなったとしても、バッグから分厚い辞書を取り出してページをめくるのは、かなり面倒に感じるものです。
そうなると、「あとでも構わない」と考えてしまい、そのうちに忘れてしまうことも多くなります。
しかし、電子辞書であれば、サッと取り出してすぐに単語を表示させることができるので、後回しにする必要はないのです。
そもそも、紙が束になった状態はかなり重いので、持ち運ぶためには、紙の辞書は向いていません。
楽に持ち運びができる電子辞書なら、無駄な労力を消費することはなく、どこでも素早く使うことができます。
スマートフォンより集中できる
スマートフォンは、必要なアプリをダウンロードしておくことで、辞書として使うこともできます。
そのため、「スマートフォンがあるなら電子辞書はいらないのでは?」と考える人もいますが、スマートフォンは、学習を妨げてしまう可能性があり、あまりおすすめできません。
なぜなら、スマートフォンには、学習に関係のない機能が多すぎるからです。
どんどん新しい機種が出るスマートフォンは、多機能でとても便利ですが、その点がデメリットになることもあります。
辞書で単語を調べるだけのつもりが、いつの間にか別のことを調べていたり、SNSに時間を割いていたりすることが、よく起こってしまうのです。
しかし、余計な機能がついていない電子辞書なら、他のことに気をとられる心配はなく、学習だけに集中できます。
そのため、効率のよく学びたいなら、スマートフォンよりも電子辞書がおすすめです。
まとめ
電子辞書は、紙の辞書にはない便利な機能が多く備わっています。
それらをうまく活用することで、より効果的な学習をすることができるのです。
紙の辞書にするか電子辞書にするか決めかねている人は、ここで紹介したメリットを参考にして、じっくり検討してみてください。
自分にとって役立つポイントが多いようなら、ぜひ電子辞書の利用をおすすめします。