電子辞書と紙の辞書はどちらがいいのか
英語学習をしていると必ず直面するのが、英単語の意味がわからない、あるいは、この日本語を英語に訳すとどんな言葉になるのかわからない、という場面です。
そのときに我々を助けてくれる心強い味方が辞書ですが、現在は電子辞書と紙の辞書の二種類が存在します。
そこで、どちらがより自分に合っているかを判断するための材料として、両者のメリット・デメリットを挙げていきます。
電子辞書のメリット
電子辞書の最大の利点は、そのコンパクト性であり軽さです。
学校には教科書やノートなど多くの荷物を持っていかなければならず、それに加えて分厚い紙の辞書を持っていくとなると相当重くなって大変なので、持ち運びには適しています。
また、電子辞書は一台で英和、和英、英英などあらゆる辞書をカバーしているので、複数の辞書を買う必要がなく費用を抑えられるというメリットもあります。
他にも、すぐに調べたい単語を検索できたり、発音を実際の音声で確認できたり、履歴機能があったりと、学習を効率化するという点では紙の辞書よりもはるかに優れています。
例えば、予習では、英文を和訳したり日本語を英訳したりするのにそれほど長く時間をかけられない人も多いはずですから、そのようなときに電子辞書は大いに役立ちます。
電子辞書のデメリット
一方で、便利な電子辞書にも欠点はあります。
すばやく検索して確認できるという手軽さが、徹底的にその単語について調べる機会を減らしてしまうという点です。
英語学習においては、一つの単語を調べて終わるのではなく、その関連語や熟語なども一緒に覚えることで、より深い学習をすることができますが、電子辞書ではその確認がしづらいのが難点です。
単語の意味を調べて終わりでは、その場しのぎの学習になることも考えられます。
また、可能性としては低いですが、落としてしまうと壊れる恐れがあるのも電子辞書にしかない特徴です。
紙の辞書のメリット
先に述べた電子辞書の短所を補ってくれるのが紙の辞書です。
紙の辞書である単語を調べると、それに関連する事柄が詳しく記述されています。
英語学習で大事なのは、単語の意味だけではなく、派生語は何か、その単語とセットで使われる前置詞は何か、その単語を使った表現にはどんなものがあるか、などを一緒に覚えてしまうことです。
記載された例文とともに単語の使い方を覚えることで、表現の幅が広がります。
紙の辞書のデメリット
紙の辞書には深い学習を手助けしてくれる利点がありますが、調べるのに時間がかかるということが欠点です。
英語学習に時間が取れる人はいいですが、それほど時間をかけられないという人にとっては、大きな短所になります。
費用や利便性の点でも大きなデメリットがあります。
紙の辞書は様々な種類があるので、複数を揃えようとすれば高額になりますし、その重さからも持ち運ぶのに適しているとは言えません。
自分に合わせた使い分けを
両方のメリットだけを生かした使い方を考えてみるのもありです。
例えば、学校には軽い電子辞書を持っていき、授業で出てきた単語の意味をひとまず調べておく。
そして家に帰って復習するときには、紙の辞書を使って徹底的に調べて学習する。
このような使い方をすれば少し費用はかさみますが、両方をうまく利用するとより効果的な学習を期待することができます。
あるいは、紙の辞書は英和辞書だけを買っておき、英訳できない日本語があれば、一度電子辞書の和英機能でその英単語を確認してから、その単語を英和辞書で学習するという方法も取れば、費用も極力抑えられます。
まとめ
結果的には自分に必要なものを過不足なく揃えて、両方を場面に合わせて使い分けるのがよりよい選択です。
便利なのは圧倒的に電子辞書ですが、時間はかかるがじっくりと学習できるのが紙の辞書の強みです。
「急がば回れ」と言われるように、より便利な方に傾くのではなく、ときには回り道をすることが学習の質をより高めることに繋がります。