語学学習に電子辞書を生かす!選び方のポイントと活用方法
ズシリと重みを感じる紙製の辞書に比べるとはるかに軽量で、多くの辞書データが取り込まれている電子辞書。
特に語学を学ぶ方にとってはひとつ手元にあると格段に学習効率が上がり、あるひとつのジャンルの学習を脱してより幅のある勉強をするきっかけにもなります。
今回は電子辞書を使って語学の学習を進める場合のメリットをご紹介したいと思います。
1.語学学習用の電子辞書の選び方
ではまずは電子辞書の選び方について簡単にポイントを挙げていきたいと思います。
語学学習をするうえで重要視するべきなのは、「発音(発音記号)」と「派生語・関連語の収録状況」です。
発音に関しては、やはり電子辞書から正しいネイティブ発音が音声として「聞ける」ものがベストですが、中には収録されていないものも存在します。
その場合は発音記号はもちろんのこと、カタカナで読み仮名がついているもの、それも特に強弱のイントネーションが記載されているものがおすすめです。
次に派生語・関連語については、電子辞書に収録されている語数が多ければ多いほど、あらわす熟語表現などが速やかに確認できる為、大変スムーズについで学習を進めることが出来るといった利点があります。
仮に紙製の辞書で膨大な記載があった場合には、ページを跨いでの記載は見づらいのが現状なので、余計にお得です。
2.複数辞書検索が出来る
次に電子辞書を使って語学学習を行ううえで、是非利用したい機能をご紹介したいと思います。
通常の高校生以上が対象の機種の電子辞書には、おおよそ20種類程度の辞書データが内包されています。
この中でそれぞれの辞書で調べものをするのはもちろん可能なのですが、複数辞書検索を利用するとより明確で多面的な検索を行えます。
たとえばひとつの外来語について調べるとしましょう。
すると国語辞典では日本語としての意味、歴史時点では歴史的な意味・成り立ち、そして更に外国語でのニュアンスなどが英和・和英辞典の項目に含まれていれば一度に検索出来るのです。
こうして紙製の辞書で時間をかけて検索していたことが一瞬にして検索してしまえるため、時間の短縮はもちろんのこと、知識の補修にもつながるといった利点があります。
特に語学を学ぶ際には、日本語と外国語の成り立ち、或いは構造を理解する必要が出てきますので、この機能があると便利です。
3.電子辞書と紙製の辞書の使い分け
では最後に、電子辞書と紙製の辞書を使って語学を進める上での注意点と使い分けについて触れてみたいと思います。
紙製の辞書の利点は、辞書そのものを自分の学習のメモとして活用できる点です。
故にどこをどう学んだのかということを書き込んだり、マーカーをひいたりする記録媒体として活用すると、電子辞書だけではカバーできない学習が可能となります。
一方で電子辞書を利用する場合は、先述のとおり素早く・手広く・効率的に学習を進めることが出来る為、特に電車やバスなどの短時間での学習時に適していると言えます。
またオンライン環境が整っていなくても利用可能であるため、ひとつカバンの中にいれておけば会議や出先に手軽に持ち運んで活用できるという側面もあります。
特に筆者は英語圏で留学していた際、上記のような方法でふたつの辞書を併用して学習していました。
おかげさまでかゆいところに手が届く、或いは受験勉強をする際に見落としがちな単語・熟語をきちんと拾うことも楽に出来た経験があります。
このように紙製辞書も電子辞書もそれぞれひとつは所有する方がよりよく学べ、また活用できます。
しかし総合的な利便性を考えた場合はやはり電子辞書をひとつお持ちになる方がおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
いつでもどこでも手軽に利用できる電子辞書は、きっとあなたの学習のよりよいパートナーとなってくれるはずです。
特に最近はシンプルな英和・和英・国語辞典などといった機能のみならず、家庭の医学や第二外国語の辞書まで幅広く収録している製品が多く発売されています。
あなたのニーズに合った電子辞書がきっとみつかることでしょう。