電子辞書を使って15年(口コミ・体験談)
かれこれ電子辞書を使い始めて15年になります。
直属の上司から退職の記念品としていただいたもので、当時は4万円ほどの製品です。
中国で作られていますが、れっきとした国内メーカーの製品です。
故障もなくはたらき続けてきました。
辞書として広辞苑とジーニアス英和・和英の両辞典、その他を備えていて、普段使いにはいまだに全く支障ありません。
この頃の電子辞書の機能は十分実用向けとして今に至っているといえます。
高い完成度
この電子辞書は、シャープ製(PW-8100,2001年製造)でとてもしっかり作ってあります。
機器としての完成度が高いといえそうです。
15年のあいだ電池を交換している以外は全く故障もなく、液晶も万全で辞書機能その他も問題なく動いています。
私の近くでは、高校生が最新型の電子辞書で音声の英単語などを聞きながら予習を行っています。
その機能をみると、最近のものは辞書類を数十冊~100冊以上持っているものが普通です。
百科事典まで備えているものもあります。
私が当時いただいた辞書と同価格程度(4万円)のものであれば、相当な多機能のものが購入できます。
電子辞書にはシャープのほかにもカシオ製とキャノン製などがあります。
この3社で市場をほぼ占有しています。
機能の特徴とは
メーカーによってキーの配列やボタンの位置にちがいがあります。
したがって現品を触れてみて使い勝手を比較してみることをおすすめします。
ビジネスに使用する場合には長く使うことになりますし、電池やバッテリーの持ちが良いにこしたことはありません。
その点も比較するうえで考慮の対象になりそうです。
そして仕事で使う場合には、最も使うことになる辞書が何かという点を重視して選ぶと間違いがありません。
私の場合には英語論文を執筆したり、英語論文を読むことが多いこともあって、上述した電子辞書はうってつけでした。
いまだにこの少ないボタン操作で目的の辞書にたどり着け、すぐに欲しい語を調べられる簡便さは、最新型のものとさほど遜色ありません。
どんな辞書をもっているか
私の持つ電子辞書の内臓する辞書をあげてみましょう。
まず広辞苑(岩波書店第五版)、 逆引き広辞苑第五版対応(岩波書店)、 ジーニアス英和辞典(大修館書店)、 ジーニアス和英辞典(大修館書店)、 パーソナルカタカナ語辞典(学習研究社)、 故事ことわざ辞典(学習研究社)、 四字熟語辞典(学習研究社)、 学研監修漢字辞典(学習研究社)を内蔵しています。
もうこれだけでも多種類の辞書をもつものだなとお思いかもしれませんが、とんでもありません。
この程度ならば現在ならば、数千円で売られているかもしれません。
現在の市販の電子辞書は、書籍の本をそのまま電子化したもの、そしてもともと電子版の辞書と併せて100以上の辞書をもつものが主流です。
さらに動画や音声なども内蔵したものもごく普通になりました。
もちろん液晶はフルカラーです。
それに対して私の使っている15年ものは白黒の液晶でその点が最も大きな違いです。
特化した電子辞書もある
人によっては、日本語はそれほどいらないから、英語に特化した電子辞書が欲しいとか、その逆に英語はいらないから日本語に詳しいものがいいという方もいます。
そのような方々に合わせた、特化したタイプの辞書を含む電子辞書も市販されています。
なかには、英単語の音声が聞けるものもあります。
また、医学用語に強い電子辞書もあります。
このように自分のほしい辞書機能を優先させたり、特化できたりする機能が近年の辞書では見られます。
学習を強力にサポート
したがって電子辞書を持っていれば、英語の学習に関して様々な利用が可能です。
例えばわからない英単語を引いた場合に、その単語を記憶してくれて、自分専用の暗記帳を作ることだって簡単にできます。
使い方を工夫すれば効率よく効果的な学習ができます。
同じことは古典で用いる古文単語でもいえます。
古典では英単語ほどは多くありませんが、数百程度の古文単語を電子辞書を使って覚えておくと、大学入試のセンター試験などでは十分に通用します。
このように現在では、学習をサポートする道具として、人によってはとても重宝する道具に進化しています。
今後は様々な電子機器と複合した機能を持つ、個人向けの教育機器がたくさん登場しそうです。
書籍の辞書との併用が望ましい
電子辞書について、以前は紙の辞書とどちらを使わせるべきかという議論がよくされていました。
最近では、紙の辞書の使い方も十分に学生時代に習得したうえで、それのもつ利点や役割を理解すればよいとされています。
そのうえで時期が来れば、電子辞書も道具として使い分けて利用できるようになることが望ましいとされています。
電子機器の利用は学校でタブレットの使用が推奨されているように、いまや電子機器は現代に生きるうえで欠かせない道具となってきています。
まとめ
電子辞書は今や成熟しつつある機器のひとつといえるでしょう。
私が持っている15年ものの辞書でさえ、未だに不自由なく使えるぐらいの完成度の高さです。
日本人が日本語を使い、英語を道具に世界で活躍する時代はすでに到来しています。
電子辞書はそれをなしえる人々をサポートする道具として、進化を続け、21世紀から22世紀に向けて、さまざま形を変えつつ活躍すしつづけることになるでしょう。