大学受験に成功する為の高校生の電子辞書活用術について
高校生になり学年が上がるにつれて次第に進路の事を考える機会が増える中で、多くの生徒を悩ませている科目が英語です。
英語は正しい学習方法で学習しなければ時間を掛けても全く学力が上がらないという恐ろしい科目でもあります。
また、大学入試にもなれば直前に付け焼刃の対策をしたのでは何の効果もありません。
そこで今回は日ごろからどういった学習をすればいいのか、電子辞書を使った活用方法に触れつつ紹介します。
高校生の英語学習には電子辞書は必要不可欠
中学では英語の定期テストは常に90点を超えて、100点も特別珍しいというものでも無く非常に得意だったという人が、高校に入学した途端に授業にすら付いてけなくなったというパターンは少なくありません。
中学までは文法も基本的なものばかりで単語も難しいものはほとんど出されなかったのに、高校に入学した途端に覚えなければならない単語の量と難易度が一気に跳ね上がり、それと比例して取り扱われる文法もやたらと細かくなり衝撃を受けた人も少なくないかと思います。
学校にもよりますが進学校の場合は毎日の課題も非常に多くなり、とにかく処理スピードが求められるようになります。
つまり、中学までのように分からない単語が出てきた際に1つずつ紙の辞書をめくっていたのではとても追いつかないという事になります。
では毎日出される課題もこなしつつ授業にしっかりと付いて行って英語力を向上させるにはどうすれば良いのかという問いに対する1つの重要な答えが「電子辞書の効率的な使用」です。
もはや現代英語教育において電子辞書は必要不可欠と言えます。
そこで今回は高校生の英語学習に電子辞書をどのように取り入れていけば良いのかを紹介します。
高校生の英語学習の実態
結論から言えば勿論全国の高校生が全員当てはまるわけでは決してありませんが、その多くは毎日の課題を「ただ単に期限までに空白を無くして提出するもの」として捉えているのは事実です。
しかし、それは高校生が悪いのではありませんし教師にその責任があるわけではありません。
単純に誰もが時間が不足しているのです。
教師側は年間を通して終了すべきカリキュラムがあり、それを期限内に終わらせなければ場合によっては補習などでこなす必要があります。
生徒の理解度に合わせて丁寧に進めたいという希望は教える側の誰しもが持っている事ですが、とてもゆっくりと教科書を進めている余裕など無いのです。
一方生徒側はと言うと、部活や学校行事などで毎日放課後の時間はかなり削られてしまいます。
こちらもすらすらと出来る生徒ならいざ知らず一般的な学力の生徒であれば、友人に見せてもらうという手段でも使わなければ期限までにとにかく終わらせるという事も難しいというのが実情です。
このような状況が1ヶ月、1年と続いていけば英語力を付けるというのはますます難しくなります。
分からない単語は電子辞書の出番
普段課題などをしていて分からない単語が出てくれば迷わず電子辞書を開けましょう。
紙の辞書にはその良さがありますが、ここでは必要ありません。
電子辞書を使えば記憶へ定着しにくくなるというデメリットは確かにありますが、あくまでも傾向であって紙の辞書と電子辞書の間に明確な差が生じるわけではありません。
電子辞書が語彙力補強に役立つ最大のメリットとして、忘れたとしても大した時間をかけずに何度も確認する事が出来るという点が挙げられます。
記憶というのは結局の所、その知識に何度触れたのかという回数に他ならないので、電子辞書がもたらす効果は大きいと言えます。
英語力は何なのかと言われれば勿論文法なども大切なのですが、その人が持っている語彙力による所が大きいです。
最初は課題などをやっていて分からない単語が多くても、大体がその後も何度も何度も出てくるので記憶に定着させるチャンスは少なくありません。
「地道にコツコツ調べる」という動作さえ欠かさなければ必ず語彙力は向上してきます。
熟語も気軽に調べられる
大学受験の問題では数多くの熟語が当たり前のように出題されます。
特に難関大になればなるほどその傾向は顕著になり、それぞれの熟語のレベルも格段に上がっていきます。
特に長文読解では大学のレベルを問わず熟語が分からなければまず読めないと考えて良いです。
電子辞書では&検索を使用すれば簡単に熟語を調べる事が出来て、それを含む例文なども調べられるのでとにかく単語と同様に分からなければ即座に調べるという癖を付けて下さい。
センター試験で狙われる発音やアクセントも音声学習で攻略可能
最近は大学入試の英語も昔のように使われているのか分からないような古い文法が出される事は少なくなり、代わりに実際のコミュニケーションを想定したような実践的な問題や表現が出題の中心になりつつあります。
私立大学では発音やアクセントも出されており、単語を覚える際は意味だけではなくどのように読むのかという点まで気を配っておかなければ思うように得点できないという事態になりかねません。
そこで電子辞書であればスピーカー機能があるので調べた単語の正確な発音もすぐに分かります。
これからの大学受験ではますますコミュニケーション重視の試験内容となっていく事が予想されるので、もはや発音アクセントは苦手でセンター試験の配点もそれほど高くないので本番まで勉強を避けるという事は通用しなくなります。
この点はしっかりと注意したい所です。
単語テストも活用
電子辞書には著名な単語帳のデータを基にした単語テストが収録されており、手軽に受験する事が出来ます。
単語帳の赤シートで隠しつつ普段は紙媒体で覚えておいて、ある一定のタイミングごとに上記のような確認テストを受けると自分の学習の進捗状況が手に取るように分かるので、ペースメーカーにもなります。
是非とも普段の学習に取り入れて有効的に活用したい機能と言えます。
和文英訳対策には和英辞典を活用
電子辞書には1台に複数の辞書が収録されています。
その中には和英辞典もあるので、対策が難しいと言われている和文英訳の問題が出題される大学を受験する人は、練習の際にどうしても出てこない表現があれば和英辞典で調べて出てきた表現をノートやメモにストックしていくという勉強方法がおすすめです。
もちろん難しい表現は分かりやすい日本語にパラフレーズして書くという手法も有効なのは間違いありません。
ただ、難しい日本語の表現であってもそれに該当する英語表現が即座に出てくる方が効率よく解くことが出来るのは事実です。
試験本番までに貯めた自分の英語表現ストックでは対応できないような場合にのみ、パラフレーズを利用するのが理想です。
電子辞書にはカバーは掛けない
使わない時は電子辞書にずっとカバーをしている人を多く見かけますが、これは止めた方が良いです。
何故かと言うとカバーを外す手間というのは意外と大きく、調べるスピードにも支障が出かねません。
少なくともプラスにはなりません。
電子辞書はカバンなどに入れている限りカバーをしていなくても破損するような事はほとんどありません。
いつでもスピーディーに調べられるように常にカバーは外して準備しておきましょう。
まとめ
今回は高校生を対象とした電子辞書の活用方法について紹介しましたがいかがだったでしょうか。
電子辞書を上手く活用することで毎日の課題に当てる時間は大幅に減り非常に効率よく学習出来ます。
将来的に行きたい大学が明確に決まる前から少しでも良いので毎日コツコツ学習して英語力の向上を目指してみて下さい。
継続は力なりです。