コルセットの効果がない場合

コルセット・ベルト・サポーター, 全件

考える

腰痛でコルセットを着け始めたけどやっぱり腰が痛むなぁ、と思うことありませんか?コルセットの効果が出ない原因はいろいろ考えられます。また、効果については個人差も多分にありますので、一概には言えませんが、主に以下のような原因が考えられます。

  • コルセットを着ける場所が間違っている
  • コルセットのサイズが合っていない
  • コルセットの締め付けが足りていない
  • コルセットが壊れている
  • 腰痛の原因が腰への負担や腰の動作ではない
  • 他に悪影響が出ている

次に、それぞれについてみていきましょう。



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コルセットを着ける場所が間違っている

コルセットは腰に巻いて使いますが、巻く場所によっては効果が出なくなります。よくあるのはコルセットを着ける場所が上過ぎたりした過ぎたりすることです。

コルセットの下端が骨盤に当たらず、腰のくびれ部分のみをコルセットが巻いている状態だとすると、巻く場所が上過ぎです。この場合、腹部の柔らかい部分のみを締め付ける形になり、お腹に食い込みやすくなります。腹腔内のスペースはコルセットの上下に逃げてしまいます。圧迫感は強く感じますが、それをど腹腔圧を高められておらず、上半身を支える効果が十分に出ません。

また、背中側のステーについても、本来であれば、骨盤とセットで固定することで、骨盤・ステー・腰椎が一体化して腰椎をサポートするはずですが、コルセットが骨盤を含め切れていない場合、コルセットが上下に滑りやすくなり、腰椎を固定する効果が発揮されません。体をひねる動作もコルセットが滑ってしまってしっかり腰を固定することができません。

最初は骨盤を含めてコルセットで固定できていても、椅子に座る動作を繰り返すときなどに、コルセットが上にずれやすくなり、気づかずにそのままでいると、コルセットの効果が出なくなります。特に、コルセットが上にずれる場合は、締め付けが楽になるためずれたことに気づかないことがあります。椅子の座り・立ちを繰り返す場合は、適宜コルセットを着けなおすことが有効です。



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コルセットのサイズが合っていない

コルセットは適切な締め付け腹部の圧力を高める必要がありますが、コルセットのサイズが自分の体に合っていない場合、しっかりと腹部に圧力をかけられていない場合があります。サイズが大きすぎると当然十分に締め付けられず、腹腔圧を高めることもできません。また小さしすぎる場合もコルセット素材の伸縮やマジックテープにより固定が適切に実施できていない場合があります。

腰痛コルセットの買い方・価格について 」でも書きましたが、インターネットや薬局で買った場合、事前に試着ができず、サイズを間違って買ってしまうことがあります。安いものではないため、自分の体に合わないまま無理して使い続ける場合もあるでしょうが、本来の目的が達成されなければ意味がありません。
再度、自分の体とコルセットのサイズが適切かどうか、確認しましょう。

コルセットの締め付けが足りていない

コルセットは自分自身で腹部を締め付けて巻き付けます。しかし、このとき腹部への圧迫感を軽減するため、きつくコルセットを巻かない人がいます。また、座り仕事の方の場合、座ったままコルセットを窮屈に感じる場合もあり、座っているときはコルセットを緩めている方もいます。

コルセットは、相応の圧迫感があるくらい締め付けられた状態でないと、上半身を支える効果が出ません。また腰の動作を制限する効果もでません。ご自身の判断で、コルセットを緩めて使われたりすると、本来の効果が得られず、いつまでも腰痛に苦しむ可能性がありますので、適切な締め付けができるよう少しずつ強めていきましょう。また、継続してコルセットをつけていると、圧迫感については慣れてきます。

コルセットが壊れている

当たり前ですが、コルセットが壊れていたら、効果は発揮されません。ただ、意外に多いのは、経年劣化などで部分的にコルセットが壊れているのに、気づかなかったり、まだ使えると思ってコルセットを着けている場合です。この場合、最初はそれなりの締め付け効果があっても、時間がたつと緩んで来たり外れてきたりします。

コルセットは、着け外しを頻繁に行うため、まず最初にマジックテープやその周辺の縫い目がほつれてきます。また、マジックテープ自体の粘着力が弱まってしまうこともあります。このような場合、マジックテープが少しずつ外れてきて、気が付けば全く締め付けていなかった、ということがありますので、マジックテープがしっかり固定できているか、マジックテープ周辺の縫い目がほつれていないか、時々はチェックしましょう。

また、長期の利用によって、背中部分のステーが曲がってしまう状況もあります。ステーとは、金属かプラスチックの支柱のことで、通常はコルセットの背中側に2本5cmほどの間を開けて入っています。腰椎をこの間にしてコルセットをあてがうことによって、腰椎が適切に伸びることをサポートしてくれます。しかし、ステー自体が曲がってしまった状態で築かないと、ステーが腰椎を支える効果が発揮されない場合があります。ステーが不自然に曲がりすぎていないか、適宜チェックしましょう。

腰痛の原因が腰への負担や腰の動作ではない

コルセットは基本的には上半身を上に持ち上げることと、ステーで腰椎をサポートすることで効果が得られます。しかし、腰痛の原因が腰への負担や腰の動作によるものでない場合、いくらコルセットできつく固定しても、腰痛が軽減されない場合があります。

様々なパターンがありますが、例えば腰部の腫瘍による腰痛だった場合、コルセットでは効果が発揮されないばかりか、かえって症状を悪化させる場合があります。腫瘍を解消する必要があるのに、腫瘍に対してはアプローチせずにコルセットを着けても効果は発揮されません。また、糖尿病でも、腰痛が発生する場合がありますが、同様に糖尿病自体の解消を目的としたアプローチをしていかなければ、いくらコルセットを巻いても痛みを軽減することはできません。

他に悪影響が出ている

「a href="https://it-kaden.com/post-176/">コルセットのデメリット 」でも書きましたように、コルセットにはデメリットもいくつかあります。例えばコルセットをつけている部分の肌がかぶれる、などはよく起きることです。このとき、腰痛が軽減された効果よりも、肌のかぶれが気になってしまって、腰痛軽減効果を実感できない場合があります。

そのほか、血流の悪化や、食欲の低下などの影響の仕方によっては、コルセットのデメリットだけが気になってしまい、本来の腰痛軽減効果が感じられないことがあります。デメリットがあまりに気になるようであれば、個別に手を打つかコルセットを使わない方がよいことも考えられます。

まとめ

腰痛コルセットは、本来大きな効果を出してくれる道具ではありますが、使い方を誤ればもちろん効果を最大限に発揮することはできません。巻き付ける場所、巻き付ける強さ、コルセット自体の正常性、コルセットと自分の体と相性など、いずれもが適切に組み合わさった場合に大きな効果が得られることを意識して、コルセットを有効に使っていきましょう。