『JIS試験合格品』はだめ?ミニベロ購入で失敗しない方法とは
最近は、サイクリングブームの影響で様々な自転車メーカーがミニベロの市場投入を行っています。
有名メーカーもあれば、中堅メーカーも数多く存在します。
しかし、ミニベロのようにマイナーな自転車を購入する場合、消費者側が絶対に注意しなければならないことが数多く存在します。
そこで今回は、特に注意すべき点を紹介したいと思います。
意外に注意!JIS試験
ミニベロで一番多いのが、『JIS試験合格品』と表示している商品です。
ずばり、JIS試験が合格することは、日本国内で工業製品を販売する上で非常に重要なことです。
そもそも、日本国内で工業製品を販売する際、JIS試験を合格するのは当たり前です。
但し、JIS試験が合格したものでも安心したものではありません。
消費者にとって、『JIS試験合格=安心』と勘違いします。
しかし、このことは間違いであることを説明します。
JIS試験合格を推す商品はダメ!
ズバリ、最近は格安ミニベロで『JIS試験合格品』と表示するものがあります。
しかし、JIS認定品の場合、商品にJIS認証マークを表示するかは自由とされています。
また、JIS認証を受ける場合、日本工業標準調査会が指定する試験方法で合格することを第三者機関が確認します。
実は、この認定を受けることは定期的に製造・販売商品の検査データを開示する他、認定機関の定期審査を受ける必要があります。
この認証を受けることは、製造メーカーにとってコスト増になります。
格安ミニベロを販売する自転車メーカーは、実際のところJIS認証どころかISO認証も怪しいのが実情です。
実際、自転車の自社製造またはOEM製造する会社は東南アジアに集中しています。
これは、ヨーロッパや日本、アメリカの自転車メーカーがOEM生産を委託しています。
一番有名なのが台湾です。
実状は、インターネットショッピングや店頭販売でJIS認証マークの無いものは絶対におすすめしません。
特にインターネットショッピングでは確認が不可能なため、掲載内容を十分に確認する必要があります。
こんな注意商品には注意!
では、消費者が実際にミニベロを購入する場合、どんな注意が必要か紹介します。
正直なところ、『JIS試験合格』はダメです。
これは、前談の通り、日本国内で流通する際に重要ですが、誰が合格したか保証するか不明です。
Yahoo!ショッピングや楽天市場ではこのような商品が溢れています。
また、オークションサイトでは、完成試験不合格品のロットが販売されており、車体番号が削られています。
車体番号の細工は、基本的に犯罪行為であり。
万が一、購入した場合はオークション運営者へ通達し返金要請と保証を要求することをおすすめします。
実際に、これらの問題をひき起こす出品者IDは把握されているのでレビューを見れば、簡単に判別できます。
以前までは、ロードバイクやクロスバイクのロットアウト品が出回っていましたが、現在はミニベロで品質の怪しいものが多く存在します。
この点については、購入する前に注意することをおすすめします。
現実的に、街の自転車店や大手自転車量販店でメンテナンスを断られることがあります。
製品保証は重要!値段で選ぶな!
では、消費者がミニベロを購入する際、注意する点は何かと問題になります。
ズバリ、答えは価格購入しないことです。
また、製造メーカーの詳細が確実に確認できるミニベロやスポーツバイクであることが重要です。
最近では、ISO9001または14001認証工場であることが重用になっています。
特にISO9001は製品品質管理に直結するものです。
この認証工場かつJIS認証品であることが、現在の日本で販売される最大の要素と考えます。
まとめ
筆者自身、JIS認証工場およびISO9001の認証工場で品質保証業務を行っています。
実際に、自転車やミニベロ、その他家電製品を購入する際は職業柄、どうしてもこれらの点を確認しています。
日本国内には、JIS認証品以外の製品が非常に多く、自転車でも確認されています。
消費者が安くて、品質も安心できるミニベロや自転車を購入する際は非常に注意が必要です。
特に、輸入業者の多くは供給責任を理解していないので注意が必要です。