おすすめサイコン王者ガーミンの対抗馬~ポラール、レザイン、ブライトン、キャットアイ、ワフー~

サイコン(サイクルコンピュータ)

ロードバイクに乗っていると、サイクルコンピューター(以下サイコン)を付けて、より楽しくサイクリングや競技に参加したくなります。

最初は速度が分かればいいという程度なのですが、徐々に心拍やケイデンス(一分間にペダルを回す回数)、走っている場所の標高や勾配を知りたくなります。

そんな時、中級以上のユーザーの多くの第一選択となるのがガーミンでした。

一時はガーミン一強の時代が続いていましたが現在は、多くのメーカーが対抗馬となるべく、高性能のサイコンを投入し、激戦状態になっています。

今回この激戦区となっている中級から上級クラスのサイコンの特徴をまとめてみました。



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ガーミンとは

ガーミンとはアメリカの電子機器メーカーでGPSなどの位置情報を計測する装置に強みがあるメーカーです。

その強みを生かした高性能サイコンを数多く開発し、世界中のユーザーに熱狂的な支持を受けました。

以前であればおすすめのサイコン一択と言える存在でもあったのです。

性能の高さもさることながら、価格も高く、一部のサイクリストからはステータスと見なす動きもある位、性能、ブランド力、共に世界有数の実力を持ったメーカーです。

現在、ヨーロッパを始め、アメリカやアジアのメーカーがガーミンの対抗となるべく多数のサイコンを投入しているのです。

GARMIN EDGE520J

GARMIN(ガーミン) Edge520J 136807

ガーミンの中級クラスのサイコン(日本仕様)です。

カラー表示でナビもついており、数多くの項目を表示することができる性能を持ち、更に価格もガーミンとしては比較的低価格(それでも3~5万円程度の価格帯ですが)で入手できることから、人気のモデルとして君臨しています。

サイクリングロードを走れば、行き交うサイクリストの中に必ず一人は装着している人がいる位日本でも普及しているモデルと言えます。

そのため、多くのメーカーはこのモデルを標的に開発を進めていると言っても過言ではありません。



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ポラール V650

POLAR(ポラール) V650 (GPS内蔵サイクルコンピュータ)【日本語対応/日本正規品】 90050531

ポラールは、北欧フィンランドのメーカーです。

もともと無線心拍数測定の機器を開発するメーカーで、他のスポーツにおいても心拍数の計測を行う機器メーカーとして有名な企業です。

そういった出自もあり、スポーツの計測機器のひとつであるサイコンにも力を入れているメーカーで、世界的にも定評があるブランドです。

アスリートのあらゆるデータを計測してきたノウハウがサイコンにも詰め込まれており、北欧のデザインセンスも相まって、かなり質の高いサイコンをスポーツバイク市場へ投入し続けています。

今回紹介するのはフラッグシップモデルであるV650です。

特徴

GARMIN EDGE520Jと同じくカラータッチ液晶を搭載しており、ナビ機能も当然ついています。

まるで小型のスマートフォンを操作しているような簡単な操作性で、得意の心拍計測を始め8項目程度の数値を同時に表示できます。

また、サイコン機能の他に自動的に点灯するフロントLEDライトを搭載しているのもこのモデルの特徴と言え、きめの細かい作りは北欧メーカーならではの特徴と言えます。

また、デザインもスタイリッシュでどんなスポーツ自転車にもマッチします。

レザイン MEGA C GPS

【日本正規品】LEZYNE MEGA C GPS Limited Edition ピンク 日本語対応モデル

レザインはガーミンと同じくアメリカの企業です。

元々自転車用品の金属加工品を製造するメーカーとして有名で、近年事業規模を急速に拡大しつつある今一番勢いのある自転車周辺機器メーカーの一つです。

ごく数年前にサイコン分野にも参入しましたが、急激な開発スピードでモデルチェンジを繰り返すことによって技術を洗練しており、サイコンのモデルの性能に関しても既に世界中で一定の評価を獲得してます。

特徴

こちらもカラー液晶とナビ機能を搭載していますが、一番の特徴は最長32時間もの連続使用が可能な点です。

ガーミンを含めカラー液晶を搭載しているサイコンは、バッテリーの消耗が激しいため12~15時間の稼働が精いっぱいというのが実情です。

しかし、このモデルは省力設計による開発が功を奏し、一泊を含む長期のサイクリングでも問題なく稼働します。

また、金属加工メーカーらしく、堅牢で防水効果も高いことから、頑丈な設計であることも特徴と言えます。

また、8項目の数値の同時表示も強みです。

ブライトン Aero 60

BRYTON(ブライトン) AERO 60T(エアロ60T) GPSサイクルコンピューター (トリプルセンサー付キット) TB0F0AE060TBLK

ブライトンは、ガーミンと同じGPS機器を製造するメーカーで本拠地は台湾にあります。

ガーミンと同じ出自のメーカーでありながら、製造コストが安いアジアでの製造を行っていることから性能の割にリーズナブルな価格で優秀なサイコンを展開しており、いわゆるコスパの高い製品を数多く発売しています。

こちらもレザイン同様比較的新しいサイコンブランドなのですが、研究開発を積極的に行っており、実力を急速に高めています。

特徴

ブライトンのフラッグシップモデルですが、価格がGARMIN EDGE520Jの6~7割程度とかなりリーズナブルな値段設定となっています。

液晶はモノクロですがバッテリー駆動時間が32時間と、かなり長く表示項目も8項目の同時表示が可能になっています。

また、GPS機器メーカーのサイコンなのでGPSの機能も高く、通常アメリカのGPSのみで計測している場合も多いのですが、ブライトンはアメリカのGPSの他、ロシア、中国、ヨーロッパ、そして日本のGPSに相当する衛星のデータも利用しているため、より精度が高い計測ができるようになっているのも特徴です。

キャットアイ PADRONE SMART +

キャットアイ(CAT EYE) サイクルコンピュータ PADRONE SMART スピード+ケイデンスキット CC-PA500B/ISC-12 Bluetooth SMART対応

キャットアイは日本の老舗フィットネスマシンメーカーです。

自転車の用品も数多く手掛けており、サイコンもその一つで、業界では古くから製造を行っているメーカーです。

製品はシンプルで低価格、廉価モデルに至っては、数千円程度で購入できます。

また、多くのメーカーが内蔵バッテリーを使用する中、コイン電池にこだわり、最悪電池切れになってもすぐ交換できるというメリットがある製品が多いです。

これまでのメーカーとはコンセプトが違ったサイコンを投入し続けている傾向があるメーカーになります。

特徴

コイン電池で最長数か月電池が持つという長寿命設計です(バックライトを利用すると数日※それでも十分長いのですが)。

また、バッテリーがない分軽く設計されており、自転車の軽量化を助けてくれます。

表示項目は5つと少ないものの見やすく分かりやすいデザインになっています。

多くの製品が日本語表示にこだわっていますが、この製品は敢えて英語表示です(その方がかえって分かりやすいことも多い)。

そんなシンプルな設計ですが、スマートフォンとの連携もしっかり取ることができ、データの収集やGPSなどのセンサーをスマートフォンから拾ったり、自身のGPSを使ったりすることができるなど器用に動く特徴もあります。

また価格も1万円台と今回紹介したモデルで一番安いサイコンでもあります。

ワフー ELEMNT BOLT

WAHOO(ワフー) ELEMNT BOLT GPS Bike Computer [並行輸入品]

ワフーはアメリカのフィットネス機器メーカーです。

新興メーカーですが様々なフィットネス機器を多数展開し、ヨーロッパの有名チームにも供給している実績を持つメーカーです。

そのフィットネス機器の一つとして販売しているのがサイコンで、こちらもモデル数はまだ少ないですが、すでにプロチームへの供給を行い、ツールドフランスなどの過酷なレースでも問題なく機能しています。

新興メーカーでありながら、実力十分の大型新人です。

特徴

モノクロ表示の液晶で表示数もそこそこと一見特徴がないように見えます。

しかし設定のほとんどをスマートフォンに依存しているため、いちいちサイコンのボタンを押して設定しなくともスマートフォンの簡単操作がサイコンに反映されてあっという間に設定が完了するというのが特徴です。

また、小型で空力設計のためレースなどの場面でもサイコンが邪魔をしないという特徴もあります。

更にナビ機能とマップ機能が搭載され、小さいながらも機能は高いです。

まとめ

まとめとしては、各社とも個性のあるサイコンを出しており、激戦区となっているクラスです。

しかし、消費者側から見れば自分の好みにあったものを選べる時代になったという見方もできます。

このような状態ですが、近々日本の電子機器メーカー大手のパイオニアもフルカラータッチスクリーン、ナビ付の高性能サイコンを投入する動きが見られ、ガーミンのみをおすすめする時代ではなくなってきたのは確実な事実です。