小さめが良いのは昔の話? ビンディングシューズの正しいサイズ感とは
昔からビンディングシューズを買う時には、小さめのサイズの物を選ぶのが良いと言われていました。
しかし、それは今でもそうなのでしょうか?
本当にビンディングシューズを選ぶ時には小さめのサイズ感の物を買わないとならないのでしょうか?
ここではそんな、ビンディングシューズの正しいサイズ感について紹介していきます。
小さめのサイズ感が良いのは皮が伸びたから
昔は確かにビンディングシューズを買う時には、サイズ感は小さめの物を選ぶのが良いと言われていました。
でも、何故ビンディングシューズを買う時には小さめのサイズ感の物を選ぶのが良いと言われていたのでしょうか?
ビンディングシューズを買う時に小さめのサイズ感が良いと言われたいたのは、皮が伸びたからです。
昔は、ビンディングシューズというのはだいたい伸びやすい本皮で作られていました。
しかし、今の時代なかなかそこにコストをかけることが出来なくなってきています。
そこにこだわりをもって、本皮で高いビンディングシューズを作ってもあまり売れない時代になってきているからです。
なので今では、本皮ではなく、合成の皮が使われていたりします。
そしてその合成の皮は、伸びづらい傾向にあります。
伸びづらいのに小さいサイズを選んでもキツいだけ
では、伸びづらい合成の皮のビンディングシューズで、小さいサイズの物を選んだらどうなるでしょうか?
伸びづらいのですから、しばらくはずっときついと感じる状態で自転車に乗らないとならなくなるでしょう。
そんな状態で自転車に乗り続けていたら、次第に乗り心地が悪くて、その靴を履きたいと思わなくなる可能性も高いです。
そうして、皮が伸びる前のその靴とさよならすることになるかもしれません。
それではすごく勿体ないと言えるでしょう。
本皮のものなら小さめでOK
もちろん今でもきちんと伸びる本皮のビンディングシューズはあるでしょう。
だから、もしこれから買うビンディングシューズがそういう本皮のものであるならば、小さめの物を選んで問題ないと言えるでしょう。
そうしたらすぐに皮が自分の足にフィットするように伸びてきて、すごく使いやすいビンディングシューズになるはずです。
しかし、もしそういう本皮のビンディングシューズを買わないのであれば、小さめのサイズのビンディングシューズを選ぶ必要はないのです。
大きめのサイズ感は良くない
本皮以外のビンディングシューズでは、小さめのサイズはNGなのですから、大きめのサイズの方が良いのでしょうか?
小さめがだめだから大きめのサイズを選ぶというのは違います。
小さめは小さめでよくありませんが、大きめは大きめでまた良くないと言えるのです。
というのも、大きめのビンディングシューズは、靴の中で足にムダな動きが出てしまい、せっかくのビンディングシューズの良さがあまり伝わらなくなってしまうのです。
つまり、漕ぐ力があまりペダルに乗らなくなってしまうのです。
もし漕ぐ力があまりペダルに乗らないのであれば、それは普通の靴を履いているのと同じようなことになってしまいます。
わざわざ高いお金を出してビンディングシューズを購入しているのに、そうしてその良さが消えてしまうのであれば、それは無駄以外の何物でもありません。
だから、そうならないように、大きめのサイズ感のものは避けていきましょう。
インソールで調節するならアリ
ただし、大きめのサイズ感の物を選んでも問題ない状況というのもあります。
それが、インソールを入れてサイズ感を調節するという方法です。
もちろんあまりにも大きいといくらインソールを入れても、そのスペースを埋めることは出来ないでしょう。
だからどうしようもなくなりますが、たとえばちょうど良いと言えるサイズからワンサイズ大きい位であれば、インソールを入れればちょうど良くなることがあります。
最初からインソールを入れて調節するつもりなのであれば、大きめのサイズでも良いのです。
インソールで調節するのはどんなシーンか
でも、あえてワンサイズ大きめを買って、インソールで調節しないとならない理由なんてどこにあるのでしょうか?
特に理由がないのであれば、あえてそれをする意味もないでしょう。
なのでそこにはきちんと理由があります。
それが、サイドや高さのフィット感です。
靴のサイズというのは、縦の長さの他に、横の長さや縦の高さもあります。
基本的に明記されているのは縦の長さなので、ついつい縦の長さだけ見がちですが、靴を選ぶ上では、横のサイズ感や高さもすごく重要になります。
つまり、インソールで調節してでもワンサイズ大きめのサイズを買わないとならないシーンというのは、縦のサイズはワンサイズ大きいけれど、縦のサイズを合わせると横や高さがきつすぎてイタいというようなシーンです。
そういうシーンでワンサイズ大きめのものを選んで、インソールを入れていけば、ちょうど良いサイズ感になるでしょう。
縦のサイズ感は指がやや動かせるくらいが正解
では、丁度良い縦のサイズ感とは、どのくらいになるのでしょうか?
丁度良い縦のサイズ感は、指で判断することが出来るでしょう。
靴のかかとのところにしっかりとかかとをつけて、その上で靴の中で指を動かしてみるのです。
そうして靴の中で指を動かそうとしてみて、軽く動かすことが出来るサイズ感がちょうど良いサイズです。
もちろん動かせるとはいっても、あんまり余裕をもって動かせるようだと、大きすぎる可能性もあります。
あくまでもやや動かせるくらいがちょうど良いサイズ感なのです。
必ず試着はするべき
そうして靴の中で指を動かしてみないと正しいサイズ感が分からないのですから、ビンディングシューズを買う時には、必ず試着しないとならないということになります。
試着しないでソレをすることは出来ませんから。
ということはつまり、ネットでビンディングシューズを買うのはあまりおすすめしないということです。
ネットでも、試着して返品したりサイズ交換をしたりすることはできますが、それは面倒な上に送料をとられることも多いですから、ちょっとサイズが合っていなくても、これであっていると言い聞かせてそのままのサイズ感で済ませてしまうこともあるでしょう。
そうなるのは良くないので、必ずお店で試着して買うべきなのです。
横は、痛くないけど遊びも多くないサイズが適切
では、横のちょうど良いサイズ感とはどのくらいのサイズ感になるのでしょうか?
横のサイズ感は、痛くはないけどあまり遊びもないというのが適切になります。
横に足が動かせてしまったり、或いは足の横の骨のところにずっとあたっているような感覚があり、そのせいで痛く感じるというのであれば、それは正しいサイズ感とは言えません。
そうならないサイズ感の物を選んでいってください。
紐やベルクロ、あるいは先述のインソールで多少調節が効くことも考慮して考えていくと良いでしょう。
つまり、横に関しては、最初からジャストのサイズを探す必要はあまりないということです。
まとめ
ビンディングシューズのサイズ感で、小さめが適切というのは今や昔で、今は軽く指が動かせるくらいのサイズ感が適切ということになります。
是非これらの事を参考に、適切なサイズ感の物を購入していってください。
大人になれば足のサイズ何てそうそう変わりませんし、適切なサイズ感のものでないものを買う理由なんてどこにもありませんから。