折り畳み機構をもつミニベロと持たないミニベロ、どっちがいい?
ミニベロと一口に言っても、折り畳めるか否かで自転車の性質も大きく変わってくることをご存知でしょうか?
タイヤの径が小さいという点では同じですが、折り畳み機構の有無は自転車の持ち味にもかなり影響してくるんです。
今回はミニベロを選ぶときに悩むであろう、折り畳み式にするかどうかについて考えるポイントをご紹介していきます。
フレームの形の違い
まず挙げられるのはフレームの形状の違いです。
折り畳み機構が無いものはダイヤモンドフレームを採用している場合が多く、折り畳み出来るものは非ダイヤモンドフレームである場合が多いです。
分かりやすい例ではKHSミニベロのラインナップであるP系のモデルとF系のモデルです。
P-20RAとF-20RAという、KHSのミニベロでも代表的な二つのものを比較するとお分かり頂けるように、形が違いますね。
ダイヤモンドフレームはマウンテンバイクやロードバイクのフレームにおいても採用されている様に、剛性・安定感・堅牢性・走行感など様々な点において最も最適なフレームの形なんです。
様々な点においてダイヤモンドフレームは強みを持っていて、それらを総合すると「一番速く走ることが出来る」形のフレームであると言えます。
(※モノコック仕様の自転車もこれまでたくさん開発されてきましたが、UCI規定という自転車競技のレギュレーションによって、特殊な形状をもつ自転車は協議の参加資格が無いことになっています。
このことから、自転車メーカーは特殊形状のフレームの開発を辞めて、ダイヤモンドフレームの中で最も性能が高いフレームの開発を競っています。)ダイヤモンドフレームのミニベロは、コンポーネントもロードバイクと同等のものを採用している場合が多くタイヤの径以外はロードバイクにかなり近いものも沢山あります。
一方、折り畳み機構をもつミニベロの多くはヒンジなどの可動部が多いためダイヤモンドフレームではないものが多いです。
走行感の違いは?
フレームの形状が自転車に大きく影響することはなんとなくお分かり頂けたと思います。
ダイヤモンドフレームか否かという点においてもですが、折り畳み機構を持っているとその可動部の数だけフレームの剛性にも影響してきます。
剛性は端的に言えば「応力に対する抵抗力」です。
剛性が高いと、ギアに加えられた力を他の部分に逃がすことなく推進力に変換していくことができるのです。
ダイヤモンドフレームを採用しているミニベロがロードバイクの持ち味がある、と言われるゆえんはこの点にあるのです。
どっちがいい?
一概にどちらのタイプのミニベロが良い、というように優劣をつけることは難しいです。
言ってしまえば、どの様に普段使うかという点に左右されてしまいます。
オールラウンドと思われる自転車も、それぞれ得意分野と不得意な部分があるので、自分が一番欲しいと思う特徴を持った自転車を選べるようにすることが大事です。
例えば、折り畳み出来るミニベロはコンパクトに収まる点において右に出るものはありません。
持ち運びも収納も苦労することなく楽々こなしてしまいます。
いつでも傍に自転車を持っておきたい方におすすめですね。
一方、非折り畳みのミニベロは、ロードバイクの様な走りの軽さと26インチ・700Cのモデルには無い機敏なハンドリング操作を楽しめる点といった特徴があります。
車体重量が軽い事で輪行した時の手軽さや疲労感が小さいことも良いです。
階段の昇り降りでは駅構内のみならず、自宅に持って入る時にも案外良さを感じると思います。
外で自転車を担ぐ事と家の中で自転車を担ぐ感覚は違いますからね。
家の壁にぶつけない様に、注意を払って持ち運ぶ時に自転車が軽いとかなり助かります。
同じメーカーのミニベロでも走行感はそれぞれ別の持ち味となる訳です。
まとめ
ミニベロにも様々なモデルがありますが、大きく分けると折り畳み出来るかどうかというポイントが選ぶ際に最も考慮すべき点であることがお分かり頂けたと思います。
言ってしまえば、見た目はそっくりでも別々の乗り物であるという風に思ってもらってもいいでしょう。
どちらも揃えてしまっても良いですし、初めの一台には折り畳みの方が取り回しも良いのでおすすめです。
ミニベロを持ってない方は、この記事を参考にして初めの一台を選んでみてはいかがでしょうか?