最適な折りたたみ自転車を選ぶためには価格帯を見て品質を確かめること

2018年5月26日折りたたみ自転車

普段の街中で「折りたたみ自転車」を見かけることも多いでしょう。

自転車本体に折りたためる部分があるため、一目でそれはわかります。

そんな見た目にもコンパクトで使いやすそうな折りたたみ自転車を選ぶ場合には、どのような点を意識すればいいでしょうか。

折りたたみ自転車は独特の仕様になっているため、その目の付け所は色々とあります。

それについて書いていきましょう。



折りたたみ自転車の特徴とは何か

折りたたみ自転車は、小径車（ミニベロ）と呼ばれるコンパクトな自転車です。

通常のシティサイクルはタイヤの大きさが26インチや27インチですが、小径車は20インチや16インチなど小さいサイズになっています。

そのため小回りが効き、取り扱いがしやすく、街中でも乗りやすい自転車です。

また小径車の大きな特徴はタイヤサイズが小さいため、漕ぎ出しが通常の自転車に比べて軽くなっています。

最初の漕ぎ出しがスムーズにいくため、力の弱い人でも余裕ある発進ができます。

そして、この小径車に折りたたみ機能をつけることで、さらにコンパクトに仕上げた自転車が「折りたたみ自転車」です。

折りたたみ自転車は収納に便利

折りたたみ自転車は折りたためる仕様になっているため、小径車をさらに小さくすることができます。

車体を二つ折りにしハンドルも折りたためるなど、収納しやすい自転車です。

自転車をとめるスペースがあまりない場合や自宅内に自転車を置きたい場合に、コンパクトな形になる折りたたみ自転車は場所をとらずに保管しやすいものになります。

折りたたみの仕方は各メーカーによって違いもあり、例えばブロンプトンのように独特の折りたたみ方をする自転車もあります。

折りたたみは簡単で、慣れればさらに早くできるでしょう。

折りたたみ自転車の重量は超軽量から重いものまで幅広い

折りたたみ自転車の重量は、メーカーや価格帯によって様々です。

10キロ以下の超軽量もあれば、10キロ前半の軽量もあり、また20キロに近いような重さのものもあります。

折りたたみ自転車は、折りたたみという通常の自転車にはない機能があるため、重量的に重くなってしまう傾向もあります。

しかし、高価で品質の良い折りたたみ自転車の場合は、非常に軽量なものもあり、 車の中に積んだり、電車移動で自転車を運んだりすることも手軽にできる自転車があります。



折りたたみ自転車の走行性と価格

折りたたみ自転車のような小さな自転車は、漕いでもあまり前に進まないようなイメージを持つ場合もあるでしょう。

しかしそのイメージは正しくはありません。

自転車の価格帯によって違いがあるからです。

安価な折り畳み自転車の場合はその傾向がありますが、一定程度の金額である品質のいい折りたたみ自転車になると、小さいながらも通常の自転車と遜色ない走りをするものがあります。

さらに高い価格帯のものであれば、スポーツ自転車レベルの走りを実現している折りたたみ自転車もあります。

長距離走にも対応できる折りたたみ自転車もあり、街乗りから長距離サイクリングまでが可能なモデルもあります。

折りたたみ自転車の価格は1万円台から30万円台まで幅広い

一口に折りたたみ自転車といっても、その価格帯には幅があります。

1万円台で購入できる安価なものもあれば、数万円や10万円台、あるいは30万円を越えるようなモデルもあります。

一つのメーカーで、様々な価格帯の自転車を用意している場合もあります。

折りたたみ自転車の代表的なメーカーであるダホン

折りたたみ自転車を製造しているメーカーはたくさんあります。

ホームセンターで売られているような安い価格帯の折りたたみ自転車もあれば、有名メーカーが製造している折りたたみ自転車もあります。

よく知られている自転車メーカーの一つに「ダホン」があります。

ダホンはアメリカのメーカーで、各種の折りたたみ自転車を製造しています。

数万円程度の比較的購入しやすい価格帯の折りたたみ自転車から、30万円以上するような高価な折りたたみ自転車まで、実に様々な自転車を用意しています。

ダホンは折りたたみ自転車の製造に歴史があって信頼性が高く、最初にブランド品の折りたたみ自転車を買いたいと考える人にとって、常に候補の上がるようなおすすめのメーカーの一つです。

ブロンプトンは高額路線のメーカー

ダホンとよく比較されるのが、イギリスの自転車メーカーの「ブロンプトン」です。

ダホンが初心者にも購入しやすい価格帯の折り畳み自転車を用意しているのとは対照的に、ブロンプトンは一貫して高額の折りたたみ自転車のみを製造しています。

ブロンプトンの折りたたみ機構は独特で、とても小さくなることで知られています。

ブロンプトンは上級者向けの折りたたみ自転車であると言えるでしょう。

その他様々なメーカーが折りたたみ自転車を用意

その他にも、折りたたみ自転車を用意している様々なメーカーがあります。

日本の自転車販売店である「あさひ」は、独自の折りたたみ自転車を製造し、ダホンなどに比べて安い価格で販売しています。

その他、日本や世界で様々なメーカーが折りたたみ自転車を製造しており、手に入りやすいものもあれば、レアなものもあります。

折りたたみ自転車の安全性は気になるところ

折りたたみ自転車でよく話題になるのは、その安全性です。

折りたためる仕様になっているため、構造的に弱いのではないかと思われる場合もあります。

格安の折りたたみ自転車の場合は部品も安価なものを使っており、耐久性という面でも高価な自転車よりは劣ります。

しかし、一定以上の金額の折り畳み自転車やブランド品のものは、それだけ耐久性も高いものがあり、安全性もより高くなっています。

折りたたみ自転車が誕生してから長い期間が経っており、その間に様々な角度から安全性について検証され、改善されてきています。

現在は他の自転車と比べても決して劣らない安全性を実現してきていると言えるでしょう。

但しどのような自転車でもそうですが、その都度のメンテナンスを心がけることは大切です。

特に不具合が出た場合など、すぐに見てくれる自転車店が近くにあれば便利です。

折りたたみ自転車は複雑な構造になっているため、何か不具合が生じた場合などは速やかに自転車販売店で見てもらうなどしてもらいましょう。

折りたたみ自転車の自分に合った選び方

どのような折りたたみ自転車を選べばいいか迷う時もあるでしょう。

折りたたみ自転車はメーカーや種類も豊富なだけに、あれこれ目移りをして決められない場合もあります。

まず自分が折りたたみ自転車をどのようなシーンで利用するのかを考えれば、自分に適したものがわかります。

街乗り専用で、特に長距離を走るわけではない場合は、普通の折りたたみ自転車を購入すればいいでしょう。

ブランド品の折りたたみ自転車がいい場合は、一例を挙げれば「ダホンのルート」という種類があります。

これは5万円程度の資金があれば本体の購入が可能です。

ダホンの中では比較的安い価格帯ですが、普通に使用する部分では、上位のモデルともそれほど遜色がない品質です。

またルート以上に安い価格帯のものもあります。

但し長距離走行に利用するという場合であれば、これより高い価格帯のものの方がより向いている場合もあります。

少し高くても品質の高いものを選ぶ方がいい理由

ホームセンターなどで販売されているような安価な折りたたみ自転車に関しては、そこまで走行性能を期待するのではなく、ちょっとした移動手段としての利用で考えていく方がいいでしょう。

自転車専門店で販売されているものに関しては様々な種類があるため、迷う場合は販売店のスタッフに相談してみると、色々と教えてもらうことができます。

できるだけ安い価格の自転車を購入したいと考えてしまうこともありますが、不具合が多いとそれだけ修理代もかかり、結果的に経済的でない場合があります。

最初にある程度しっかりした品質のものを選ぶことで、自転車自体も長持ちし、実質的に費用対効果の高い自転車購入ができるものです。

まとめ

折りたたみ自転車は、調べれば調べるほど奥行きの深い自転車であることがわかります。

機能性と耐久性、そして走行性が高いレベルで実現している折り畳み自転車も存在します。

手軽な乗り方から本格的な乗り方まで様々な用途があるのも、折りたたみ自転車の魅力になっています。

小回りの利く自分の相方として、時には長距離を走る頼りになる存在として、折りたたみ自転車を利用することができるでしょう。