格安ミニベロと有名メーカーのミニベロの違い!
インターネットショッピングや自転車量販店の双方で、格安メーカー品と有名メーカー品を比較した場合、素人目には大きな違いは感じないと思います。
しかし、パッと見で何も違いが感じないのに価格は雲泥の差です。
そこで今回は格安ミニベロと有名メーカー品のミニベロでどのような違いがあるのか考えてみたいと思います。
私自身、この点について大きな疑問があります。
製造工場や工程に大きな差は無い!
実際に今の自転車業界の情勢を調べると、ほとんどの自転車が台湾または中国、東南アジアで製造されている状況です。
これは、ロードバイクだろうがミニベロだろうが全く違いはありません。
また、有名メーカーですら、これらの国々で生産を行っています。
そして、有名メーカーほどこの傾向が強いです。
そもそも、自転車を生産コストの高い国で製造するメリットは殆どありません。
格安のミニベロだろうが、有名メーカー品だろうがほとんどがOEM生産です。
そのOEM先の工場が、台湾・中国・東南アジア諸国です。
このような国々で製造される自転車に不安を抱える消費者も多いですが、実際に製造工程や検査精度はグローバル化(世界標準化)されているため、心配する必要はありません。
ほとんどのメーカーがISO認証工場であり、世界標準に則った生産を行ています。
下手な個人ファクトリーより品質管理は徹底されているのが事実です。
大きな違いはフレームの精度!
もし、格安品および有名メーカー品のミニベロにおいて差があるとすれば、フレームに精度だけです、ISO認証工場の場合、不適合品(不良品)が生じた場合は適切な処置が定められています。
また、製造工程での品質記録の管理が義務付けられています。
そのため、不良品が生じた場合は、製造ロット全てがロットアウトとなり廃棄されます。
この中で、不適合品に該当しないのがフレームの精度だけです。
基本的には、設計寸法にはある程度の許容公差があります。
これが設計寸法との差になります。
これは、設計側が問題ないと判断する数値であり、例え1万台生産したとしても全て同じものには仕上がりません。
この中で、極稀に設計寸法通りのフレームが仕上がりますが、ほとんど奇跡のような確率です。
このフレーム精度については、受注側の求める設計寸法に従って製造されるため、安いミニベロの場合はこの許容公差が大きくなっています。
実際、精度を上げると製造コストは跳ね上がるので、有名メーカー品も大差ないのが事実です。
パーツには大差がない!
正直、ミニベロを含めロードバイクやクロスバイクを製造する工場でパーツについては追及する意味がありません。
パーツは、パーツメーカーの商品をアッセンブリで取り付けるだけです。
取付時には、締め付けトルクなどの問題もありますが、基本的に大きな問題にはなりません。
むしろ、格安ミニベロの酷評にパーツの問題を取り上げる方がいますが、そのようなレビューを参考にするのはおすすめしません。
別メーカーの製品を組立メーカーに要求するのは、間違ったことだと考えます。
分かり易く言うと、自動車メーカーにタイヤの問題をクレームするのと同じ行為です。
フレームの精度出しをすれば良い
格安ミニベロだって、材料自体に問題が無ければフレームの精度を修正するだけでフィーリングが改善します。
これは、有名メーカーのミニベロでも同様です。
これらを修正するのが自転車整備士です。
しかし、現在はこのような整備が出来る整備士=職人が少なくなっています。
どんな高額なミニベロやロードバイクであってもフレームの精度が出ていなければ、格安ミニベロと変わらないものとなってしまいます。
まとめ
筆者自身は、格安ロードバイクとオーダーメイドのロードバイクを所有しています。
確かに、走行性は比較しない限り分かりません。
また、パーツを同じグレードのするほど差が顕著になります。
結果的に問題がフレームに精度と言うことが分かりましたが、有名メーカーのロードバイクとオーダーメイドを比較しても同様でした。
結果として、ミニベロもフレームに精度が肝心だと考えます。
興味がある方は自分で調整するのも楽しみ方の一つだと思います。