自転車乗りにはサイクルジャージは必要?普通のスポーツウエアとどう違う?
自転車を普通の通勤通学買い物で利用している人は、まあ隣駅までというのでない限り、せいぜいが10分程度の走りになります。
加えて、スピードもそうは出しませんので、普通の衣服で出かけても問題はありません。
しかしサイクリングなど長距離で、結構スピードも出すような乗り方の場合、できれば専用のウエアであるサイクルジャージの使用が望ましいものです。
サイクルジャージって名前だけどジャージなの?
ジャージと言えば、学校で秋冬の体育の時に着る、あれを思い出す人が多いはずです。
結構重くて、だぶだぶしていて、ちょっとダサい感じのあのウエアです。
洗濯すれば中々乾かずに、次の日に使用ができなくて困った人も多数に上るはずです。
まあそれでも近頃は、ウインドブレイカーの布地のジャージタイプのものもありますので、それほど使いづらいこともなくなってきました。
とは言えだぶだぶしているのは、残念ながら同じですね。
サイクルと付いていても、ジャージと言われれば上記のようなウエアを想像してしまいますね。
筆者も実は最初聞いた時に、どう言ったウエアなんだとちょっと驚いてしまったものです。
しかしこのサイクルジャージ、あのジャージと違って大変に使い勝手の良い。
また長距離の自転車移動には欠かせないウエアなのです。
元々はプロ仕様のもの
サイクルジャージと言った場合、上半身用のジャージと下半身用のジャージに分かれます。
これは普通のジャージと同じですね。
特に上半身用のサイクルジャージは、自転車ロードレースに参加する選手のために、開発されたウエアです。
なのでその場合、ジャージにスポンサーなどの名前が入ったりもします。
レースを見ていると、ちょっと派手な色のジャージにスポンサー名とかチーム名が入っているのがわかります。
まあこれは、普通の人が着用するジャージの場合、あまり関係ないことですね。
しかしデザインが凝ったものが多いので、見ていても楽しく格好良く、自転車競技へのあこがれも増すものです。
サイクルジャージの特徴は?
勿論専用のウエアということで、他のスポーツウエアとは違った特徴が幾つかあります。
上半身のサイクルジャージの特徴
スポーツウエアの常として、通気性と軽さが重視されているのは、サイクルジャージでも同じことです。
ならば普通のスポーツウエアでもいいと思われがちですが、ちょっと違っているのは背中側の丈が長くなっていることです。
自転車競技も、長距離のサイクリングも、前傾姿勢をとることが多いのは当然です。
そのために背中側の丈を長くして、肌が直接風に晒されないように工夫されているのです。
またプロ仕様のものは、風に煽られてウエアがバタバタしないように、身体に密着するように作られています。
結果、ストレッチ性や速乾性にもこだわりが生まれることになりました。
まあこの、ぴったり密着したジャージは、普通の人の場合はスピードのこだわらなければそれほど重要ではありません。
着心地第一で選んで差し支えないですね。
そして何より面白いのが、背中側にポケットがついているということです。
長時間の過酷な運動をするのですから、補給食やスペアのボトルを入れられるように、運動の邪魔にならない背中側にポケットが用意されているのです。
下半身のサイクルジャージの特徴
字連射用の下半身ジャージ、レーサーパンツとも呼ばれます。
ストレッチ性と通気性に優れた、スパンデックス素材で作られるものが多数です。
では普通に売られているレギンスなどでも充分ではないか、と思ってしまいますが実はここにもサイルジャージ特有の工夫がされています。
サドルとの接触面に、パッドが縫い付けられているのです。
長時間の走行をする時に、この部分がやはり痛くなったり後で肌が擦れて赤くなっていたりすることがあります。
それを防ぐために、パッドがついているのですね。
レースでなくても長時間のサイクリングなどには、これが大変にお役立ちです。
普通のジャージと大きく違って、レーサーパンツは肌にピッタリ密着しています。
そのおかげでペダルを漕ぐ時の、サドルとパンツの摩擦が減少されるのですが、ピッタリしすぎるのが恥ずかしいと言う人も勿論います。
特に女性の場合などは、あまり密着しないタイプのものや、短いスカートの付いたものがおすすめです。
まあ本格的なレースの場合、そんなことは言っていられないというのが、選手の本音ですよね。
サイクルジャージはどんな時に必要?
さてこのサイクルジャージ、レースなどで使用するのは当たり前ですが、普通の生活している人の場合使用が勧められるのはどんな時でしょう。
サイクリングの時は勿論おすすめ
ちょっと遠出のサイクリング、などという時にはやはり、自転車専用のサイクルジャージがおすすめです。
平坦な道をずっと走れるとしても、長時間の走行になれば疲労は増します。
残念なことに、サイクル専用の道路というのは、日本では普通の幹線道路などではまずお目にかかれません。
特に都心部とその周辺では、車道では車に煽られ、歩道では歩行者に遠慮しつつ走行しますから、精神的にも疲れます。
その疲労を少しでも軽減するために、サイクルジャージを着用するのです。
身体の疲労は、普通の衣服やスポーツウエア着用のときより段違いに減りますので、着用するのがベストです。
また郊外などでサイクリングの場合、車道の車もスピードを出していることが多いはずです。
目立つ色のサイクルジャージを着ていれば、運転手からもよく見えますので事故を防ぐことも可能です。
通勤通学で結構距離を走る場合
エコや節約のため、通勤通学に自転車を使用する人も多くなりました。
電車の駅にして、4駅くらいなら自転車で走っても時間的にも遜色ない、ということでの自転車通勤通学です。
ただこの場合、特に夏などはかなりの汗をかいてしまいます。
この自転車に乗っている間だけでも、サイクルジャージを着用して、着替えを持って出るのがおすすめです。
単に汗をかいた時の対策だけでなく、専用のウエアを着ていればその分疲労も軽減されます。
また派手な色のサイクルジャージを着ていれば、都市部の幹線道路などでも車の運転手にしっかりと認知されますので、事故の減少にも繋がります。
制服の黒い色や会社用スーツのくすんだ色だと、車の運転手からよく見えないことでの事故も起こりやすいのです。
特に帰路は夕方で見通しが悪いため注意が必要ですので、専用ウエアの着用を心がけてください。
番外ですがエアロバイクでの運動にも
室内で行う長距離ライドのエアロバイクです。
何を着てやっても大丈夫という感じで、お手軽に運動している人も多いですね。
しかし結構負荷をかけて本格的にやる場合、サイクルジャージの着用がおすすめです。
室温をコントロールしての運動でも、勿論汗もかきます。
夢中になって前傾姿勢で漕いでいれば、段々と背中側の着衣もめくれ上がっていきます。
結果、せっかく運動しているのに体が冷えてしまった、などということもあるのです。
サイクルジャージを着用していれば、その辺のサポートも充分に行われます。
室内でも自転車運動なことを忘れないでください。
またサイクルジャージに着替えることによって、気持ちの切り替えもきちんとできます。
室内運動なだけに、普段の生活の延長でダラダラということもないではありません。
サイクルジャージに着替えて、気持ちもしっかりと切り替えて、いい運動をしてください。
まとめ
プロの選手が来ているのはよく見るけれど、でもプロのレーサーが使うものだからあまり縁がない、と考えがちのサイクルジャージです。
しかしちょっと長距離の自転車移動をする時など、普通の人でも便利に使用ができるのは間違いありません。
特に交通事故を防ぐためにも、ちょっと派手な色合いとデザインのサイクルジャージを、思い切って着るのもまた、おすすめですね。