選手仕様のサイクルジャージとレプリカサイクルジャージは何が違う?
サイクルジャージには、プロ仕様の、プロの方が実際に使用しているサイクルジャージもあれば、それと一見すると同じようなレプリカのサイクルジャージがあります。
これらは見た目は一見同じですが、実は中身は全然違います。
でも、実際のそれはどう違うものなのでしょうか?
それがわからないとどちらを買うか決められないものです。
そこでここでは、その二つの違いについてみていきます。
選手仕様はサイズ感が違う
選手仕様のサイクルジャージと、レプリカのサイクルジャージでは、サイズ感が全然違います。
確かにレプリカのサイクルジャージだって一般的な服と比べるとはるかにタイトにはなります。
でも、そのタイトさは行き過ぎない程度にはなるのです。
それに対して選手仕様のサイクルジャージは、よりタイトになっています。
では、それだけにタイトにする理由はどこにあるのでしょうか?
タイトなことによる利点
プロが使うものをそれだけタイトにするからには、タイトにすることにメリットがあるということになります。
タイトにすることのメリットはやはり、着心地がよくなることです。
サイクルジャージは基本的に伸縮性に優れています。
その伸縮性は、よりタイトであればあるほどに発揮されるのです。
たとえばせっかく体にフィットして伸びるのに、そもそもそれがゆるゆるであるとなれば全く伸びなくなります。
それでは着心地もよくなりません。
また、タイトなことによって、風の抵抗を受けづらくなるということもあります。
多少服に遊びがあれば、そこに風がたまってしまい、風の抵抗を受けるようになってしまいます。
よりタイトであれば、その分だけその風の抵抗を受けなくなっていくのです。
風の抵抗は受けないのであればそれに越したことはありません。
スピードが上がれば上がるほど風の抵抗は大きくなる
プロ仕様のサイクルジャージが風の抵抗をうけづらくなっているのは、プロはよりスピードが速いからでもあります。
基本的にはどんなものでも、スピードが上がれば上がるほどに風の抵抗は強くなっていきます。
だからよりスピードの速いプロは、より風の抵抗を受けないような服を着ないとならないのです。
機能的な素材なのもプロ仕様の特徴
プロ仕様のサイクルジャージと、レプリカのサイクルジャージでは、素材感も違います。
それは、どの競技のプロ仕様のものとレプリカを比べても同じです。
だいたいの場合で、プロ仕様のユニフォームには、最先端の技術が用いられたような素材が使われています。
サイクルジャージであってもそれは同じなのです。
たとえばより快適に走れるように暑い時には涼しく感じるようにしたり、逆に寒い時には暖かく感じられるようになる素材を使用したり。
あるいは、より風の抵抗を受けないような素材を使用することもあります。
いずれにしても、プロ仕様のものの方が、より良い素材を使っていることは間違いありません。
対してレプリカのほうは、ごくごく普通の素材になります。
より疲れづらくなる
そうして素材感が違うことによるメリットを端的に言い表すのであれば、より疲れづらくなるということになります。
たとえば風の抵抗を受けなくなるのもそうですし、より快適に走れるようになるのもそうです。
風の抵抗がなければスムーズに進むのは当然ですし、快適に走れる環境が整えば、余計なことでエネルギーを奪われることがなくなります。
だからより疲れづらくなるのです。
選手の場合は、自転車でかなりの距離を走ることになります。
だからそういうちょっとしたことで疲れづらくさせるということも、すごく大切なのです。
当然価格にも違いが現れる
選手仕様のサイクルジャージとレプリカのサイクルジャージでは、価格にも当然違いが現れます。
選手仕様のサイクルジャージのほうが、レプリカのサイクルジャージやそれ以外のサイクルジャージよりも、1.5倍から2倍くらい高いことが多いです。
実際最先端の生地を使用すればそれだけコストもかかるでしょうし、よりフィット感を強調したサイズ感にしようと思ったらそれにもコストはかかります。
なので、より価格が高くなるのは仕方がないところがあります。
でも、それだけ違うとなると、なかなか素人には手が出しづらいことは間違いありません。
必要性があるかを考えないとならない
もしプロ仕様のサイクルジャージが欲しいと思ったら、本当にそれを買う必要性があるのかということを考えないとなりません。
実際、プロ仕様のサイクルジャージの良さを生かせるほどに自転車を使用することはあるでしょうか?
たとえば、すごく長い距離をはしることがあるのであれば、その良さを感じることもできるでしょう。
しかし、基本的には通勤にしか使用しないという程度であれば、プロ仕様の良さを感じられない可能性も出てきます。
また、日本国内でのサイクリングではスピード的にもそこまで出せないということも多いです。
日本という国は決して自転車に優しい国ではありません。
むしろ自転車に対しては厳しい国になっています。
だから、プロ仕様の良さを出せるくらいのスピードで自転車に乗ることはそうそうないのです。
そう考えると、別にレプリカでもよいという方はたくさんいます。
一度本当にプロ仕様のサイクルジャージが必要なのか、よく考えないとならないことは間違いありません。
レプリカでも高いものはある
ただレプリカだからと言ってすごく安いかというと、そんなこともありません。
レプリカとプロ仕様のサイクルジャージの価格帯の違いは、安ければ1.5倍くらいになるわけなのですから、プロ仕様が2万円で買える場合、レプリカだって1万3000円くらいはしてきてしまうものなのです。
なので、レプリカであればガンガン買えるかというと、そんなこともありません。
レプリカを買う際だって、しっかりと考えないとならないことは間違いありません。
どうせある程度高いのであれば、べつにそれをフルで生かすことができなくても、プロ仕様のものの方が良いと考える方もいるでしょう。
では、あえてレプリカを選ぶメリットは何でしょうか?
気分だけ取り入れらえる
レプリカのサイクルジャージのメリットは、プロ仕様のものよりは気軽な値段で、気分だけ取り入れることができるという点にあります。
プロ仕様のものの場合には、どうしてもその仕様を少しでも生かさないともったいないと思うものです。
でもレプリカの場合には、そういう思いはありません。
値段的にはたしかに普通のサイクルジャージと比べると高いですが、それでもそれで気分を上げることができるのであれば、コストパフォーマンス自体はそこまで悪くはありません。
うまく気分だけ取り入れることができるというのは、レプリカならではのメリットになるのです。
コレクションに最適
またレプリカには、コレクションに最適という利点もあります。
好きな選手やチームのサイクルジャージであれば、欲しくなるのはわかります。
でもそれは、何も着ないとならないわけではありません。
インテリアとして飾るのもありなのです。
そしてそれをするならば、別にプロ仕様であるメリットは一つもありません。
少しでも安く買えるレプリカのほうがはるかにおすすめできます。
まとめ
レプリカと選手仕様のサイクルジャージには、主に走ることに対する機能に違いがあります。
より機能的なのがプロ仕様のサイクルジャージになるのです。
自分にはどっちがあっているかよく考えて、選んでいってください。
もしあまりプロ仕様を生かすことができない環境だとしても、一度試しにプロ仕様を買ってみるというのは、経験として良いですね。