雨の日でも安心・安全。ママチャリ通勤・通学を支えるレインウェアを選ぶポイント
通勤、通学、子どもの送り迎え。
ママチャリは毎日の生活に大活躍です。
ママチャリなくして、生活が成り立たない方もいらっしゃるでしょう。
そんな生活に欠かせないママチャリを、雨の日にも晴れた日と同じようにママチャリを使いたいですね。
とはいえ、片手に傘を持ったままの片手運転は道路交通法違反です。
快適ママチャリライフをサポートするレインウェアの選び方をご紹介します。
安全・安心を第一優先に選ぼう
雨の日、歩く人は傘をさすため、視界が狭くなっています。
また、傘にあたる雨の音やいつもより多い交通量に耳の意識がとられるため、周りの音が聞こえにくくなっています。
レインウェアを選ぶ時に重要視することは、安心・安全です。
自らの存在を自動車と歩行者にアピールしやすい色、周りの状況を確認しやすい形態のものを。
晴れた日には、すいすいとペダルを漕いで歩行者を追い越していけますが、雨の日はそうはいきません。
ママチャリの接近に気づきにくくなっているため、歩行者は思わぬ動きをしたりすることがあります。
細心の注意を払い、前を進みましょう。
最近はママチャリ事故に対して、大きな責任を課すケースが増えています。
安心・安全を妨げるデザインは避けましょう。
また、雨の日には、いつもよりスピードが出せないことで気持ちが焦りがちです。
いつもより時間に余裕をもって出発しましょう。
雨の日にはポンチョ。購入のポイントをご紹介
雨の日にはぜひポンチョを使ってみませんか?
頭からすっぽりかぶるだけで雨を防ぐことができます。
前が長いポンチョは、かご固定タイプがおすすめ
ポンチョにはいろいろタイプがあります。
袖あり、子どもも同乗できる、などなど。
ポンチョを使う上でもっとも特徴的なものは、「前かごまでカバーできるタイプ」です。
前が長いので、かごカバーにもなります。
雨で荷物が濡れずにすみます。
ポンチョのメリットを大いに生かした形状であるため、多くの商品が販売されています。
ただし、このタイプ。
必ずかごにポンチョを固定できる紐やクリップがついているものを購入しましょう。
なぜか。
前からの風にポンチョが煽られて、顔までまくれ上がる恐れがあるからです。
顔までまくれ上がると視界が完全に奪われ、非常に危ないです。
ポンチョをかごに簡単に装着できる形態のものを選びましょう。
視界を確保したい。大きなバイザー付がおすすめ
雨の日は視界が悪くなります。
またフードで耳がおおわれるため、周りの音が聞こえにくくなります。
レインウェアを選ぶ時には、視界が確保できるようにバイザーが大き目のものを選ぶのがおすすめです。
顔にあたった雨でメイクが崩れるのを防ぐ効果もあります。
フードをかぶったら首を左右に動かし、視界が妨げられないように紐などで調整しましょう。
タイヤやチェーンに裾が巻き込まれないかチェック
同乗する子どもにポンチョを着せる時、すそが長いポンチョを着る時には、チェーンやタイヤに裾が巻き込まれないかを確認しましょう。
長距離通勤・通学には快適さを追求しよう
長距離通勤・通学でママチャリを使う時には、稼働性と快適さを追い求めたいものです。
汗をかいても蒸れにくい素材を選びましょう。
ポンチョより多少値段がかかりますが、アウトドアに使えるような撥水と防水が備わっている素材がおすすめです。
ゴアテックスのような高価な素材までは必要ありませんが、湿気で体が蒸れたまま、職場や学校で長時間過ごすのは大変不愉快です。
雨に濡れたらどんな状態になるのか、試着で実感することができないのが難ではありますが、十分に吟味して選びたいものです。
遠くからもわかるような色を選ぼう
長距離通勤・通学にママチャリを使う場合、暗い時間に走行したり、車通りが多い道路を経路に選んだりする場合があります。
ウェアの色は心持ち明るめを選び、自動車に存在をアピールできるようにしましょう。
もちろん、遠くから見ても「あ、ママチャリをこいでいるな」というものがわかるくらい、はっきりと蛍光ラインがついたものがおすすめです。
子どもと一緒。園まで送り迎えの場合
保育園や幼稚園まで子どもを送り迎えするとき、雨が降った日は非常に親にとっては憂鬱になりますね。
園自体が自動車での送迎を許可制にしていたり、家から歩いていくには距離があったりなど、雨が降ったからといって送迎手段を簡単に変えられない場合があります。
雨の日も晴れた日と同様、子どもをママチャリの前と後ろに乗せて送り迎えをすることになります。
園につくまでに雨で子どもの服が濡れてしまっては、風邪の原因になってしまいます。
できる限り、子どもを雨でぬらさないように準備をしましょう。
子どもが気に入るデザインを選ぼう
雨が降った朝に、「レインウェアを着たくない」と子どもに言われてしまうと困ってしまいますね。
「時間がないのよ~」と子どもとケンカしながら、無理やり着せて、無理やりママチャリに乗せて登園。
雨の日に着るのが楽しみになるようなデザインのレインウェアを選びたいものです。
後ろに載せたら裾巻き込みに要確認
せっかく選んだレインウェア。
裾がタイヤに巻き込まないか気をつけましょう。
後ろに載せていると気づきにくいものです。
子ども用レインウェアを買う時には、大き目サイズよりちょうどいいサイズを買うようにするとよいでしょう。
多少着せるのが面倒かもしれませんが、上下に分かれているものがおすすめです。
後ろに載せている子どもに傘を持たせている方を時々見かけますが、危ないので絶対にやめましょう。
チャイルドシートのカバーもおすすめ
レインカバーが雨の日にはいちばんおすすめです。
上からかぶせるだけで、雨の日も完全ガードです。
雨の日だけでなく、風よけとして防寒にも使えるのでとても便利です。
寒い日にも子どもが寒さに震えることなくママチャリに載せることができます。
価格は4000円~6000円ほどです。
レインカバーを購入するときには、今乗っているママチャリについているチャイルドシートに適合しているか、確認が必要です。
子どもを載せる目的でママチャリを購入するときには、レインカバーを装着することを見越して購入するのがいいですね。
雨の日の登園。気を付けたいこと
雨の日は路面が滑りやすくなっています。
子どもを載せている時には、1人乗りよりバランスが悪くなっています。
マンホールなどの上を走るのは避けましょう。
また、荷物をハンドルにかけて走行するのは、バランスを崩しやすくなるためおすすめしません。
雨の日にはリュックにするなど、工夫をしましょう。
雨の日なのにお布団など大きな荷物を持っていかないといけない、というような時には、思い切ってママチャリ登園をあきらめる決断も必要です。
ママチャリに乗るとき、傘はどうしてる?
道路交通法が改正になったことで、傘をさしながらの片手運転は禁止となりました。
そうなると、長い傘をどうやって持っていこうかというのが、悩ましい問題となります。
ハンドルにかけて乗るのはかなり危ないです。
傘が前輪にひっかかったことで急ブレーキとなり、ママチャリがひっくり返ったという事故は決して少なくありません。
ママチャリに傘を「装着」せざるを得ないのですが、ベストポジションを探るのは、なかなか面倒な作業でもあります。
そんなもやもやの解決には「傘ホルダー」。
ママチャリに付けておくと便利です。
傘ポケットのような感じで傘をハンドルから前輪の位置に装着して使います。
値段は1000円前後ですので、傘をどうやってママチャリに装着させるか試行錯誤している方には、ぜひおすすめです。
安全に傘を持ち運びできます。
「さすべぇ」のような傘スタンドは使っていいの?
「さすべぇ」ご存知ですか?
前ハンドルに装着すると、傘を片手で持たなくても開いた傘を固定してくれる傘スタンドです。
大阪県警には「片手運転ではないが、使っていいのか」という問い合わせが多く寄せられたようです。
その回答については、「人にケガをさせると危ないから使用を控えるように」となんとも玉虫色。
各都道府県の条例でも、傘スタンドについては「違反、使用禁止」とはっきりと明言してはいないようです。
違反でないのであれば、使っていいのではと思われるかもしれませんが、万が一、歩行者にケガをさせてしまったら。
近年のママチャリ事故の厳罰化の流れに従うのであれば、責任は重くなる可能性は高いでしょう。
まとめ
日々の生活に欠かせないママチャリ。
雨の日にも安全に快適に乗れるようにママチャリライフをサポートするレインウェアをご紹介しました。
道路交通法が改正されたことにより、傘を持ちながら片手運転をすることが禁止となりました。
それにともない、レインウェアのラインナップが以前より充実してきているように感じます。
自転車は道路に乗るのに免許もいらず、誰でも乗れる乗り物ですが、軽車両であることを忘れずに。
雨の日にはいつもより歩行者に注意して運転を心がけてください。
快適で安全な通勤・通学を目指して、お気に入りのレインウェアを見つけてください。