イギリス製の手作りミニベロ ~ブロンプトン“The Brompton bicycle”~
日本でも人気のイギリス製ブランド「ブロンプトン」についてご紹介します。
英語では“The Brompton bicycle”と表記されますが、日本ではブロンプトンと呼ばれ親しまれています。
ブロンプトンと言えば手作りのミニベロです。
職人さんが今でも一点づつ手で作っているんです。
その品質はイギリス王室でも認められており、1995年、優れたイギリス国内製品にのみ与えられるQUEENS AWARDを獲得しています。
これからミニベロを購入したい方におすすめのブランドです。
ブロンプトンの魅力って何?
折りたたみ機能にあります。
まず、手早く小さくたためることです。
初めてでも30秒から1分、慣れれば15秒程度で簡単に折りたためます。
次に折りたたみサイズが箱型で自立することです。
狭い玄関や室内でも邪魔をしません。
最後に、折りたたんだ状態から持ちあげてもそのままの形を維持しています。
そう、この3つの特徴が他のメーカーと大きく差を付けています。
また、オプションのイージーホイールキットを装着すると、折りたたんだ底面のフレーム部にキャスターがあるので、ハンドルを押すとそのままの形で押して移動できます。
力のない女性や高齢の方も簡単に移動させられますのでオプション機能としておすすめです。
耐久性があるの?
折りたたみとなると突然ボディが真っ二つに割れてしまうんじゃないかと心配になることもあると思うんです。
でも、ブロンプトンはイギリス王室お墨付きのミニベロです。
日常生活で長年使用されることを想定して耐久性を第一に作られています。
ボディフレームにの金属疲労が起きにくいクロムモリブデン鋼を使用しています。
また、チェーン部分を内装ギアにすることで整備不良などの故障が起こりにくい作りになっています。
2005年から一部のフレームにチタンを使って本体の軽量を図っていますが、従来の熱いパウダー塗装が施されているので金属の腐食を防いでいます。
1台を何年も愛用できる耐久性は抜群です。
ブロンプトンはハンドルバーが選べる
ハンドルバーは大きく分けて3つあります。
まずはブロンプトン伝統のM字型のハンドルで名前も「Mハンドル」です。
ゆったりとした姿勢で乗ることができます。
次にマウンテンバイクに使用されているストレートハンドルの「Sハンドル」。
前傾姿勢で乗り慣れている人におすすめです。
最後に、SハンドルとMハンドルの利点を合わせた複数の握り方ができる「Pハンドル」です。
大きなハンドルになるので全体の重量が重くなるのでそこだけは注意が必要ですが、扱いやすいハンドルを自分で選べます。
ギアの変速はある?
この小さなボディには2段、3段、6段と変速ギアが選べます。
耐久性でご紹介の通り、内装ギアなのでチェーン外れもおきずらいので安心できます。
ライトや荷台は標準装備?
あるタイプには型番にR、ないタイプにはLと記載があります。
もともと装備のないモデルもありますので、装備が必要な方は購入前に型番のチェックをしてみましょう。
ちなみにカゴですが、装備にないので工夫が必要です。
後輪、またはサドルに持ち手をひっかけて買い物用の小さな荷車を付けて走行している方を見かけます。
メーカー正規品ではありあませんがそういった方法で荷物を入れて走行できます。
イギリスならではの自転車の世界イベント
2006年と2007年にバルセロナの自転車屋さんが「ブロンプトン世界選手権」を行いました。
参加者はヘルメットの着用の他にスーツ、ジャケット、ネクタイの着用が義務付けられての出場でした。
紳士の国イギリスを意識した競技というよりイベントが行われました。
2008年にはイギリスのブレナム宮殿の広場で選手権が行われ、プロ自転車選手もミニベロに乗って出場したそうです。
2010年にはアメリカと日本でも行われた選手権にブロンプトンに乗ってカッチリフォーマル姿で参加してみたいですね。
まとめ
日本の漫画「並木橋通り自転車店」という作品にブロンプトンが出てきます。
「その角を曲がって」というお話の回なのですが、ブロンプトンを購入してから自転車通勤を始めたサラリーマンが、いつもの日常が自転車に乗ることで「初めて」に変わった瞬間に感動します。
自転車に乗る気持ちよさがわかります。
世界の人から愛されるブロンプトンいかがでしたか?長く付き合えるミニベロとしてブロンプトンのご紹介でした。