ミニベロとクロスバイクはどちらのほうが良いのか?
スポーツバイクを始めたい方にとって、有力候補としてミニベロとクロスバイクが上がりますよね。
一昔前(10年ほど前)ならば、クロスバイクが新しいタイプのスポーツバイクとして受け入れられ、非常に人気も高かったです。
しかしクロスバイクの人気が一段落ついた最近では、大きな流行というものは無く自分の気に入ったものを買うスタイルが多いのでは、と感じています。
今回はクロスバイクとミニベロの比較をしてみて、どちらの方が自分の生活にあっているのか検討してみましょう。
大きな違いはどこにある?
ミニベロとクロスバイクの違いはタイヤの大きさにあることは、見た目からも直ぐに分かりますよね。
一般的にクロスバイクのホイールの大きさは26インチまたは700c(約29インチ)の規格のどちらかの場合が多いです。
26インチであれば太めのタイヤ(2.1以上の太さ)を履く場合ば多く、700cのホイールであれば細め(1.25や1.5など)のものを履く事が多いですね。
つまり、26インチのものは乗り心地が柔らかで振動吸収性に優れており、700cのものはキビキビとした動きで加速もしやすい走りを見せてくれます。
一方のミニベロは20インチ・24インチの規格が主流です。
これも26インチと700cの違いと同様に、径が小さい方が乗り心地がゆったりとして大きい方が素早い加速が出来る特徴を持っています。
反対に考えれば、小さければ加速はそこそこ・大きければ振動が多い、というデメリットもあるという話です。
クロスバイクは移動の速さを重視したい方には向いていおり、ミニベロはゆったりとした乗り心地を楽しみたい方に向いているというイメージを持っていれば良いでしょう。
ここて一つ大事なポイントがあり、ミニベロは止まった状態から加速しやすいという点が挙げられます。
タイヤの径が小さいということは、その分タイヤを転がすために必要なエネルギーも小さい事を意味するので、完全に静止した状態から加速してスピードに乗るまでの時間が短いんです。
ミニベロが街乗りに向いているのは小回りが効くだけではないんです。
車体の軽さも手伝って、加速の簡単さを比較すればロードバイク顔負けと言っても言い過ぎではないんです。
ただ、太すぎるタイヤを履いていれば加速の大きさが減少してしまうため、ストップアンドゴーを重視したい場合はやや細めのタイヤをおすすめします。
パーツの豊富さと歴史
クロスバイクは主にマウンテンバイクのパーツと共用であるものが多いです。
もともとクロスバイクが開発された背景として、マウンテンバイクの堅牢さをもちつつ、ロードバイクのような軽やかな走行感を楽しみたい!
というニーズに答える形で生まれました。
つまり、ベースはマウンテンバイクでホイールや車体の軽さなどはロード寄り、だという事なんです。
一方ミニベロは純粋に小さい自転車への面白さ、ホビー目的で最初に開発され(60年以上も前!)、その後に実用性を付加する形で折りたたみ機構を搭載したミニベロが登場しました。
クロスバイクはマウンテンバイクの規格であるため、多くのパーツを流用する事が可能で入手性も高いです。
一方ミニベロは、独自規格を採用しているものが多く、主要パーツ(ブレーキキャリパー・変則レバーなど)こそは入手しやすいものの、車体によってはカスタマイズが難しいものも珍しくありません。
大掛かりな修理をするならば地元の自転車店では間に合わず、開発元に送る必要があるブランドもあります。
(ブロンプトンは有名)また歴史的にみれば、ミニベロの方が数十年以上も前に生まれた自転車で、クロスバイクはここ十数年間で一気に人気となった自転車です。
その分、ミニベロには高級なモデルや多数のギミックを搭載したモデルも開発されて海外ではクロスバイク以上にポピュラーな存在の自転車です。
また、クロスバイクはミニベロよりも廉価で販売されることが多いため、セールの形でもお目にかかる事が多いでしょう。
ミニベロはクロスバイクよりも最低販売価格は少し高めの傾向にあります。
生産量の違いやパーツの特殊性から来るコストによってミニベロは少し値段が高めなんです。
まとめ
クロスバイクとミニベロの違いをざっと概観できたでしょうか?
ミニベロはクロスバイクが生まれるずっと前からあったなんて、すこし意外ですよね?
オールマイティーな自転車は無いので、個人的にはいろんな車種を持って気分に合わせて乗り換える、というスタイルに憧れます。
ミニベロは街乗りに向いている点ではクロスバイク以上でしょう。
クロスバイクは中距離(20~30km)の範囲では実力を発揮する自転車です。
両方の長所のフォーカスして、乗りたい方を選んでみてはいかがですか?