サイクルジャージがなぜ必要なのかについてを説明します
サイクルジャージとは文字通り、自転車に乗るための服です。
自転車といってもママチャリではなく、ロードバイクと呼ばれる早く走るための自転車のことをさします。
たかが自転車に乗るためにわざわざ服が必要なのかとロードバイクの初心者は思うかもしれませんが、サイクルジャージは安全で快適に自転車を乗るために無くてはならないものです。
目次
ロードバイクにサイクルジャージは絶対に必要
ロードバイクといっても普通の自転車と大きく構造が違うわけではありません自転車は自転車です。
しかし、ママチャリには普段着のまままたがることが出来ますが、ロードバイクを普段着で乗ることは絶対におすすめできません。
所詮は自転車。
極度にミニスカートや運動に向いていなさそうな服装でなければ乗れるでしょ、とロードバイク初心者は考えがちです。
ロードバイク初心者の場合、まずは自転車のパーツをそろえるのにイッパイイッパイでサイクルジャージまで気が回らないかもしれません。
しかし、サイクルジャージはロードバイクを安全で快適の乗るために無くてはならない物なのです。
サイクルジャージの重要性と機能性を知れば、サイクルジャージの必要性が理解できるでしょう。
派手な見た目で視認性を良くする
ロードバイクは時に時速40キロメートル以上のスピードが出ます。
とても歩道など走っていられないので車道を走ることになります。
しかし、車のドライバーからは自転車というものがとても小さくて見えにくいです。
車体を軽くするためにライトをつけていないロードバイクもあります。
曇っている日や雨の日、夕方や夜、明け方など暗い時には特に見落とされてしまいがちです。
サイクルジャージは派手な色が多く、蛍光塗料が使われているものも多いです。
それは車のドライバーから見つけてもらいやすくするためです。
早めにドライバーから見つけてもらえば事故に遭いにくくなります。
サイクルジャージの派手な色使いや大胆なデザインに初心者は恥ずかしくなったり、引いてしまったりすることもありますが、自分の身を守るためにはとても大切なことなのです。
服がひっかからないため
ロードバイクはとてもスピードが出るので、普通の服を来て漕ぐと裾がとてもはためきます。
枝や人、車などに引っかかってしまうととても危険です。
チェーンに巻き込まれてしまうと大事故にもなりかねません。
また、風が服の間から入ってくると身体を冷やしてしまい、パフォーマンスを悪くしてしまいます。
サイクルジャージは裾がはためかないように身体にぴったりと吸い付くようにできています。
服の裾を気にせずにロードバイクに集中できる服なのです。
身体にぴったりとしたサイクルジャージは初心者には全身タイツを身にまとうようでためらいがあるかもしれませんが、ロードバイクに乗り続けていれば、やがて身体が締まり、よくなじむようになってきます。
前傾姿勢に対応をするため
ロードバイクを漕ぐとき、基本は空気抵抗を抑えるために前傾姿勢になります。
つまり前屈みになってペダルを漕ぐことになります。
普通の服を着ていると、背中が丸見えになってしまいかねません。
裾の長い服を着ようとすると全体的にサイズアップしてしまい、今度は裾がヒラヒラとしてしまって漕ぐのに集中できなくなってしまったり、引っかかったりしてしまって危険です。
サイクルジャージは前傾姿勢を前提としたデザインになっているので漕いでいても背中が捲りあがってきてしまうようなことはありません。
空気抵抗を少なくするため
歩いている時には空機抵抗など特に意識しないものですが、時速40キロメートルの世界では空気抵抗というのはとても大きな問題です。
サイクルジャージはピタピタしたデザインで出来てしますが、これは大きく空気抵抗を減らしてくれます。
空機抵抗が大きいと、快適な走りが出来ず、ロードバイクを楽しむことが出来ません。
普段生活をしていると分からない服による空気抵抗の差がガロードバイクをすると顕著に感じることが出来ます。
貴重品を持ち歩きやすい
ロードバイクは基本的に本体を重くし、空気抵抗も大きくなるので、前かごや荷台などは付いていません。
ロードバイクを乗る時に何らかの荷物を持とうと思うのならばリュックを背負ったり、ロードバイクにポーチやドリンクホルダーなどをつけたりしなければなりません。
しかし、サイクルジャージの中には背中に大きなポケットがついているものがあります。
それほど容量は大きくありませんが、財布や鍵、補給食、スマートホン程度ならば入れておくことが出来ます。
スピードを出すためにはより軽く、より空気抵抗を少なくしなければならないロードレースにとってこの手ぶら状態に近くしてくれるサイクルジャージのポケットはとても便利な存在です。
通気性がとても良い
ロードバイクの運転はとても汗をかきます。
とくに夏場は滝のように汗が流れるでしょう。
普通の服だと蒸れてしまったり、身体に張り付いてしまったりして、時間が経つにつれ、不快になってしまいます。
また、汗で衣服が濡れたままだと、急に下り坂になって風を受けたり、休憩をしていて身体を動かさなかったりすると一気に身体が冷えてしまいます。
身体が冷えてしまうと、ロードバイクのパフォーマンスが悪くなるばかりか、体調まで崩してしまいかねません。
サイクルジャージはとても通気性が良く作られています。
汗をかいても乾きやすいです。
優れた通気性で快適なサイクリングを助けてくれます。
身体への衝撃を和らげる
ロードバイクで走る場所は舗装された滑らかな道だけとは限りません。
段差があったり、デコボコがあったりする道も通ります。
しかし、ロードバイクのタイヤは軽さと丈夫さを重視しているために細くて硬く、あまりクッション性がありません。
サドルも細くて硬いです。
普通のパンツとズボンをはいて乗っていると股が擦れてしまったり、お尻が痛くなってしまったり、道路から受ける衝撃がダイレクトに身体に伝わってしまったりします。
サイクルジャージはお尻の部分にパットが入っていて、これがサドルから伝わる衝撃を和らげてくれます。
紫外線をカットする
ロードバイクは野外で行うスポーツです。
強い日差しの下を何時間も走り続けることも珍しくありません。
何も対策を取らないと真夏でなくても大量の紫外線を浴びることになってしまいます。
紫外線はただ日焼けをしてしまうという見た目だけの問題だけでなく、皮膚がんを引き起こしたり、緑内障を招いたりします。
肌の弱い人は紫外線にさらされ過ぎると炎症を起こしてしまいますし、そうでなくても紫外線を浴びることで体力は消耗してしまいます。
こまめに日焼け止めを塗ることももちろん大切ですが、サイクルジャージはあらかじめ紫外線をカットする加工が施されています。
サイクルジャージを羽織れば、少なくとも来ている部分の紫外線対策や日焼けなどは考えなくて良いということです。
レッグカバーやアームカバー、サングラス、キャップ、グローブなどを組み合わせることで、紫外線対策はもっと完璧に近くなります。
まとめ
ロードバイクを乗る人にとって、サイクルジャージはなくてはならないとても大切なものです。
派手な見た目やボディラインが露わになるようなデザインに、ロードバイク初心者は気後れしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、安全に、快適にロードバイクを乗るためには絶対に必要なのです。
始めは気恥ずかしいかもしれませんが、やがて、馴染むでしょう。