おすすめするには訳がある?ワフーフィットネスのサイコン ELEMNT BOLTのおすすめ理由5つ
多くのメディアで一時期Wahoo Fitness(以下、ワフーフィットネス)のサイコンが取り上げられました。
また、iPhoneやiPadで有名なAppleのサイトにも他社製品でありながら、このワフーフィットネスの商品が購入できるようになっています。
今回、このワフーフィットネスのサイコン、ELEMNT BOLTがなぜ、様々なメディアやAppleにすすめられているのか、そのおすすめの理由を考えてみます。
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目次
ワフーフィットネスとは
ワフーフィットネスは、2009年にアメリカ南部、アトランタで創業したアメリカのフィットネス機器の専業メーカーです。
創業10年足らずのメーカーですが、室内サイクルトレーナーやフィットネスマシン、ランニング用の心拍計などを手掛けるなど、この分野では新興ながら大きな成功をいくつも収めています。
また、代表的なサイコンであるELEMNT BOLTは、自転車の本場である欧州でも受け入れられ、わずかな期間で多くのシェアを獲得しました。
このように短い期間で急成長を遂げているのがワフーフィットネスなのです。
ELEMNT BOLTの特徴
ELEMENT BOLTはワフーフィットネスがサイコン市場に投入したモデルです。
従来のELEMENTと機能や性能をほぼ同じにしながら(画面の表示項目数以外は同じことができる)、一回り以上の小型化と空力性能を考慮したフォルム変更や軽量化を行い、レースなどにも対応できる性能を獲得したモデルと言えます。
その他にも沢山の特徴がありますが、今回おすすめの理由として、対応する衛星数、操作性、プロ使用実績、アップデート、周辺機器に焦点を絞って各項目ごとに説明していきます。
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おすすめの理由1:対応する衛星の多さ
多くのサイコンはGPSに対応しています。
しかし、それは十分ではありません。
なぜならGPSに近い機能を持つ衛星測位システムはアメリカ以外にも多くの国が構築しており、それらは一般にも開放されています。
代表的な国は、ロシア、欧州連合、中国、そして日本です。
多くのサイコンはアメリカのGPSに対応しているのですが、それ以外の国の衛星測位システムには対応していないか、あるいは、それらの一部のみにとどまっていることが多いのです。
確かにハイエンドモデルはこれらの全てに対応しているものもありますが、ELEMNT BOLTも当然対応しているのです。
これは従来のGPS対応サイコンよりも精度が高いことを意味します。
衛星測位システムについて
対応機器が衛星からの情報を受け取ってそれを元に計測するシステムです。
アメリカのGPS、ロシアのGLONASS、中国のBEIDOU(北斗)、ヨーロッパのGalileo、日本のQZSS(みちびき)などがあります。
ELEMNT BOLTはこれらの衛星をすべて利用するため計測ができなくなることが少なく、その精度も高めることができるという点が意外とすすめられている点なのではないでしょうか。
各国とも衛星の数を年々増やしており、対応機器であるELEMNT BOLTもそれらの衛星が増えるほど精度もより高まる可能性が十分あります。
おすすめの理由2:操作の簡単さ
ELEMNT BOLTのおすすめ理由のひとつに操作の簡単さがあります。
従来のサイコンの多くは、小さなボディについた無数のボタンを押して操作を行ったり設定を行っています。
普段使う分にはデジタル時計の延長線上にあるような感じで大変さはないのですが、設定の変更を行うという操作が必要になった場合、ボタンの連打を行ったり、押す回数が多いとまた打ち直したり、非常に煩雑な操作を要求されることがあります。
しかし、このELEMNT BOLTはスマートフォンのアプリの操作をすることによってBluetooth経由で設定が書き換えられるという特長を持っています。
なので、気軽に設定の変更を行うことができ、出先でも手早く項目表示の変更などができてしまうのです。
アプリ:Wahoo ELEMNT Companion
このアプリによって設定を変更していきます。
表示項目の設定はもちろん、目的地のナビをコントロールする機能や乗った記録の分析などを行ってくれます。
サイコン自体の処理能力は限界がありますが、スマートフォンにそういった処理をなるべく任せることによって、できることが非常に増えるのです。
それを実現するアプリがこのWahoo ELEMNT Companionです。
おすすめの理由3:プロも使っている
ELEMNT BOLTは、ツールドフランスに出場するプロのサイクリングチームのいくつかでも使用され、実際にツールドフランスなどの非常に過酷なレースでも十分機能し、使用することができているという特徴があります。
プロのサイクリングチームは何週間にもわたって数千キロを競うレースや一日に数百キロを走るレースなど、人にも機材にも非常にストレスがかかる競技に臨んでいます。
そう言った環境下でも十分機能しているというのは、性能の高さをアピールする大きな材料ですし、プロもELEMNT BOLTを使うことによって高いパフォーマンスを発揮しています。
利用しているプロチームとは
利用しているプロチームはそうそうたるチームです。
チームスカイ、ボーラ・ハンスグローエ、カチューシャ・アルペシンです。
これらのチームは世界屈指のチームなのですが、特筆すべきはチームスカイで、現在ツールドフランス4連覇中と言う世界トップクラスのチームで、ツールドフランスを制したチームが使っているという点も多くのメディアがすすめている理由と言えます。
おすすめの理由4:頻繁なアップデート
スマートフォンとの連携が多いことから、ELEMNT BOLTのプログラムも盛んにアップデートが行われ、より利用しやすくなっています。
例えば世界のどこかで不具合の訴えがあれば、それに対応したアップデートが作られ、バグなどが解消されます。
サイコンの参入当初は、確かに不具合の解消のためのアップデートが多かったのですが、現在ではより多くの便利さを高めるものに変わりつつあります。
どんなアップデートがなされているか
バグなどの解決の他、精度の向上、地図の更新、新しい機器への対応と表示機能の追加(最近では日本のパイオニアから発売されているパワーメーターと言う機器のデータ表示に対応しました。)などです。
公式サイト(本国サイト)を見るとどんな改善がされたか表示されていますが、実に年間10回以上の改善が行われており、常に進化しているサイコンと言えます。
モデルチェンジなどの買い替えをいたずらに促すというスタイルでないのも支持される理由と言えるのではないでしょうか。
おすすめの理由5:周辺機器が充実している
ワフーフィットネスはもともとフィットネス機器のメーカーです。
なので、それらの機器との親和性が高いのもおすすめの理由です。
また、サイクルトレーナー(自転車に取り付けてエアロバイクのようなフィットネス機器にするもの)の製造も得意としていることから、それらとの連携によってトレーニングをしやすい環境を作りやすくなってます。
ワフーフィットネスの周辺機器
お話ししたサイクルトレーナー(KICKR)や心拍センサー(TICKR)などのセンサー類が主な周辺機器です。
サイクルトレーナーとの親和性は特に高く、負荷を自在にかけたり、サイクルトレーナーのモデルによっては実際の傾きを自転車に与えることもできます。
まとめ
まとめとしては、ワフーフィットネスは個性を前面に打ち出したサイコン展開を行っています。
スマートフォンに機能を移し、操作性を高めた特徴やプロでも使用実績、周辺機器との親和性なども強みとしています。
また、今回紹介したELEMNT BOLTは更に空力性能の検証も行い競技に適した改善を行っています。
これらの強みを生かして展開していくワフーフィットネスに目が離せません。