ミニベロはBBを交換した方がいい!
ミニベロというと20インチ以下の小径車ですが、値段の安いものはBB(ボトムブラケット)に問題を抱えている場合があります。
その問題の多くは、ベアリングが不良品であったり、取り付け時の締め付けトルクが高すぎる、そしてBBの軸長が合わないなど走行性が悪いといったことがあります。
そこで、安いミニベロでもBBを交換することで、非常に長い期間使用することが出来ます。
激安ミニベロのBBは品質が悪い
ミニベロ以外にも多くの自転車には、BBと呼ばれる部品が使用されています。
その部品はクランクの軸すなわち自転車にとって動力を伝達する心臓部です。
しかし、激安のミニベロの多くは中国で生産されており、BBの品質が非常に悪いです。
BBの中身はベアリングとグリースが注入されており、内部へ水が浸入しない様にパッキンで保護されています。
しかし、品質の悪いBBはベアリングの精度が低く、グリースの注入も不十分かつパッキンも変形していることが多いです。
このようなBBを使用している自転車は、早い段階でペダルが重く感じるようになり、異音が生じます。
しかし、安いミニベロでもシマノ製のBBに交換することで品質を向上させ、ミニベロの寿命を延命してくれます。
シマノ製のBBは2000円以下で購入可能なので、激安ミニベロをカスタムするならBBを交換するだけで激変します。
BBは一度取り外すべし!
安いミニベロでも高いミニベロでもシマノ製のBBを使用しているものが全て安心ということではありません。
自転車の多くは職人が1台1台手作業で製造いている訳ではなく、工場でベルトコンベア方式で製造されます。
そのため、機械化可能な部分は人の手が入りません。
その中で最も管理がされていないのがBBの取り付けです。
有名メーカー品だろうが格安品だろうが、BBは手作業で仮組したのち、エアーインパクトで増し締めされます。
その際に、BBとフレーム間にグリース塗布が不十分だったり、増し締め時のトルクが強すぎたりと問題が多くあります。
特にグリース塗布の不足は、フレームの腐食を進行させたり、強い締め付けトルクはBB自体の変形に直結します。
そのため、ミニベロやスポーツバイクを購入した際は、一度BBを取り外しグリースの塗布をおすすめします。
これだけで、BBとフレーム間に水が浸入しないため、フレームに錆が発生しにくくなります。
BB交換でペダリングを快適にする
既製品のミニベロやスポーツバイクは、基本的な設計で部品を選定しているため、乗り手の体格に合わない場合があります。
サドルやハンドルの位置は簡単に調整できますが、BBの軸長は調整できず、走行に一番影響を与えます。
BBの取り付け部とクランク間に隙間が大きい場合、足を開いた状態でペダリングするようになります。
その為、踏み込みした際の力が外側に逃げてしまい、ペダリングの効率が悪くなります。
BBには軸長が一定の規格でラインナップされているため、この隙間を調整することが出来ます。
ただし、無暗に軸長を詰めるとクランクとフレームが接触する可能性があるので、クリアランスを測定して、購入することをおすすめします。
BBが外れない場合の対策
基本的にミニベロなどフレームの小さい自転車のBBは、取り外しが難しいことがあります。
工具の問題ではなく、締め付けトルクや錆の問題が大きいです。
そこで、BBの取り外しを行う際には、車のタイヤの締め付けに使用するトルクレンチをおすすめします。
通常のトルクレンチでは、テコの原理が使い辛く、力が入り難いです。
そこで持ち手の長いトルクレンチを使用すれば簡単に取り外し出来ます。
それでもダメな場合は、パイプで持ち手を延長したり、BBの取り付け部をドライヤーで加熱することをおすすめします。
基本的に取り付け部に砂埃が浸入して、取り外しできないことがあるので熱膨張を利用することをおすすめします。
まとめ
筆者自身、BBは定期的に取り外ししています。
以前、格安ロードバイクのBBを交換しましたが使用されていたのは品質も悪く、ベアリングのシーリングも不十分でした。
また、グリースの塗布もされていなかったため、取り外しに大変苦労しました。
現在は、新品の時点で一度バラしてから微調整を行って使用しています。
現在、ミニベロの購入を検討していますが、激安ミニベロを運用しようかと考えています。
その際は、確実にBBを交換しようと考えています。