マラソンシューズの手入れの仕方と買い替える時期を知ろう
マラソンシューズは走るうえでの一番の味方でありパートナーになります。
マラソン選手にとっては、疲れやすさや足の怪我や故障を防ぐ重要なものの1つになっているでしょう。
そんな大切なマラソンシューズは、いつでもベストな状態にしておきたいものです。
そこで、マラソンシューズの正しい手入れと買い替える時期についてまとめてみました。
毎日の使用後の手入れ
マラソンシューズは毎日使っているとどうしても汚れたり、傷がついてしまうことがあります。
ぱっと見てあまり汚れていなくても走った後のシューズは、大量の汗を吸収しています。
それらを放置せずに、こまめに手入れをしておけばシューズをより良い状態で長持ちさせることが出来るのです。
毎日手入れを面倒だとは思わずにしっかり行っていきましょう。
①表面の汚れを落とす
マラソンシューズで外を走った後は、一見きれいに見えても案外汚れています。
外を走ればどうしても、目には見づらいもしくは見えない砂やチリ、ほこりが付いてしまうからです。
細かい汚れは柔らかい布で軽く拭いて落とします。
もし、泥などで汚れている場合は、専用のブラシや使い古した歯ブラシなどで優しく払い落としましょう。
この時、力を入れすぎないように注意します。
強く擦ってしまうと、シューズにダメージが入り早く痛んでしまう原因になるためです。
シューズの種類によってはブラシなどよりも、クリーナを使う方が良い場合もあります。
②日陰干しをする
風通しの良い場所で日陰干しします。
シューズの中には汗が大量に吸収されているため、シューズの靴紐ははずすか緩めるかをして中まで風が通るようにしておきましょう。
直射日光に当てるのは、乾燥によるの素材の変形や紫外線によって痛んでしまうことを招いてしまうのでので避けましょう。
もし、インソールがあるならこれも取り外して乾かします。
この時に、ソールの点検をしておきます。
ソールの傷みや減りなどの消耗具合を確認しておくことでどれだけシューズが劣化しているかがわかります。
消耗した状態でシューズを使っていると、足を痛めてしまうことがあるのでわすれずにチェックすることをおすすめします。
洗い方
毎日しっかりと手入れをしていても、どうしても汚れは溜まっていってしまいます。
なので、時々水洗いをしてシューズを清潔に保ちましょう。
やり過ぎるとシューズの寿命を縮めてしまいますが、適度に行えば寿命を伸ばすことが出来ます。
また、雑に洗うと型崩れを起こしてしまうので丁寧に洗いましょう。
①全体を水につける
汚れを浮かせるために、しっかり水につけます。
この時、靴紐やインソールなど外せられるものは全て外しておきましょう。
②洗う
シューシャンプーとブラシと使って洗います。
この時も、擦りすぎない様に気をつけましょう。
シューズの型崩れや傷の原因になります。
また、インソールは基本的に水洗いするものではありません。
もしインソールの汚れを落としたい場合は、水で流しつつ柔らかい毛ブラシを使って優しくこすり落とすようにしましょう。
シューシャンプーや、堅い毛ブラシを使ってしまうと、表生地が剥がれ痛んでしまいます。
③日陰で干す
十分に水気をとってから風通しの良い場所で日陰干しましょう。
シューズの中に布や、紙などを詰めて形を整えておくと良いです。
直射日光に当てたり、ドライヤーで乾燥させようとするのは部品の変形やシューズの型崩れを起こすので絶対にしないでください。
インソールも同様に日陰干しします。
④ツヤ出しをする
シューズが完全に乾燥したら、クリームやオイルを使ってツヤ出しします。
シャンプーで洗う際に表面の油分が失われているため、このまま放置すると乾燥によるひび割れを起こしてしまいます。
しっかりと塗ってあげましょう。
仕上げに、撥水スプレーをかけておくと汚れや水濡れをあらかじめ防ぎ、型崩れを予防出来ます。
保管の仕方
シューズを長持ちさせるには手入れだけでなく保管の仕方の重要です。
乾燥剤、防腐剤、防カビ剤を使用して風通しの良い乾燥した場所で保管しましょう。
シューツリーなどを使えば型崩れもおさえられるのでおすすめです。
走った後にすぐ下駄箱にしまうのは、シューズの湿気がこもり臭い、カビが発生してしまうのでやめましょう。
また、1足のシューズだけを使い続けるとすぐに磨耗してしまうので、最低でも2、3足は用意して交互に使いましょう。
シューズのクッション性は48時間ほどで回復するといわれます。
このため、複数のシューズをつかえば1つ1つのシューズを長持ちさせることが出来ます。
濡れた場合
シューズが濡れた場合は乾いた布で拭いた後、中に布や紙を入れ風通しの良い日陰で干します。
基本的なことは、シューズを洗った際と同様です。
濡れたままにしておくのは型崩れの原因になってしまうのできちんと手入れしましょう。
履き方、脱ぎ方
もちろん、手入れや洗い方はシューズを良い状態で維持するには大切なことですが履き方や脱ぎ方にも気をつけましょう。
シューズを履く時、脱ぐ時かかとを踏んではいませんか。
かかとを踏みながら脱ぎ履きしていれば、どんなに良い性能をもったシューズもすぐにダメになってしまいます。
シューズを履いたり、脱いだりする時は、安定した場所で靴紐を緩めてやりましょう。
面倒だからと足だけで、脱ぎ履きしてはいけません。
シューズの寿命
どんなに手入れをして、丁寧に扱っても使っていればいずれシューズの寿命はきます。
しかし、劣化したシューズを使用し続けていると疲れやすくなるだけでなく怪我に繋がってしまうこともあるのです。
そうした事故を防ぐためにも、手入れのついでにシューズのチェックを習慣にしましょう。
距離
マラソンシューズの寿命は、期間ではなく距離が基準になります。
一般的にマラソンシューズの寿命は、
レース用300km
トレーニング兼レース用500kmから700km
トレーニング用800kmから1000km
になります。
レース用ならフルマラソン3回で買い替時になりますね。
トレーニング用でも、普段からどれだけの距離を走っているか気にしながら走っていれば買い替え時の目安もわかりやすくなるでしょう。
インナーソール
インナーソールは衝撃から足を守る大切な部分です。
その性能を十分に発揮するには、クッション性が鍵になります。
走る時、かかとなどにはより多くの負担が掛かるためクッションが潰れやすくなります。
このため、インナーソールの負担が掛かりやすい箇所のクッション性が落ちてきたら買い替えるべきでしょう。
ミッドソール
ミッドソールはアウトソールよりも足側にある部品です。
着地の時の衝撃を和らげる役割があり、特に負担の大きいかかとが大切になります。
気づきにくい箇所になりますが、新品のシューズと比べてみれば磨耗の具合がよくわかります。
この部分のクッション性もとても重要なので、チェックする際に見落とさないように気をつけましょう。
アウトソール
アウトソールはミドルソールを守るための部品です。
一般的にはアウトソールが磨耗して、ミッドソールが見えてきたらシューズの寿命になります。
そのまま使用し続けていると、走る姿勢などに悪影響が出てしまうため買い替えましょう。
また、自己流で走っていると癖のある走り方になりシューズの一部分の負担が大きくなり、減りやすくなります。
今まで一度もレッスンを受けたことがないという方は、一度レッスンを受け正しい走り方を学ぶことをおすすめします。
そうすれば、シューズが長持ちする上に、自身の健康もより良くなるでしょう。
まとめ
マラソンシューズと正しく扱うことは、シューズをいつでもベストな状態に維持出来るということになります。
それは、単にシューズが長持ちするだけというわけではなく、履き心地や姿勢にまでも影響を及ぼすのです。
シューズが汚いと強くなることは出来ない、とまで言われるほど大切なマラソンシューズです。
今まであまり気にしたことのないという方も、これからは正しい手入れをしていきましょう。