初めてのフルマラソン 完走の秘訣はランニングタイツにあり その3つの効果とは
近年、マラソンブームが過熱しています。
東京マラソンの抽選倍率は2013年以降常に10倍を超えており、そのことからも人気の高さが分かります。
年齢に関係なく気軽に始められるのが魅力の一つでしょう。
これから東京マラソンやホノルルマラソンといったフルマラソンの大会に出てみたいという方に必ず持っておいてほしいアイテム、ランニングタイツについて説明します。
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フルマラソンは想像以上にハードなスポーツ
フルマラソンは42.195㎞走るわけですが、どのくらい体に負担がかかるものか知っているでしょうか。
まず、消費カロリーは体重が60㎏の人で約2500kcalです。
わかりやすく食べ物、かつ丼に置き換えてみましょう。
かつ丼1杯のカロリーはおよそ1000kcalですから、フルマラソンはかつ丼2.5杯分ものカロリーを消費するということになります。
また、フルマラソンを走りきるまでに、何歩ぐらいかかると思いますか?
仮に歩幅が1メートルの人の場合、4万2000歩です。
歩くときは、どちらかの足が必ず地面に着いていますが、走るときは両足が地面を離れる時があります。
つまり、走っている時は軽くジャンプしているような状態なのです。
そのため着地した時には、体重の3~5倍の負担が足腰にかかってきます。
このような状態で4万2000歩も走るのですから足腰には相当な着地の衝撃がかかります。
完走するにはそれに耐えられるだけの足腰が必要になってくるわけですが、初心者にとってはなかなか難しいです。
そこで、足りない足腰の筋力を補ってくれるもの、それがランニングタイツなのです。
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ランニングタイツの3つ効果
フルマラソンは体に非常に負担のかかるスポーツなのですが、ではランニングタイツを履くことによってどのような効果があるのでしょうか。
それは足腰や関節のサポート・疲労軽減・紫外線、防寒、発汗対策等の3つです。
足腰や関節のサポート
毎日トレーニングをしているアスリートの場合、42.195㎞に耐えうる筋力、走力がありますからランニングタイツの必要はありませんが、初心者の場合、足の筋肉が充分に発達していません。
そのため足腰や関節をサポートする必要があります。
スポーツをしていて怪我をした時にテーピングをすることがありますが、あれは痛めた筋肉や関節をきちんと固定することによって負担を軽くし、痛みを抑えるという効果があります。
ランニングタイツを履くことによって、テーピングを巻いたような状態で走ることができますから、負担は最小限に抑えられるのです。
また、初心者の場合はフォームが整っていないことも多いです。
いくら気をつけていても、後半になると辛くなり悪いフォームの癖が出てきてしまいます。
フォームが崩れると、足腰や関節に余計な負担がかかってしまいます。
正しいフォームで走るには体幹が重要になるのですが、鍛えるのはなかなか大変です。
しかしランニングタイツを使用すれば、股関節、腰回りの筋肉や体幹をサポートしてくれるので、ムダな負担がかからず次の一歩がスムーズに出るようになります。
疲労軽減
通常、ヒトは心臓のはたらきによって血液が常に循環されています。
足元に溜まった血液はふくらはぎの筋肉を縮めたり緩めたりして再び心臓に戻します。
ふくらはぎや太ももの筋肉は言わばポンプのような役割を持っています。
しかし、マラソンで長時間脚を動かすことによって疲労がたまり、このポンプの力が弱まってしまうと血行不良を招いてしまいます。
脚の血流が悪くなると、もちろん全身の血行が悪くなります。
そうなると、老廃物などがたまりやすくなり、倦怠感が続いてしまうのです。
実際に履いてみるとわかるのですが、ランニングタイツは締め付け感があります。
これは着圧と呼ばれるものです。
段階的に着圧をかけることによって血行を促進し、疲労が蓄積されないようにしているのです。
このように疲労軽減の効果がありますから、何も履かない時よりも脚のだるさや重さが軽減されます。
紫外線、防寒、発汗対策等
マラソンは屋外スポーツですから、紫外線対策はしっかりしておきたいものです。
日焼け止めをこまめに塗るのは大変ですが、ランニングタイツはUV加工されていますので着用するだけで紫外線対策になります。
ただし、靴下との境目の部分は少し肌が露出していますから、そこに日焼け止めを塗るのを忘れないようにしましょう。
また、汗を良く吸い、速乾性に優れているので、夏でもべたつかず快適に走ることができます。
逆に冬は防寒対策にもなります。
マラソン中にはランナー同士の接触で転倒してしまうというトラブルが起きることもありますが、1枚タイツを履いるだけで、怪我の程度が軽く済みます。
このように、皮膚の保護のためにも欠かせないものです。
おすすめブランドと特徴
様々なブランドからランニングタイツが発売されていて、値段も幅がありますが、ここでは初めてフルマラソンを走る人におすすめのブランドを紹介します。
CW-X
ランニングタイツの草分け的な存在です。
マラソン大会では本当によく見かけますので、それだけ支持されているブランドと言えるでしょう。
有名下着メーカーのワコールが作っていますので、肌触りや履き心地が抜群です。
テーピング原理をタイツに応用できないか?
という発想から作られたものですから、足腰や関節をしっかりサポートしてくれます。
また、段階着圧により、血流を促進し、むくみや疲労にも効果があります。
用途に合わせていくつかのモデルが存在しますが、フルマラソンの場合はスタビライクスモデルが良いでしょう。
腰・股関節~ふくらはぎまでしっかりサポートし、長時間走行中ふらつきやブレを軽減してくれるのが特徴です。
また、下着メーカーなだけあってデザインもおしゃれです。
無地はもちろん、ステッチ部分に色がついているもの、総柄のものがあります。
機能的な部分はもちろんファッションとしても楽しむことができます。
C3fit
こちらも非常に有名なブランドです。
スポーツウエアメーカーのゴールドウインが、ノウハウと技術を集めて開発したものです。
ブランド名の由来となっている3Cとは、Compression(運動機能の向上)、Conditioning(身体機能のケア)、Comfort(快適さ)のことです。
着用するだけでテーピング機能や血行促進などの効果を得られ、長時間の着用しても快適なのが魅力です。
デザインはシンプルなものが多いです。
最近では同じゴールドウインのブランド、ノースフェイスとのダブルネームのものが発売され注目されています。
ミズノ BG 8000Ⅱ/BG9000
ミズノと言えば、日本を代表するスポーツメーカーですが、ランニングタイツにも力を入れています。
下半身全体をしっかりサポートしたい方向けのBG 8000Ⅱ、軽量で動きやすく、腰や膝、筋肉をしっかりサポートしてくれるBG9000が特におすすめです。
BG9000の場合はリバーシブルデザインになっており、1着でシンプルな無地と総柄の2つのデザインを楽しむことができます。
先に紹介した2つのブランドより価格が若干安いので、手始めに1つ購入してみたいという人におすすめです。
選び方のポイント
サイズが合っていることが最も重要です。
きつすぎては走りに影響がでます。
逆に緩すぎても着圧やサポート機能がうまく作用しません。
必ず購入前に試着をしましょう。
例えば、膝のサポート部分が膝を支える位置にしっかりきているか、ふくらはぎは適正な着圧を感じられるか等を確認することが大切です。
屈伸をしたり、実際に少し走ってみると良いです。
ブランドによって、着圧の強さ・着心地や肌触りは結構違うものです。
何種類か試着して好みのものを選ぶと良いでしょう。
まとめ
これから初めてフルマラソンに挑戦しようと思っている人にとって、足腰や関節のサポート・疲労軽減・紫外線、防寒、発汗対策に効果のあるランニングタイツは完走のために欠かすことのできないアイテムです。
私はフルマラソンを5回ほど走っていますが、何度走っても大会が近づくにつれ無事完走できるか不安になります。
そんな時はランニングタイツがお守り代わりです。
「これを履いているから大丈夫!」と自信を持って本番に臨むことができます。
きっとみなさんの走りの強い味方となってくれますので、お気に入りの1本を探してみてはいかがでしょうか。