ランニングタイツ「履く?」「履かない?」の境界線! タイツを無駄にしないために知っておきたい豆知識4選
「暑くてもランニングタイツは履いたほうがいいの?」「練習でいつも履いていると筋力がつかないのでは?」ランナーなら誰もが一度はタイツを履くか?
履かないほうがいいか?
で迷った経験があるはずです。
もはやマラソンのレースに欠かせないほど重要なアイテムとなったランニングタイツ。
レース以外でもどんどん活用していくために、シーンに応じて使い分けられるようにしておきたいですね。
ランニングタイツを履く、履かないで迷ったときに役立つ知識をご紹介します。
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上半身タイプのランニングタイツは履く?履かない?
ランニングタイツといえば、まず下半身用のタイツを思い浮かべる方がほとんどだと思います。
皇居を走っている多くのランナーは、ランニングパンツやスカートの下にタイツを着用して走っています。
しかし中には、上半身にもタイツを着用している人を見かけることがありますよね。
「疲れるのは足なのに、上半身まで履く必要があるの?」と疑問に思う方も少なくないはずです。
ランニングタイツには、下半身用のほかにも上半身用があります。
そして、両者の役割にははっきりとした違いがあるのです。
上半身用と下半身用の違いはどこにあるのでしょうか?
そして、レースでは下半身タイプに加えて、上半身タイプのランニングタイツを履いたほうがいいのでしょうか?
上半身タイプ:姿勢やバランスをサポートする
上半身タイプのランニングタイツは、胸筋や背筋などを適度に締め付けて体のバランスや正しい姿勢を保ち、体幹部をサポートしてくれます。
また、胸郭を開きやすくして、ランニング中に呼吸しやすくなるという効果もあります。
レースの途中で疲れてくると、つい猫背になってしまう方も多いのではないでしょうか。
その際、適度な着圧によって姿勢を正し、体幹をしっかりサポートしてくれるのが上半身用タイツなのです。
これは下半身用タイツにはない素晴らしい機能です。
下半身タイプ:足全体をサポートし疲労を和らげる
下半身タイプのランニングタイツは、骨盤の位置を正しく保ち、股関節や膝関節をサポートすると同時に、適度な着圧によって筋肉の疲労を和らげてくれる構造になっています。
また、下半身用タイツは腰から足首まで、足全体をサポートしてくれるのが特徴です。
足首まで覆うことでランニング中のふらつきをなくし、捻挫などのケガを防ぐ役割も果たします。
長時間のフルマラソンでは、どうしても両足が疲れてきますから、下半身用タイツはランナー必須のアイテムといえるでしょう。
レース本番では上半身・下半身をどう使い分ける?
ランニングタイツは上半身用・下半身用それぞれに役割があることがお分かりいただけたでしょうか。
レース本番ではそれぞれのタイツをどう使い分ければいいのか、気になるところです。
基本的に、疲労しやすい足をサポートしてくれる下半身タイプを履くのがおすすめですが、本番では必要に応じて、上半身タイプを活用すると便利です。
走っている途中でフォームが崩れがちなビギナーランナーや、呼吸が苦しくなってしまう人は、上半身用のランニングタイツを活用するのも手です。
一方、捻挫などのケガや故障を防ぎたい人、足の疲れが気になってパフォーマンスが伸びない人は、下半身用タイツを着用するといいでしょう。
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暑い夏でもランニングタイツを履く?履かない?
日本の夏は暑いです。
「タイツを着けて走ると暑そう…」「黒ずくめのタイツは暑苦しく見える…」とつぶやくランナーの声が聞こえてきそうです。
肌寒くなる秋から春先にかけて、足をすっぽり覆うロングタイプのランニングタイツは、寒さから守ってくれる防寒インナーの役割を果たします。
一方、ムシムシした暑い季節にランニングタイツを履くのは、暑そうで抵抗がある方も多いでしょう。
汗でベトベトするような蒸し暑い夏は、熱中症を防ぐためにも、できるだけ涼しい格好で走りたいものです。
果たして、ランニングタイツは夏でも履いて走ったほうがいいのでしょうか?
それとも、夏は熱中症対策のためにもなるべく履かないほうがいいのでしょうか。
ランニングタイツは夏でも意外と快適!
結論からいうと、夏でも足首まであるロングタイプのランニングタイツ着用をおすすめします。
ランニング用として作られているタイツは、一般的な防寒用のタイツとは素材が違います。
各メーカーのランニングタイツは、ポリエステルなどの吸水性・通気性に優れた素材を使っていることがほとんどです。
実際に履いてみると、肌触りはサラッとしていて汗をかいても快適なのです。
走っている間、タイツが汗を吸ってくれるのでジメジメせず快適に走ることができます。
また、足が直接風に当たることがありませんので、汗をかいても体を冷やさずに済みます。
真夏でも、一度着てしまえばさほど暑さは気にならないでしょう。
最近では、ファッション性を重視したカラフルで華やかなデザインも多いので、そういったデザインを選べば見た目の暑苦しさも和らげてくれます。
ランニングタイツの紫外線防止効果がすごい
夏のランニングで気になるのが「日焼け」です。
特に女性は、うっかり日焼けが気になる方も多いはず。
その対策に、ハーフタイプよりもロングタイプのランニングタイツが活躍します。
ランニングタイツは紫外線が直接当たるのを防いでくれる効果があり、照り付ける日差しを和らげてくれるのです。
実際、レースに出場する女性ランナーは、足のサポートという目的以外にも紫外線対策として着用している方が多いです。
炎天下では逆に肌を隠したほうが、直射日光が当たらないので涼しく感じられるともいわれています。
くもりや雨の日、冬でも紫外線は侮れません。
紫外線によるダメージを減らしたい場合は、夏でもロングタイプのランニングタイツを着用するのがおすすめです。
暑くないタイツでおすすめはCW-Xレボリューション
ランニングタイツにもいろいろな種類があります。
もちろん、その中には暑く感じるものとそうでないものがあるわけです。
保湿や保温を重視しているものは主に秋冬用と考えられるので、夏に着用するのは避けたほうがいいでしょう。
ロングタイツがどうしても暑いと感じるのであれば、薄手タイプを選ぶのがおすすめです。
ランニング歴約3年の私が愛用しているのは、ワコール「CW-X(シーダブリュー・エックス)」のレボリューションモデルです。
このモデルは、ランナー定番のスタビライクスモデルよりも薄くて軽い生地になっています。
吸汗速乾素材「クールマックスファブリック」を採用しているため、ひんやりとした履き心地が楽しめます。
薄手なので冬は少し寒く感じることもありますが、その分、夏で暑く感じることはほとんどありません。
サポート力はスタビライクスモデルと同等なので、安心してフルマラソンにも着用できます。
実際に夏の沖縄で履いて練習しましたが、汗をかいてもべとつかず、暑さを感じませんでした。
これからランニングタイツを選ぶなら、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?
ランニングタイツは練習中も常に履く?履かない?
「いつもランニングタイツを履きっぱなしだと、筋力がつかないのでは…」と心配になるランナーも多いでしょう。
ランニング時のパフォーマンスを高め、足りない筋力をカバーしてくれる機能性タイツ。
走りに出かけるときは常に履いているという方も多いですが、あえてタイツを履かないで足を鍛えたほうがいい!
という意見もあります。
確かに、プロのマラソン選手やベテランランナーがランニングタイツを履いてレースに出る場面は、ほとんど見かけることがありません。
そのため、ランニングタイツをいつも使用すると、自分の筋肉が鍛えられないと考える方は少なくないようです。
ランニングタイツを履くと、本当に筋肉は鍛えられないのでしょうか?
プロランナーがタイツを履かない理由とは?
そもそも、プロの選手や駅伝選手がレースでランニングタイツを履かない理由とは何でしょうか。
理由は人それぞれだと思いますが、膝の動きを遮ってしまうなどの理由から、メリットよりもデメリットのほうが大きいと判断していると考えられます。
タイツは膝などの安定につながる反面、何も履かない場合に比べて、足腰の動きが多少制限されることになります。
また、皮膚からの放熱を妨げるという理由からも、トップランナーは履かないことが多いようです。
しかし一般ランナーの場合、これらのデメリットよりも、疲労軽減など得られる恩恵のほうが大きいといえます。
特にランニングを始めたばかりの初心者や、フルマラソンを完走したことがないという人は、走力や筋力が不十分なため、関節を痛めたり肉離れなどのトラブルが起こりやすくなっています。
ランニングタイツを初心者のうちから履くことで、膝がぶれにくく走りやすくなり、疲労感も少なくなるのです。
無理に履くのを控える必要はありません
プロが履いていないからといって、練習で無理に履くことを控える必要はないでしょう。
ランニングタイツを使用することによって、トレーニングのレベルがより高まったり、膝の動きが安定したり、疲れが早く取れるようであれば、その人にとっては履くのがベストだと思います。
タイツを履くからといって筋力がつかないとはいえませんし、逆に「これさえあれば鍛えなくていい」という万能なランニングタイツは存在しません。
タイツを履いても履かなくても、しっかりとしたトレーニングは必要です。
ある程度の走力がついて、タイツを履かないほうが快適に走れるようであれば、履かないというのもまたひとつの選択肢です。
結局のところ、着用するかしないかは個人の考えによるところが大きいと思いますので、最終的にはお好みでということになりそうです。
登山でもランニングタイツは履く?履かない?
「山登りやハイキングにランニングタイツを履いてもいいの?」という疑問はありませんか?
ランニング以外にも、登山などのアウトドアを楽しんでいる方は多いと思います。
ここ数年、登山はずいぶんと身近なものになり、「山ガール」という言葉も登場するほど大人気のアウトドアになりました。
登山ブームを受けて、ランニングと登山の要素を併せ持つ「トレイルランニング」も人気を集めています。
ただし、山登りもランニングと同様、足がだんだん疲れてむくんでしまうことがあります。
特に、下山の際は膝に大きな負担がかかってきます。
そんな疲れやむくみを軽減するために、CW-XやC3fitなどのランニングタイツを履いている方が多いようです。
登山とランニングで同じタイツを併用しても問題はないのでしょうか?
登山に適したタイツって?
ランニングと同様に、登山も長時間同じ動きを繰り返すうち、足に疲れがたまってきます。
その足をサポートしてくれるタイツは、登山でも重要なアイテムとして位置づけられています。
登山に適したタイツは、足のむくみや疲れを軽減するコンプレッション(着圧)タイツと、関節や筋肉の動きを支えるサポートタイツの2種類。
手持ちのランニングタイツにこのような機能があれば、登山で活用することも可能です。
CW-XやC3fitなど多くのメーカーのランニングタイツは、このような機能を備えたモデルがあるので、登山に適したタイツはすぐに見つかるでしょう。
ただし、登山では高所でランニングタイツを着用することになりますので、慣れていない場合はサポート力がいつも以上に強く感じることもあるようです。
そのような場合は、逆に着用しないほうが楽に登れるかもしれません。
別途、登山用に動きやすく快適なタイツを用意しておくのも良いでしょう。
登山以外のアウトドアにもランニングタイツが活躍!
ランニングタイツは登山をはじめ、様々なジャンルのスポーツやアウトドアシーンで活躍してくれるため、ひとつ持っていると重宝します。
大切なのは、自分に合ったタイツを見つけること、それぞれの体の動きに合ったタイツを着用することです。
例えば、トレイルランニングは日常のジョギングと違い、コースにアップダウンがあるので膝への衝撃が大きくなります。
そのダメージから体を守るために、コンプレッションウェアなども一緒に活用するのがおすすめです。
スポーツ中の膝の痛みや足のむくみで悩んでいる方は、タイツをぜひ活用してみてください。
まとめ
ランニングタイツは決して安い買い物ではありませんので、レースで履くだけという使い方ではもったいないと感じるのではないでしょうか。
タイツを履きたいと思ったら、季節を問わず幅広いシーンで積極的に活用していきましょう。
ランニングタイツは種類が多く、ファッション性を中心に流行している面もありますが、用途や体形に合ったものを選ばなければ、逆に疲労やケガの元となります。
サポートしたい部位や、自分の走力、故障した経験などから用途に合わせて、自分に合ったものを見つけることが大切です。
自分に合ったタイツを選び、正しく着用して、日々のスポーツライフを充実させてくださいね。