ランニングシューズの洗うときにNGなことは? 劣化を防ぐための4つのポイント
ランニングシューズは、きちんと手入れをしておかないと、劣化がどんどん進み、すぐに使えなくなってしまいます。
そのため、こまめに洗いながら使うことは、とても大切です。
ただし、方法が間違っていると逆に劣化してしまうので、洗い方には注意しなければなりません。
ここでは、ランニングシューズを洗うときにNGとなるポイントを紹介していきます。
ゴシゴシと強く擦る
ランニングシューズの線維はデリケートなので、タワシやブラシなどでゴシゴシ擦ると、傷つけてしまう可能性があります。
硬いもので力を入れて擦った方が、汚れを落としやすそうなイメージがありますが、長持ちさせるためには、硬いもので強く擦る方法はNGです。
乱暴な洗い方をしたのでは、劣化を防ぐどころか、寿命を縮めてしまうことになります。
確実に劣化を防ぐためには、柔らかい布を使い、優しく擦るようにしましょう。
その方法なら、ランニングシューズを傷つけることなく、汚れを取り除くことができます。
力を入れずに優しく擦るとなると、すぐには落ちない汚れが出てくることもありますが、長持ちさせるためには、根気よく丁寧に擦ってみてください。
石鹸や洗剤を使えば、優しく擦る方法でも、大抵の汚れは落とすことができます。
どうしても落ちないようなら、そのときだけブラシを使って擦る方法もアリですが、決して力を入れないでください。
軽く毛先を当てる程度の優しい洗い方なら、ダメージが大きくなることはありません。
つけ置き
優しく丁寧に擦るといっても、頑固な汚れがあまりに多いようなときは、いつまで経っても終わらない可能性があります。
そんなときは、ついゴシゴシとやってしまいたくなりますが、無駄に傷をつけないためには、乱暴な方法は避けなければなりません。
ひどい汚れを取り除くためには、少しでも落ちやすくなるように、洗う前に工夫をしておきましょう。
そのためにおすすめなのが、つけ置きをすることです。
まず、バケツなどにぬるま湯をためて、そこランニングシューズを沈めます。
そして、浮いてこないように重しを乗せて、1~2時間くらい放置しておきましょう。
重しにするものは、水を入れて重くしたペットボトルなどがおすすめです。
このようなつけ置きをしておくと、ランニングシューズがぬるま湯でふやけるため、普通に洗うよりも、汚れが落ちやすくなります。
ただし、やりすぎると色まで落ちることがあるので、つけ置きしたまま忘れることがないよう、時間をしっかりチェックしておいてください。
歯ブラシで細かいところまで
ランニングシューズの汚れをしっかり落とすためには、歯ブラシを使う方法もあります。
細かい部分の土や泥などは、普通に洗っただけだと落ちないこともありますが、歯ブラシのような小さいものを使うと、すんなりと取り除くことができるのです。
ただし、歯ブラシを使うときも、強く擦るのはNGです。
歯ブラシは小さいので、ダメージが少ないようなイメージもありますが、油断していると失敗してしまいます。
なるべく毛先が柔らかいものを選んで、ランニングシューズの線維を傷つけないように擦りましょう。
すすぎをしていない
ランニングシューズを洗うとき、汚れを落としやすくするためには、洗剤や石鹸を使うことになりますが、それを流さずに乾かすのはNGです。
まったくすすがないで乾かすことはないとしても、そのすすぎ方が不十分だった場合、洗剤などが残ってしまうことがあります。
軽く水をかけた程度では、あまり流れていないことが多いのですランニングシューズの繊維は、残った洗剤が原因で劣化することも多いため、すすぎはきちんと行わなければなりません。
確実に洗剤や石鹸を落とすためには、サッと水をかけるくらいで済ませてしまうのではなく、しっかり水に沈めて、丁寧に洗い流すようにしましょう。
それまで使っていた洗剤入りのお湯をいったん捨てて、もう一度ため直してからすすぐようにすると、きれいに落とすことができます。
直射日光を当てる
しっかりすすいだあとは、干して乾燥させることになりますが、干し方には注意してください。
乾燥させるとなれば、洗濯物を干すときのように、日当たりのよい場所に置くことを考えてしまいますが、ランニングシューズの場合、その方法はNGです。
ランニングシューズは日光に弱いので、安易に天日干しにすると、劣化を早めることになります。
そのため、洗ったあとのランニングシューズを乾かすなら、日光には当てず、陰干しにするようにしましょう。
陰干しは、日陰に置いて乾燥させる方法なので、日光に弱いランニングシューズであっても、安心して干すことができます。
風通しのよい場所で
日陰で干すといっても、閉め切った部屋の中に入れたのでは、乾燥させることはできません。
その場合、日光で劣化することはなくても、いつまでも乾かないことで、カビが発生してしまう恐れがあるのです。
日陰に置いてしっかり乾燥させるためには、必ず風通しのよい場所を選んでください。
きちんと風通しがよい場所に置いておけば、日光が当たらなくても、乾燥させることは可能です。
せっかく洗ったものを、干すときのミスで劣化させないためにも、注意して場所を選ぶようにしましょう。
乾燥機に入れる
洗ったあとのランニングシューズをなるべく早く乾かしたいときは、乾燥機を使いたくなることがあります。
しかし、劣化を防ぐためには、それもNGな方法なので、うかつに入れないようにしてください。
ランニングシューズは熱にも弱いので、乾燥機に入れたりすると、接着部分などがひどく劣化してしまいます。
そのため、乾燥させるときは、必ず自然乾燥にしてください。
乾燥機なら早く乾くことは確かですが、何度も買い替えたりしないためには、多少時間がかかっても、じっくり陰干しにするのがベストです。
水を吸う
ランニングシューズを少しでも早く乾燥させるためには、干す前に、新聞紙で水分を吸いとっておくことをおすすめします。
丸めた新聞紙を中に詰め、濡れたものを取り出してまた詰めるという作業を何度か繰り返すと、かなり水を吸うことができます。
水分が少ない状態で干しておけば、何もしないよりは乾きやすくなるので、ぜひ試してみてください。
脱水は短めに
乾かす時間をできるだけ短縮したい場合は、思い切って脱水機を使う方法もあります。
ただし、脱水機の遠心力は、ランニングシューズに大きなダメージを与えてしまうため、普通に使うと型崩れしてしまいます。
せっかく丁寧に洗ったものを、そんなことで劣化させるのは避けたいものです。
そんなときは、なるべく短めに使うようにしましょう。
30~60秒くらいの時間なら、それほどひどいダメージを負うことはありません。
とはいえ、リスクが大きい方法であることは確かなので、できれば使わないことをおすすめします。
どうしてもゆっくり乾かせない事情があるならともかく、特に時間の制限がない場合は、水を吸ってから陰干しにしてください。
その方法なら、確実に劣化を防ぐことができます。
まとめ
ランニングシューズは、しっかり手入れをしながら使うことで、長持ちさせることができます。
ただし、ここで紹介したNGポイントには、十分注意してください。
適当な方法で洗っていると、自分では劣化を防いでいるつもりでも、実際には寿命を削っていることがあります。
そんなことにならないように、常に正しい洗い方をしていきましょう。