ランニングシューズのカビを防ぐには?注意したい4つのポイント
ランニングシューズは、走るときにとても役立つアイテムですが、運動のために使うものなので、いろいろと汚れが多くなります。
それを放置していると、カビが生えてしまうことがあるので、しっかりと手入れをしなければなりません。
では、ランニングシューズにカビを繁殖させないためのポイントについて、詳しく説明していきましょう。
洗って汚れを落とす
ランニングシューズのカビを防ぐのであれば、使ったあとにきちんと洗い、汚れを落としておくことは、とても重要なポイントになります。
これは、単に汗を洗い流すというだけでなく、付着したホコリやチリなどを落とすためにも必要なことです。
そうした汚れは、カビの栄養分になってしまうことが多いので、カビ対策をするなら、いつもきれいな状態にしておかなければなりません。
カビの栄養となるものをすべて取り除いてしまえば、繁殖を抑えることができるのです。
そのため、ランニングシューズを使ったあとは、決してそのまま放置してはいけません。
片づける前に汚れを落とし、カビが繁殖しにくい環境をつくるようにしましょう。
強く擦らない
ランニングシューズの汚れを落とすときは、ブラシでゴシゴシとやってしまいたくなりますが、あまり力を入れすぎるのはよくありません。
それでは、汚れが落ちたとしても、ランニングシューズの表面を傷つけてしまいます。
また、型崩れしてしまい、快適に使えなくなる可能性もあるのです。
いくらカビを防ぐためとはいえ、そんなリスクの高い方法は避けなければなりません。
ランニングシューズを洗うときは、なるべく毛先の柔らかいブラシを使い、優しく丁寧に擦ってください。
それなら、傷をつけることなく、汚れだけをしっかり落とすことができます。
間違った手入れで劣化を早めないように、注意して洗うようにしましょう。
汚れがひどいときはつけ置き
ランニングシューズを洗うときは、傷つけないように優しく擦ることが大切ですが、なかなか落ちない汚れがついてしまうこともあります。
そんなときは、乱暴にゴシゴシと擦るのではなく、洗う前につけ置きをしましょう。
洗剤を溶かしたぬるま湯にしばらくつけておくと、ふやけて汚れが落ちやすくなるのです。
1~2時間もつけておけば、優しく擦っただけでも、すんなりと汚れを落とすことができます。
カビの繁殖と劣化を防ぐためにも、ただ洗うのではなく、こうした工夫をしっかり行うようにしましょう。
シューシャンプーもおすすめ
カビ対策のために汚れを落とすのであれば、シューシャンプーをつけて洗うことも大切です。
そうすれば、ただ洗うよりもきれいになるので、カビに栄養を与える心配はありません。
ただし、シューシャンプーを使ったあとは、クリームやオイルを塗ることをおすすめします。
シューシャンプーは、汚れと一緒に表面の油分もすべて落としてしまうため、放っておくとひび割れが起きる可能性があります。
カビの対策をするときは、ランニングシューズに余計なダメージを与えないことも重要なので、仕上げの細かい作業も忘れないようにしましょう。
干し方に注意
ランニングシューズにカビが生えてしまうときの原因には、養分となる汚れだけでなく、蓄積された湿気もあります。
カビが活発に繁殖を行うためには、湿度の高い環境が最適なのです。
そのため、湿気のたまったランニングシューズには、カビが発生しやすくなってしまいます。
カビの繁殖を抑えるなら、洗ったあとのランニングシューズは、確実に乾燥させなければなりません。
適当な干し方をしていると、完全に乾燥させることができず、生乾きのまま保管してしまったり、湿ったものをまた使うことになったりします。
そんな使い方をしていたのでは、カビを防ぐことはできません。
ランニングシューズの湿気をとばすためには、正しい方法で干すようにしましょう。
風通しのよい場所で陰干しに
洗ったあとのランニングシューズを干すときは、洗濯物を干す感覚で天日干しにしてはいけません。
日光に当てた方が乾きやすそうではありますが、ランニングシューズは熱に弱いので、直射日光を当て続けると、接着部分などが劣化することになります。
乾燥ができても、その代わりに劣化を早めるような方法はNGです。
ランニングシューズを乾燥させつつ、劣化も防ぐためには、日の当たらない場所で陰干しにしてください。
日光が当たらない場所は、乾燥させてカビを防ぐには向かないイメージもありますが、ある条件を満たしていれば問題はありません。
その条件とは、風通しがよくなっていることです。
日が当たらない場所で、ぴっちりと密閉された空間の中では、ランニングシューズを干したところで、乾燥させることはできません。
なかなか乾かないようだと、「これぐらいなら大丈夫かな」と妥協して片づけてしまうこともありますが、カビを防ぐためには、湿気を残さないことが大切です。
きちんと乾燥させ、乾いた状態で保管しておくためには、必ず風通しのよい日陰を選んでください。
空気の流れがある場所なら、日光が当たらなくても、湿気が残る心配はありません。
新聞紙を利用する
陰干しは、風通しのよい場所を選んでおけば、十分に乾燥させることができますが、「本当に乾くのか?」という不安を拭いきれないこともあります。
いくら風通しがよくても、天日干しにしたときのような温度の上昇がないため、中の方まできちんと乾くかどうか、どうしても気になってしまうのです。
そんなときは、新聞紙を利用しましょう。
中まで確実に乾かすためには、丸めた新聞紙を詰め、そのまま干す方法がおすすめです。
そうすると、新聞紙が湿気を吸い取ってくれるため、ただ干しておくよりも乾きやすくなります。
また、中に詰め物をしておけば、型崩れを防ぐ効果もあるので、長持ちさせたいなら、ぜひ試してみてください。
濡れたときは乾かす
ランニングシューズの乾燥が必要になるのは、洗ったあとだけではありません。
雨の中を走ることになったり、水がかかったりしたときも、忘れずに乾燥させておきましょう。
ただし、そのときにドライヤーを使うのはよくありません。
少し濡れた程度だった場合、「しばらくドライヤーを当てれば乾くだろう」と安易に考えてしまうこともありますが、熱に弱いランニングシューズにドライヤーの熱風は厳禁です。
劣化させないためには、しっかり水分を拭き取ったあと、必ず陰干しで乾かしてください。
適切に保管する
ランニングシューズのカビを防ぐのであれば、乾燥させたあとの保管方法にも注意してください。
いくら乾燥させても、それを保管する場所がジメジメしていたのでは、湿気を防ぐことができません。
密閉された湿度の高い場所に置いたりすると、保管している間にカビが繁殖する可能性があります。
確実なカビ対策をするには、保管するときも、風通しのよさをしっかり確保しておくようにしましょう。
下駄箱の下段は風通しが悪いので、なるべく上の方に入れておくのがベストです。
また、ただ入れておくだけでなく、乾燥剤や防カビ剤なども使ってみましょう。
そうすれば、常に乾燥した状態を維持できるので、カビが発生することは少なくなります。
まとめ
ランニングシューズは、適当に使っていると、カビが生えて使えなくなってしまいます。
そうならないためには、こまめに手入れを行い、カビの対策をすることが大切です。
ここで紹介したポイントは、どれも基本的なことなので、しっかりと頭に入れておいてください。
汚れを落とし、適切な干し方や保管方法に注意していれば、カビの繁殖を防ぐことができます。