どのくらいの強さで締めれば良い?ランニングシューズの丁度良い紐の締め具合とは?
練習では、ランニングシューズの紐の締め具合は気にならないが、大会の時は靴紐の締め具合が気になるという方は意外と多くいます。
それは、大会では良い結果を出そうとすることから、神経質になりやすくなるからです。
靴紐を締める強さというのはとても重要で、締める強さによっては走ることに大きく影響してしまうこともあります。
ここでは、マラソン大会でも自分の力を十分に発揮できるように、ランニングシューズの丁度良い紐の締め具合について説明していきます。
靴紐を強く締めすぎるとどうなる
ランニングシューズの機能を十分に発揮し快適に走るには、靴紐は適した強さで締めることが大切です。
靴紐を強く締めすぎるのは良くなく、強く締めすぎることで快適に走ることが困難になります。
では、靴紐を強く締めすぎると、具体的にどのようになってしまうのでしょうか?
足が強く圧迫されて快適に走れなくなる
多くのランニングシューズは、快適に走れるようにフィット感が優れています。
フィット感が優れていることで、シューズの中で足がブレにくく、自分の力を十分に発揮することが可能になります。
多くのランニングシューズはフィット感が優れているといっても、靴紐を強く締めすぎるとフィット感は悪くなってしまいます。
シューズの中で余計な隙間ができないように、靴紐を強く締めすぎてしまう方がいますが、靴紐を強く締めすぎることで足が強く圧迫されてしまいます。
足が強く圧迫されると足裏や指にマメができやすくなり、走っている時にマメができると、着地と蹴り出しを繰り返すたびに強い痛みを感じてしまいます。
走っている時に強い痛みを感じるため、快適に走ることは困難になり、スピードは落ちやすくなり、フォームは崩れやすくなります。
また、足が強く圧迫されることで血流は悪くなってしまいます。
マメができて血流が悪くなると、自分の力を十分に発揮することができなくなるだけでなく、走り続けることが通常よりも辛く感じ、走り続けることができなくなることもあります。
そして、マラソン大会では完走することが難しくなるので、靴紐は強く締めすぎないようにしましょう。
痛い部分をかばおうとして違う部分も痛める
私が経験したことですが、毎日靴紐を強く締めてランニングをしていたら、足の甲を痛めました。
そのように、靴紐を強く締めすぎると足の甲を痛める恐れもあります。
足の甲が痛くなると、当然走っている時に強い痛みを感じ、快適に走ることはできなくなります。
靴紐を強く締めすぎることで足の甲が痛くなったり、マメができたり、足先が痛くなったりすると、痛い部分をかばおうとしてしまいます。
そのことによりランニングフォームを崩す恐れがあり、ランニングフォームが崩れると走っている時の身体のバランスは悪くなります。
身体のバランスが悪くなることで、膝や足首、筋肉などを痛めるリスクは高くなります。
つまり、痛める部分は連動してしまうので、足が窮屈に感じるほど靴紐を強く締めすぎるのは良くありません。
靴紐が緩すぎるとどうなる
先程の説明で、ランニングシューズの紐は強く締めすぎてはいけないということが理解できたかと思います。
靴紐を強く締めすぎるのは良くないからといって、緩すぎてもいけません。
次は、ランニングシューズの紐が緩すぎるとどうなるのか説明していきます。
靴紐が緩すぎてもマメはできやすくなる
靴紐を強く締めすぎると、足が強く圧迫されることでマメができやすくなりますが、靴紐が緩すぎてもマメはできやすくなります。
実際に靴紐をあまり締めないで履いてみると分かりますが、靴紐が緩すぎると走っている時に靴は脱げやすくなります。
靴が脱げやすくなるということは、シューズの中で足が動きやすくなるということです。
走っている時にシューズの中で足が動きやすくなると、足とシューズの間には摩擦が生まれやすくなり、摩擦が頻繁に起きることでマメができてしまいます。
走っている最中に一度マメができてしまうと、走っている最中はマメの痛みに苦しむことになります。
マメができている状態で走り続けていると、マメは徐々に酷くなり、血マメになったり、マメが破けてしまうこともあります。
マメが破けると中の皮膚が出てきてしまうので、着地のたびに強い痛みを感じ、走るだけでなく歩くことも辛くなります。
力を地面に十分に伝えることができなくなる
ランニングシューズの紐が緩すぎると、シューズと足はしっかりフィットせず、ゆるゆるになってしまいます。
そのような状態だと、力を地面に十分に伝えることができなくなるため、パフォーマンスを十分に発揮することはできなくなります。
練習でパフォーマンスを十分に発揮することができないと、質の良い練習を行うことはできなく、質の良い練習ができないとレベルアップすることは困難になります。
また、大会では満足のいくタイムを出すことが難しくなるため、靴紐は緩くしすぎず、適した強さで締めることが大切です。
走っている最中に靴が脱げる可能性もある
靴紐の締め加減が緩すぎてシューズがゆるゆるだと、走っている最中にシューズが脱げてしまう可能性もあります。
走っている最中にシューズが脱げて、シューズを履いていない状態で何か尖った物を踏んでしまうと、足の裏を怪我してしまう可能性があります。
また、マラソン大会で走っている時に脱げてしまうと、履き直すのに時間がかかり、タイムは悪くなってしまいます。
また、モチベーションが低下してしまうこともあるので、靴紐は緩くしすぎないようにしましょう。
ランニングシューズの紐を適した強さで締めるには
前述した通り、ランニングシューズの紐は強く締めすぎても緩すぎても良くありません。
丁度良い強さで締めることが大切ですが、丁度良い強さで靴紐を締めるのは意外と難しいものです。
ですが、ランニングシューズの紐の締め加減は、ランニング経験が増えることで自然と分かっていきます。
実際に自分で靴紐を締めて走ることにより、「走りにくいな、靴紐が緩すぎたかな」や、「少し足が痛い、靴紐を強く締めすぎたかな」などと分かり、その経験が増えていくことで自分にとって丁度良い紐の締め加減が分かるようになります。
では、ランニング経験が豊富ではなく、紐の締め加減がいまいち分からないという方はどうすれば良いのかというと、紐を締める時の力の入れ方に注意すれば良いのです。
靴紐を持ち、靴紐を締める時はあまり力を入れず、紐がシューズの穴をゆっくりとスムーズに通るような力加減で締めていきます。
その際、力の入れすぎには注意して、きつく締めすぎないことが大切です。
靴紐を結んだ時に、靴紐が緩くなっておらず、足が強く圧迫されてなく、ちゃんとフィットしていると感じればOKです。
「そのように言われても、ちょっと分かりにくい」と思う方もいるかもしれませんが、丁度良い靴紐の締め加減を言葉だけで説明するのは難しいものです。
そのため、走っていて、「靴紐がちょっときついな」や「靴紐がちょっと緩いな」などと感じた時は、立ち止まって安全なところで靴紐を締める強さを調整することをおすすめします。
靴紐は自分で締めて結びましょう
靴紐を丁度良い締め加減で締めるには、自分で靴紐を締めることが大切です。
他の人に自分のランニングシューズの紐を締めてもらうと、緩すぎたり、締まり過ぎたりする原因になります。
他の人に靴紐を締めてもらうと、靴紐を締める強さの微調整をすることは難しく、ベストな締め加減にすることは困難になります。
靴紐が緩すぎたり締まり過ぎたりしていると走りにくくなってしまうので、靴紐は自分で締めるようにしましょう。
まとめ
走ることをサポートしてくれるランニングシューズでも、紐を締める強さによっては、しっかりサポートしてもらうことはできなくなります。
そのため、丁度良い強さで靴紐を締めることが大切で、丁度良い強さで靴紐を締めることによって、ランニングシューズの機能を十分に活かすことができます。
気持ち良く走るには、靴紐の締め加減だけでなく、自分に合ったサイズのランニングシューズを選ぶことも大切です。
ですから、ランニングシューズを選ぶ時は、必ず試し履きしてから買うようにしましょう。