ランニングシューズを長持ちさせる方法と適切な交換時期の判断

ランニングシューズは、過度な負担にも耐えることのできる高性能な点が特徴です。

長距離を走るための耐久性の高いシューズですが、もちろんそれでも経年使用によって劣化していきます。

劣化をできるだけ遅らせて長持ちさせるには、日頃の手入れを心がけることが大切です。

また、ランニングシューズの寿命を判断し、適切な買い替え時を選択することも重要です。





購入段階で適切なシューズを選ぶ

ランニングシューズを長持ちさせるポイントは、最初の購入段階で適切なものを選ぶことです。

色々な価格帯のランニングシューズがありますが、一般的に高価格なシューズほど機能性や耐久性が高いと判断できます。

しかし、本格的なランナーもいれば、少し長い距離を走る程度の人もいます。

自分の使用頻度に応じ、適切な価格帯のものを選択すればいいでしょう。

但し、あまりに安価なランニングシューズを選ぶと劣化が早いため注意が必要です。

劣化したものをそのまま履き続けると怪我の原因にもなるため、最初のシューズ選びは慎重に行う必要があります。

最初に適切なシューズ選びができれば、長持ちにつながる可能性が高いです。

サイズ合わせを確実に行う

ランニングシューズを選ぶ際に重要なのは、自分の足のサイズに合ったものを選ぶことです。

ここを適当にすると足に余計な負担がかかり、ランニングを行う上で障害になる可能性が高いです。

また、シューズ自体の劣化も早めます。

ランニングは足に大きな負担をかけるため、サイズが合っていないものでは長距離を走ることが困難になります。

無理をして履けば、足の怪我や体の不調につながるリスクもあり、注意が必要です。

ランニングシューズの持つ高性能な特色をしっかり生かすためにも、サイズ合わせを確実に行うことが最も重要です。

店舗で購入する場合は試しに履くことができるため、複数のシューズを履いて感覚を確かめてみることがおすすめです。

自分で判断できない場合は、店員に質問するなどして意見を聞くことも参考になります。





日頃の簡単な手入れを意識して行う

ランニングシューズを長持ちさせるには、日頃の手入れをしっかり行うことが大切です。

ランニングシューズは使用時間が長いため、当然汚れの蓄積も大きくなります。

手入れを怠っていると、汚れがどんどん溜まり、シューズの劣化を早めてしまいます。

簡単な手入れで構わないので、使用後に確実に行うようにすれば、シューズ長持ちにつながります。

目に見えて汚れが目立ってくるようでは、すでにかなり汚れが蓄積している段階です。

使用後にそれほど汚れていない感じがしても、実際にはホコリなどが付着しています。

こまめに拭き取っておけば、毎回綺麗な状態で使用することが可能です。

布を使って汚れを拭き取る簡単な手入れで効果があります。

時期を見て洗剤を使って本格的に洗うことも必要ですが、日頃に簡単な手入れをするだけでも劣化をかなり防ぐことができます。

シューズに負担をかけないため丁寧に扱うことを心がける

汚れを落とす際に意識したいことは、丁寧に扱うことです。

汚れを落とそうと、あまりに強くこするとランニングシューズを痛めてしまう可能性があります。

ブラシを使って泥を落とすような場合でも、力を入れすぎず丁寧に行うことがポイントです。

細かな土や泥などは、歯ブラシを使って落としていけば効果的です。

布を使って丁寧に拭き取れば、シューズに余計な負担をかけずに清掃することができます。

水や洗剤を使って本格的に洗う場合も、シューズを痛めないように注意しながら丁寧に行う必要があります。

すすぎが不十分でシューズに洗剤が残っていると劣化の原因になるため、丁寧な洗いが大切です。

干して湿気を取ることが大切

ランニングシューズを洗った後は、必ず干しておきましょう。

カビを防ぐ意味でもこれは重要です。

湿気はシューズにとってよくないため、しっかり乾かす必要があります。

その際に注意すべきは、なるべく直射日光を避けるという点です。

普通の洗濯物であれば問題ありませんが、ランニングシューズの場合は直射日光で乾かすとシューズを痛める原因になる可能性があります。

風を当てるだけでも十分に乾くため、陰干しが最適です。

ランニングシューズは湿気に弱く、直射日光にも弱いということを意識しておくといいでしょう。

十分に乾かしてから保管する

保管方法もしっかり意識する必要があります。

ランニング後、すぐにシューズボックスに入れるのではなく、陰干しで乾かした後に保管することが適切です。

もちろん雨で地面が濡れているような時には、シューズも水気を含んでいるため十分に乾かすことが必要です。

しかし晴天であっても、自分の汗によってシューズは濡れています。

運動に長時間使用するランニングシューズは、尚更その傾向が強いです。

使用後は必ず乾かすということを心がけておけば、シューズの長持ちにつながります。

複数のシューズをローテンションで使う

使用後のシューズのクッション性能が元に戻るには、一定の時間がかかります。

連日に渡って同じシューズを使用すると、クッション性能が十分に回復しない状態で再び使用することになるため、劣化を早める可能性があります。

使用した後は、2日間程度時間を置く方が適切です。

頻繁に長距離を走るような人は、2足以上のシューズを購入し、ローテーションしながら使っていくことが劣化を遅らせる有効な方法です。

また、最初はシューズを丁寧に扱っていても、慣れてきてだんだんと雑に扱うようになるケースもあります。

靴紐を解かない状態でそのまま足を突っ込んでしまうことを繰り返せば、シューズに負担をかけることになります。

少しの手間を惜しまないことが、ランニングシューズを長持ちさせることにつながります。

ランニングシューズの交換時期を適切に判断する

丁寧に扱っても、もちろんランニングシューズには交換時期が訪れます。

交換時期を適切に判断すれば、走りのパフォーマンスを継続的に維持することができます。

怪我の回避にもつながるため、替え時の適切な判断は重要です。

但し、交換時期の判断は自分でよくわからない場合もあるため、一定の目安を持っておくといいでしょう。

ランニングシューズは、一般的に500kmくらいまでの使用に関しては十分に品質を維持することが可能です。

それ以上の使用に際しては、シューズの品質や日頃の手入れによっても違いがありますが、800kmから1000kmくらいまでを一定の目安と考えていいでしょう。

その時点まで使ったシューズに関しては、買い替えをそろそろ判断する時期と考えることができます。

見た目で劣化が判断できれば買い替え時

ソールのすり減りやシューズの歪みなど、見た目で劣化が判断できる場合も交換時期です。

ランニングシューズとしての機能が低下したものを使い続けるのは、言うまでもなくランニング使用には不適格です。

そこまで長距離に使っていない場合であっても、シューズは経年劣化していくものであるため、適切な時期に買い替えは必要です。

接着剤が劣化して剥がれが起こったような場合は、シューズの寿命と判断していいでしょう。

まとめ

ランニングシューズは正しい使用方法を行うことで寿命を延ばすことができます。

快適なランニングシューズを使い続けることは、走りの快適さやパフォーマンスの維持につながる重要な点です。

足の負担を軽減するのがランニングシューズの役割です。

その役割を最大限に引き出すため、シューズの選び方や使用方法、手入れや保管についての知識をしっかり持っておくことが大切です。